Entries from 2007-01-01 to 1 year
地方巡業 その8 ウルゲンチから火曜の夜にタシケントに戻り、水曜はゆっくりして木曜早朝に空路ブハラ入りという当初のスケジュールであったが、航空券を手配してくれているJICAから木曜の切符が取れないので一日早くブハラ入りしてくれないかという連…
地方巡業 その7 8時半にウルゲンチ・バンク・カレッジのボホデル学長補佐がホテルにピックアップに来てくれた。冬には零下20度になるというウルゲンチの朝は寒い。例年なら雪が降っていてもおかしくない。名刺を差し出すが向こうは持っていない。講演旅行中…
地方巡業 その6 ウルゲンチはソ連時代にできた街だ。道路が広く、照明が暗い。ホラズム・パレスというホテルに入ったのは午後7時近かった。ルスタン学長は、この日朝8時過ぎから11時間近く、我々に付き合ってくれたことになる。(12月9日付け「地方巡業 その…
健康診断 JICAではシニア・ボランティアの健康に気を使ってくれる。2年の任期中に1回(30日)の健康チェック帰国休暇が認められている。帰国しない年には現地で健康診断を受けることができる。 そういえば昨年の12月に健康チェックのために一時帰国させ…
大統領選挙近づく 12月23日に大統領選挙が行われる。公共バス、地下鉄車両の中にはシンプルなA3大の選挙のお知らせポスターが貼られている。11月21日に国家中央選挙委員会に4名の候補が登録され、翌22日より候補者は選挙活動に入った。 大統領選挙に立候補し…
地方巡業 その5 紀元前2世紀、カラカルパック自治共和国のあるホラズム地方はマサゲド人の小国家が乱立して覇を競っていた。名前は残っていないがある有力な国がこの地を治めていたが、隣国から攻められた。住民はこのカラに逃げ込み、籠城作戦に出た。この…
地方巡業 その4 トゥルクール・バンク・カレッジに日本人が来て話すのは初めてのことである。生徒にとって日本とは、日本人とは、と興味津々だったようだ。反応がいいのでこちらも力が入り、1時間半しゃべって、あと30分の質疑応答と2時間も頑張ってしまっ…
地方巡業 その3 ウルゲンチまでタシケントから1時間20分、小型ジェット機を下りると空港ビル横の金網のところまで歩かされる。網戸の外に十数名の人がいる。出迎えの人かタクシーの運転手だ。外人と女性通訳という姿が目立つのか、長身の男性が声をかけて来…
地方巡業 その2 棉摘みのときも初めてのサルミッシュ渓谷行きもそうだが、ちょっとアイデアが浮かぶと後先考えずにすぐ実行してしまう、それであとでひどい目にあったり、他人に迷惑をかける結果となる。それでも懲りないのは生まれ付きのおっちょこちょい…
地方巡業 その1 通訳ナフォサット嬢は世界経済外交大学の大学院(ジャーナリズム専攻)を卒業している。世界経済外交大学はウズベクの東大と言われている。レベルが高い証拠に、裏口入学にかかる袖の下が2万ドルと他の大学に比べて一番高い。 ナフォサット…
結婚式雑感 こちらの女性は20歳までに半数が結婚するという。先日、披露宴に招いてくれたマシフラさんの23歳は晩婚と言ってもいい。披露宴に列席している法科大学の男子学生の一人は4年生になったら結婚します、と言っていた。大学在学中に結婚する学生は3…
白人の横暴(その4) 「アメリカの鏡 日本」 ヘレン・ミアーズ著には日本が生き残るために西欧列強と同じ途を辿り、その結果として西欧列強に叩き潰された経緯が書いてある。しかし帝国主義国家にならなければ日本は西欧の植民地にされていた。 植民地にな…
白人の横暴 その3 「ペリー提督日本遠征随行記」には日本人の作る精巧な工芸品に感嘆し、蒸気機関以外この国では何でも作っていると書いている。また子供をあやしながら高札を読んでいる子守を見て識字率の高さに驚愕し、この国はいつか米国に刃向かう国に…
白人の横暴 その2 1545年、ボリビアのポトシで発見された大銀山では、採掘のためにインディオたちがかき集められた。毎日のように起こる事故と、水銀中毒のために、徴用されたインディオの10人に7人は二度と故郷の地を踏むことができず、ここで斃死した人は…
白人の横暴 その1 日本がどうして開国し、どうして有色人種でありながら工業化に成功し、また大東亜戦争でコテンパンにやられたあと、どうして見事復興を遂げたのかという質問に答える前に、大航海時代以降の西欧人の動きを追ってみよう。 「大航海時代」(…
