チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

Entries from 2015-01-01 to 1 year

年の暮れ

年の暮れ ■天皇陛下のお誕生日 クリスマスから暮、正月を迎える準備に日本では大忙しだろう。回収日に合わせて分別されたゴミを出す。松飾を飾らないと町内の噂になる。大掃除は無理にしても、少しは部屋をきれいにしなければ、正月料理を準備して・・・・、…

介護ロングステイ6年11か月

介護ロングステイ6年11か月 ■介護体験の紹介 チェンマイ介護研究会から口演依頼があったのは9月のことだった。12月12日に同会主催でシンポジウムが開催されるという。パネリストとしてチェンライでの介護体験を話し、そのあと質疑応答がある。大分先のことと…

その後も続く軍事政権

その後も続く軍事政権 ■民政移管遠のく 昨年5月にインラック政権が軍事クーデタで追われて以来、タイでは軍政が続いている。現プラユット政権は2016年に総選挙を行い、民政移管を図ると説明してきた。その前段として民政移管に向けて新しい憲法案が今年9月に…

親日国トルコ

親日国トルコ ■エルトゥールル号とトルコ救援機 映画「海難1890」に関して、同じことを書いたような記憶があった。それで古いブログをひっくり返してみたら、2000年6月に「Evacuation Flightの思い出」のタイトルで、エルトゥールル号と1985年のトルコ救援機…

「国家のあり方」と映画『海難1890』その2

「国家のあり方」と映画『海難1890』その2 ■門田隆将氏ブログの続き 幸いにイラン・イラク戦争では、トルコ航空によって邦人は救出されるが、私は、これら見捨てられ続けてきた多くの邦人に直接インタビューし、その実態を知った。「国際貢献」の最前線で、…

「国家のあり方」と映画『海難1890』

「国家のあり方」と映画『海難1890』 ■ノンフィクション作家門田隆将さん 門田隆将さんと言えば、2011年3月に起きた東京電力福島第1原子力発電所の事故ををレポートした「死の淵を見た男」の著者で知られている。朝日新聞は2014年5月20日付朝刊で「所長命令…

日本旅行がブーム

日本旅行がブーム ■お土産 一時帰国していた兄が戻り、2か月ほど休んでいたタイ語授業を再開した。母の生活が変わらないように、兄と自分の生活サイクルも元通りになり、落ち着いた日々が戻ってきた。 授業再開の日、兄はジアップ先生に大量の日本のお菓子を…

老人の義務

老人の義務 ■老人の3題噺 帰国したとき、高校の同級生と飲んだ。すっかり忘れていたことが、友の一言で鮮やかに蘇ってくる。こういう時、人間の記憶とか脳の中はどういう仕組みになっているのだろうと考えてしまう。自分もお前はあの時こう言ってた、などと…

介護ロングステイ6年10か月

介護ロングステイ6年10か月 ■ほとんど笑わない 古いブログを読み返してみると、4年前はまだ母は歩けて会話もできた。3年前には自力歩行ができなくなっているが、兄の顔をじっと見て「お前はいい子だよ」と言ったと書いてある。この頃を境に言葉がはっきりし…

ポックリの懸念

ポックリの懸念 ■神様のささやき 長い間顔を見せなかった人が、さしたる用も無いのにひょっこり現われ、「いろいろあなたにはお世話になりました」と言って去る。おかしなこともあるものだ、と考えていると、ほどなくして本人の訃報を知る。ああ、あれは虫の…

人間関係の大切さと怖さ

人間関係の大切さと怖さ ■ひとまず一件落着 パソコンダウンの話で皆さんにご心配をお掛けし、申し訳なく思っている。OS、メインボード、CPU、メモリを交換し、ほとんど新品となったパソコンが戻ってきた。立ち上がりも検索スピードも以前と比べ、桁違いに早…

我がPC、未だ帰還せず

我がPC、未だ帰還せず ■諦めの境地に至る OSを入れ替えた際、PCに装着したハードディスク2台のうち、一つが空っぽにされた。1.8テラのデータが入っていたが、どうやら回復の方法はないようだ。ないようだ、と曖昧であるのはまだ、PCが手元に戻ってきていな…

心せわしく

心せわしく ■オークパンサー チェンライに戻って、まったりとした日を過ごしていることでしょう、と友人からメールを貰った。しかし、日本に居た時と変わらぬ多忙な日々を過ごしている。 まず帰宅早々、オークパンサー(出安居)にぶつかった。安居とは坊さ…

日本での1日

日本での1日 ■この日は池袋 日本では連日友人、知人とアポがあり、文字通り休みのない日々。会食のみならず、そのまま友人宅へ泊まり込んで少なからずご迷惑をおかけしたことも再々。 忙しかったものの緊張していたせいか1,2度の二日酔いを除けば、ほぼ体調…

山下奉文大将の続き

山下奉文大将の続き ■薄氷の勝利 マレー半島北端に奇襲上陸した日本軍は、昭和17年2月8日、ジョホール海峡を渡河しシンガポール島へ進攻。主要陣地を次々奪取したものの、砲弾が底をつき、攻撃中断もやむなし、と考えられていた。丁度その時にイギリス軍が降…

