チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

全ての習慣は認知症に通ず

チェンライの花祭りから

同上、蘭ばかりではない

紫陽花も

クロッカスか

やはり蘭

 

全ての習慣は認知症に通ず

■少なくなった断水、停電

タイ生活はシンタニ3という団地で始めた。団地と言ってもフェンスに囲まれ、出入り口にはガードマンが常駐している高級住宅地だ。団地内にある2階建ての一軒家に住んでいたが母が亡くなったのを機にシンタニ3から1キロほど離れた場所に家を建てた。この家に引っ越したのは昨年の4月だからもう1年半は経っている。

団地にいた時も時折、停電、断水があった。でも事前に団地内放送で停電、断水のお知らせが流れ、それを女中さんが教えてくれる。だから1日以上の断水、停電の時は郊外のホテルに避難したものだ。

引っ越してからも停電、断水はある。だが事前のお知らせはなく、突然、電気が切れる。洪水の時、長期の断水があって貰い水をしたことがあるが、通常の断水であれば備え付けの大型タンクの水で何とか凌げる。チェンライに住んで十数年になるが、さすが中進国、停電、断水の回数は減ってきたし、回復までかかる時間も1,2時間以内と短くなっている。日本で停電、断水となれば大騒ぎだが、こちらでは誰も文句は言わない。

先日、突然ネットが通じなくなった。電気は来ている。ルータの電源を抜いたり挿したりしたが変化なし。日本ならWiFiが通じなくなれば大騒ぎだと思う。自分もウズベキスタンにいた時、ネットが突然使えなくなった時には恐慌をきたした。国によってはWiFiが切れることはよくあると分かったのでタイでも急がず慌てず、翌日、ビッグCにあるプロバイダーの窓口に行った。おねえさんは「そうですか、今日の午後にでも職員を訪問させましょう」

 

■誰かが切断

午後、トラックに乗った若者が2人来た。我が家のルータをチェックして「ああ、駄目ですね」。外に出て電話線を辿っていく。15分ほどでネット通信が回復した。あー、良かった。前日、角の家で電気鋸を使用して庭木の剪定や伐採をしていた。その剪定作業の過程で電話線を切断した。それでネットが通じなくなったというわけ。

費用は、というとタダ。ブアさんが用意した缶ビール2缶と100Bを手渡した。「勤務中ですからビールなど」とタイでは警察官でも言わない。二人は大喜びで帰って行った。多分、運転しながら飲んだと思う。

日本なら仕事中、それも運転しながら飲むなんて、と顰蹙を買うと思うがここはタイ、喜んで貰えて何より、呑んでも気を付けて運転すればいいのだし、と思う自分がいる。こう見えても現役で働いていた時は几帳面な性格、真面目すぎてソンをしているとまで言われていた。それがネットの不通、停電、断水が生じても、人が飲酒運転しても、まあいいんじゃない?と鷹揚に構えるようになった。気持ちに余裕ができたというわけではないが、残り少ない人生、心配症、イライラと落ち着かず、他の批判ばかりして暮らすより、のんびりと日々を送るほうが精神衛生上よろしい。

 

■心の持ち方と認知症

タイに住んでいいことの一つに人間関係のストレスがほとんどない、が挙げられる。昔は職場に行けば気の合わない上司や部下、無理難題を言う取引先などがあって神経をすり減らした(と思う)。家に帰れば何でも反対の社会党みたいな人がいた。その頃を思うと今は天国、と神に感謝したくなる。

案外、心の持ちようは大切で、それが老後の良しあしに影響するという。

認知症は老人の2割が罹患する病気である。2割と言えば自分も、と心配するか、2割なら大谷の打率より低い、自分は大丈夫と思うかで罹患率が違ってくる。心配性の人は不安やストレスを感じやすくなり、これが認知症に結び付く。これだからタイは、などと怒るとか批判する人は周囲の人から避けられ、ストレスや孤立感が増えるばかりでなく、コミュニケーションの機会が減ってしまう。その結果、脳の刺激がなくなり認知症につながる。また何でも自分でこなそうとするのもよくない。人の助けが不要なため他者との交流が減ることで脳の刺激が少なくなり、それが認知症につながる。

ストレスを貯めやすい性格と認知症は関係があるらしい。また性格ばかりでなく認知症に罹りやすい生活習慣もある。それは、・偏った食生活 ・運動不足 ・睡眠不足 ・過度な飲酒 ・IT機器への依存の5つである。

ほぼ自炊でいろいろなものを食べているし、テニスも続けているし、眠い時には寝ている。酒は飲まない日もある。ただIT機器の依存は自分にも当てはまる。長時間のスマホ PCなどのIT機器を使用すると脳の機能を低下させる可能性があり、認知症につながると言う。でも老い先短い身、ネットくらい好きなだけやらせろ、認知症が怖くてネットがやめられるか、だ。