チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

今年も、棉摘みツアー(2)

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今年もやります、棉摘みツアー その2

米国の心理学者、ダニエル・ゴールマンという人がIQならぬEQという概念を説明しています。EQとはエモーショナル・インテリジェンス・コーション、心の知能指数といいます。彼によるとビジネスの、そして人生の成功の70%はEQに依存しているそうです。EQの高い人は喜び、悲しみ、怒り、恐れ、嫌悪、驚きといった自己のエモーション(情動)をうまくコントロールし、対人関係を上手に発展させ、相手の心の機微を敏感に察知することができるといいます。EQの高い人は人間関係を上手に構築できますから、人からの支援、援助が得やすい、ですから周囲の力を統合して、目標を達成する起業家には向いているといえます。

ところで、皆さん、言語によるコミュニケーションは意思伝達の全体の何%くらいを占めていると思いますか?(50%、30%、60%などの声・・・)メフラビアンとフェリスが1967年に行った研究によりますと、顔の表情57%、パラランゲージ(ジェスチャー)38%、そしてバーバル(言語)によるものが7%であったと言います。今、私は英語でしゃべって、それを通訳してもらっていますが、何もしゃべらなくても自分の気持ちを皆さんに伝えることができます。例えば皆さんが私語をしてうるさいとしたら・・・(と言って下を向き、しばらく沈黙したあと顔を半分上げて眉をひそめる、みんな笑う)。

このように皆さんは表情で人の気持ちを判断できるわけです。先日、「国際人のマナー」という話で、1.笑顔 2.挨拶 3.態度 4.身だしなみ 5.言葉遣い の5つがいい第一印象を作るために大切といいましたね。これはノンバーバルコミュニケーションが多く含まれています。背筋を伸ばしてにっこり笑い、、明るくやあ、と挨拶すれば自然にEQが高くなってくると思います。よいマナーは決してフライトアテンダントだけに求められるものではありません。これらはちょっと気をつけてトレーニングすれば身につくことばかりです。有難うの一言をいつも笑顔と共に、これだけで第一印象がよくなるばかりでなく周りの人を幸せな気持ちにします。それにこれは有難いことに無料、お金がかかるわけではないのであります。

とはいえ、かくいう私はそれほどEQが高くない、それを実感しましたね、先日。このクラスで授業していたとき学部長が入ってきて一時授業が中断しました。あのとき、私はつい、こんな表情になってしまいました。(あからさまに不愉快な顔、みんな笑う) 多分、学部長は私に対してよくない感情を持ったことでしょう。わかりましたか。皆さんも人の気を悪くさせるような態度、表情は慎むように。

自分のエモーションを上手くコントロールするには、まず怒らないこと、何か起こったときに人のせいにしないことです。1流のスポーツ選手は失敗を人のせいにはしません。パフタコール(ウズベクで有名なサッカーチーム)のMFがミドルシュートに失敗した時、同僚に「お前のパスが悪いから蹴り損ねた」などと文句を言うでしょうか。ゴールが決まらなかったら、数秒は髪をかきむしり、天を仰いで落胆しますが、すぐ気を取り直してピッチに戻ります。そして自分の蹴る角度が悪かったのではないか、ボールに入るタイミングがずれたのではないか、とそのあと百回、二百回とシュートの練習を繰り返すのです。

タイガー・ウッズは小学生の時からゴルフの特訓を受けていました。あるときショットが右に大きくそれた、そのときお父さんが「息子よ、どうしてショットが曲がったと思うかね」と尋ねた。10歳のウッズは風のせいでもなく、ライのせいでもなく、ドライバーのせいでもなく「曲がったのは自分の練習が足りなかったからです」と答えた。一流の人は決して誰かのせい、何々のせいと責任を他に押し付けるようなことはしないのです。人は失敗をする、失敗しない人はいない、でも失敗から何を学ぶかで、その人の真価が決まってくる。成功した起業家は何度か失敗した後に成功を手に入れています。何故失敗したのかと冷静に考え、原因を探り、そして最終的な成功につなげているのです。

さて、皆さん、これから言うことが大事。今度の棉摘みツアーはコンペだから3クラスの内、2クラスの案は採用されない。もしこのクラスがよしんば棉摘みに行けなくなったとしても、決して怒ったり、過度に落胆したり、不貞腐れたりしないこと。そして何故採用にならなかったのだろうと冷静に分析し、その失敗から何を学びとって頂きたい。これが今日言いたかったことです。

画像は「綿摘みツアー」決定に喜ぶ生徒。

「国際人のマナー」は2006nenn 10月2日ブログで 
http://blogs.yahoo.co.jp/uzbekistan24/20873526.html