高知で訪れた場所

高知で訪れた場所 ■土佐山田 日本滞在中に土佐山田の友人宅を訪ねた。 土佐山田は土讃線の駅名で、正式には高知県香美(かみ)市になる。香美市は2006年に香美郡の土佐山田町、香北町、物部村が合併して発足した。人口は1970年には3万6千人だったが、年々人…

タイ呆け

タイ呆け ■何かを得れば何かを失う 帰宅した翌日に、前号の「介護ロングステイ6年9カ月」の原稿を書いた。第一稿を読み返してみるとなにか違和感がある。それは「タイに帰国した」と書いた部分だ。もう7年近くタイに暮らしていて、生活の本拠はもちろんチェ…

介護ロングステイ6年9カ月

介護ロングステイ6年9カ月 ■日本から戻りました 3週間の日本滞在を終えて10月27日にチェンライへ戻った。日本では始めの1週間、四国高松の弟夫婦の家に転がり込み、その間、土佐山田に住む友人宅にも一泊した。東京に戻ってからの2週間は連日、友人、知人に…

ヌクス、サビツキー美術館 その3

■内国人料金 ヌクスに到着してまずサビツキー美術館へ向かったのには訳がある。我々より3日ほど前にタシケントの友人が美術館を日帰り訪問している。そのときに美術館をガイドしてくれた学芸員アモット君に留学関連の資料を送ることを約束した。友人は待てよ…

ヌクス、サビツキー美術館 その2

■サビツキ―について イーゴリ・ビタリエビッチ・サビツキーは1915年、ロシアのキエフで裕福な法律家の家に生まれた。彼の祖父はロシア科学アカデミーの会員でキエフ大学の教授でもあった。家にはフランス人の家庭教師がいて恵まれた教育環境で育った。長じて…

ヌクス、サビツキー美術館 その1

■一路、ヌクスヘ タシケントから西へ1255キロのところにカラカルパクスタン共和国の首都、ヌクスはある。 タシケントからヌクスまでの直行バスが走っているが、所要時間20時間。体力によほど自信があるという人以外にはお勧めできない。バス料金は日本円で1,…

カラカルパクスタン共和国

一時帰国中につき、2007年6月にウズベキスタンで書いた原稿を一部訂正の上、4回にわたって再掲します。ウズ赴任中、各地を訪れましたが、その中で最も思い出深い街の一つです。読み返してみて、元は水辺だったアラル海の荒涼とした土漠を思い出し、再訪でき…

運転免許証の更新

■タイでも誕生日が基準 国外で車、バイクを運転する場合、普通は最寄りの警察署または運転免許センターに行って国際運転免許証を取得する。有効期間は1年だから1年以上国外に住む者は当該国の免許証を持つ必要がある。タイの場合、国際免許証をタイの免許証…

安全対策の講話

■爆弾テロ対策 9月の末に、チェンマイ日本総領事館の邦人保護担当の領事さんから安全対策の講話があった。総領事館には警察庁の領事ポストがあるようで、各県警の中堅幹部が交代で派遣されてくる。赴任して5ヶ月目というM領事はK県警の出身、30代の快活そ…

独立主権国家

独立主権国家 ■有事に備える 10月に一時帰国する。その期間、ブログは休みにしようとも思った。休載したところで困る人はいない。でも一度怠けると、もう元には戻れないかもしれないと思って、今、原稿を書き溜めている。4月にラオス旅行に出かけた時、ウズ…

祭りのあとで

祭りのあとで ■「民意」の行方 このブログがアップされている頃はいわゆる「安保法制反対」の運動は憑き物が落ちたように消え去っているだろう。三社祭りやねぷた祭りは賑わうか、祭りが終われば一時の興奮を忘れ、みな実生活に戻る。祭りが終わってもラッセ…

介護ロングステイ6年8カ月

介護ロングステイ6年8カ月 ■長寿の祝い この9月で母は90歳となった。90歳を卒寿という。なぜかと言うと卒の旧字体が九と十を重ねたように見えるからだ。でも卒寿は数えで90歳になった時というから、実際は89歳のときに卒寿だったということになる。還暦も満6…

故郷へ廻る六部は

故郷へ廻る六部は ■一時帰国 テニス仲間から日本に里帰りしないのか、とよく聞かれる。オランダ人のトンや米国人のジョージも奥さん連れで時折、帰国している。トンのタイ人奥さんは、いつも寒い時期に欧州に行くから行きたくないのよ―、などと言っているが…

米ぬか酵素風呂

米ぬか酵素風呂 ■蒸し風呂効果 最近、日本では米ぬか酵素風呂が人気だそうだ。発酵したぬかの中に横たわって、汗をかく。ぬかの代わりに砂で行う指宿(いぶすき)の砂風呂は有名だ。指宿の海岸沿いにはいくつもの温泉スポットが点在していて、その熱で温めら…

バンコクの爆弾テロ(2)

バンコクの爆弾テロ(2) ■変わる犯人像 事件直後、軍事政権やタイ警察の幹部は今回の事件について、国際テロ組織の関与を否定し、軍政と対立する国内勢力の犯行という見方を示していた。軍政と対立する国内勢力とは、タクシン派のことであるが、この見方は…