チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

祭りのあとで

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祭りのあとで

■「民意」の行方
このブログがアップされている頃はいわゆる「安保法制反対」の運動は憑き物が落ちたように消え去っているだろう。三社祭りやねぷた祭りは賑わうか、祭りが終われば一時の興奮を忘れ、みな実生活に戻る。祭りが終わってもラッセラッセと飛び跳ねたり、神輿だ、神輿だ、とふんどし一本で駈けまわる人がいないのと同じだ。

野党ならびにその支持者も、やることはやった、という満足感に浸っているだけでおしまい。あれだけテレビに露出したのだから、次の選挙は大丈夫、などと思っている人もいるかもしれない。だが、来年には参院選挙があるのに、民主党は候補者が集まらず四苦八苦している。岡田代表は我々のバックに一億の国民がついていると言うが、民主党政党支持率時事通信調査でわずか4.9 %。5百万でも多すぎる。内閣支持率もさほど落ちていない。与党支持率は今が底でまたじわじわ上がっていくはずだ。

安保法案を巡っての最後の攻防、つまり各種不信任決議案、問責決議案提出などは、与野党のなれ合いで、結果も始めから決まっていた。これは国会対策の常識。野党は本気で安保法案が廃案に追い込めるなどとは考えていない。ポーズであり、筋書きの決まっている芝居である。

■平和ボケ
フェイスブックに参加しているのでリベラル、保守両サイドの友人の書き込みが読める。同じ事象でも評価は180度違うから面白い。例えば、山本太郎参議員の「一人牛歩」は保守から見れば議事妨害の下品な行い、左翼から見れば、全くぶれない尊敬すべき行動、ということになる。国会ではああいう行動が許されるのかもしれないが、会社で自分の提案が却下されたからと言って、喪服を着て数珠を持ち、社長の前でお経を唱えたりすれば、クビにならないまでも左遷はやむを得ないところだろう。

山本議員は「アメリカと経団連にコントロールされた政治家はやめろ」と叫んだが、アメリカに日本がコントロールされているのは確か。ある大学の先生が「日本の民主主義は『生徒会民主主義』です。つまり、中学校の生徒会で何を決めても、教員室の先生方にノーと言われたら万事休すであるのと同様、日本国で何を決めても、最終的には太平洋の向こうのビッグブラザーに是認してもらわないと全部ひっくり返ってしまうと言われているからです」と言っている。自衛隊の指揮権も実質的にはアメリカが握っている。単独行動しようにも武器もCPUシステムもアメリカに抑えられている。飼料穀物始め農産物輸入もアメリカに依存している。

リベラルの人たちも本心では、「これまでと同じように、アメリカさん、日本を守って下さいよ、そうすれば平和を保てますから」、ということではないか。保守も、憲法の縛りがあって海外派兵や防衛予算増額は難しいのです、と米国の要求を退ける一方で、普通の国としての国防をサボってきた。

■侵略してくる国はどこか
朝日新聞社会党の主張が間違っていたことは戦後の歴史が示す通り。60年安保の時、ソ連から安保反対勢力に資金が流れていた。日本が中立あるいは左翼政権になることが共産陣営には望ましかったからだ。民主党のデモには日当が支払われていたと言うが、どこから資金が出たのか。

今回の安保法制成立を中国と半島だけが非難しており、先進各国、東南アジア諸国がこぞって歓迎していることを見ると、やっぱり安倍首相の決断は正しいと思わざるを得ない。民主党も戦争反対というなら、南シナ海東シナ海で脅威となっている中国に対してデモをかけるのがスジというものだろう。

憲法改正へ向けて
まだ日本はアメリカの属国であるが、少しずつ対等の国となるよう、努力しなければならない。今回の安保法制改正は、その一歩と言える。何度か書いているが、今回の改正でも、有事の際、自衛隊はソウルや上海の邦人を救援に行けない。

民主党の大好きな憲法9条では第一項で「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」とし、二項で「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」とある。海外の邦人が殺されても、不法に拉致されても、一切の戦力を持たず、交戦権もない日本は、国が相手では何もできない。

しかし、不法に国民が殺され、領土を奪われることを座視することが憲法の精神か。憲法あって国滅ぶは本末転倒。民主党もその存在を認めている自衛隊、それに安保法案が違憲というなら、「このおかしな憲法9条を改正しよう」が責任ある政治家の言うことではないだろうか。




写真一番下は総選挙前の朝日新聞、この時は比較的静かでした。