結婚式に出席 法科大学で日本語を教えているマシフラ嬢から「今度結婚するので、法科大学の日本人先生と一緒に来てくださいね」というお話があった。彼女は23歳、筑波大学へ留学したこともある才媛である。明るくて気配りができ、そのうえすこぶるつきの美人…
大統領選挙 ウズベキスタンのカリモフ大統領は1991年の独立以来16年その職にある。独立前のウズベキスタン共産党中央委員会第一書記時代を含めれば18年ウズベキスタンに君臨していることになる。 憲法では大統領任期を5年と決めていて、3選を禁じている。そ…
ウラニウムと中央アジア 原子力発電が見直されている。世界では439基の原子炉発電所がある。日本は55基の原子炉があり、すでに日本の発電量の3分の1は原子力でまかなわれている。原油価格がバーレル当たり90ドルの大台に乗り入手が難しくなっていること、ま…
朝プロフ 棉つみツアーは起業とは違うけれどもビジネスの本質を含んでいる。これを題材に1時間授業してみた。 いわく、プランした側(生徒)も参加した側(日本人)も楽しかった。売り手も買い手も双方がハッピーになるのが長続きするビジネスの基本である。…
ペルシアから見たウズベク人 平凡社の東洋文庫にJ.シャルダン著、岡田直次訳注の「ペルシア王スレイマーンの戴冠」という本がある。ジャン・シャルダンは1643年パリの裕福な宝石商の家に生まれたフランス人である。64年末、または65年、宝飾品をペルシア宮廷…
怪しい会社 夜9時ごろ、ナフォサットから電話があった。明日授業が終わったあと、生徒と一緒にある会社に行ってもらえないかというのだ。何の会社はよくわからないがその生徒の知り合いがいて、自分にいろいろアドバイスをして欲しいとのこと。ベンチャー論…
ラマダン明けのお祝い ラマダンはイスラム教の断食月だ。今年は9月の12日から10月の12日まで。ヒジュラ暦という閏月を持たないイスラムの太陰暦の9月と決められていて、毎年10日ほど早くなってくる。断食といっても夜明けから日没まで飲食してはいけないだけ…
聞け、棉つみの声 その2 棉つみは、最初は楽しいが1時間もやると、アンクル・トムの気持が何となくわかってきて、黒人霊歌でも歌いたくなる。日差しは強く、朝からのまず食わずで、これでは熱中症になってしまう。まだ棉つみを継続している人もいたが通訳の…
聞け、棉つみの声 その1 棉つみ挙行日は晴天。この国で遠足を企画して嬉しいことは天気の心配を全然しないですむことだ。ここ3ヶ月、全く雨を見ていない。ずっと晴天続きだ。待ち合わせ場所の地下鉄オイベック駅前には日本人34名が集結する。たった34名と言…
今年もやります、棉摘みツアー その4 プランが不採用となったBI3、 BI9のクラスの落胆、驚きは一様ではなかった。まさに「何故だ!」の世界。それでも先週、イッセー尾形張りのジェスチャー入りで「失敗から学ぶ」という授業をしていたので、ツアー企画の選…
今年もやります、棉摘みツアー その3 教えている3クラスの内、BI3とBI9の二クラスは秀才クラス、カレッジの中でも成績のいい生徒ばかりで構成されている。女子生徒が多く、それも美人が多い。男子生徒もお金持ち風が多く、海外にいましたとかいってやたら英…
今年もやります、棉摘みツアー その2 米国の心理学者、ダニエル・ゴールマンという人がIQならぬEQという概念を説明しています。EQとはエモーショナル・インテリジェンス・コーション、心の知能指数といいます。彼によるとビジネスの、そして人生の成功の70%…
今年もやります、棉摘みツアー その1 このほどJICA関係者、タシケント在留邦人婦人部に下記のようなお知らせを流した。 (お知らせ) 昨年ご好評を頂きました「タシケントバンクカレッジの生徒と行く棉摘みツアー」を下記の要領で実施します。今年も生…
オリンピックマーチ追想 先日アップした「授業開始狂躁曲1」で授業開始に先立って、自宅でオリンピックマーチを聴いたという話を書いた。その話に友人からメールが寄せられた。同意を得て一部引用させて頂く。 (引用開始) 毎回楽しく拝見しております。東…
授業開始狂躁曲 その2 時間割のことがよくわからんとお叱りを受けた。朝8時に1時限が始まり、18時10分に7時限目が終わる。すべて80分授業だ。基本的に1,2年生は午前中の授業、3年生は4時限以降の午後授業になっている。生徒数に比べて教室の数が少ないので…