チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

今年も、棉摘みツアー(1)

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今年もやります、棉摘みツアー その1

このほどJICA関係者、タシケント在留邦人婦人部に下記のようなお知らせを流した。

(お知らせ)
昨年ご好評を頂きました「タシケントバンクカレッジの生徒と行く棉摘みツアー」を下記の要領で実施します。今年も生徒たちが一生懸命皆様をご接待すると思います。是非この機会にウズベク最大の産業、コットンについて見聞を広げて頂ければと存じます。

参加ご希望の方は9月26日(水)22時までに、下記返信フォームを中西宛お送り下さい。追って詳しいご案内をお送りします。 なお、昨年の棉摘みについてレポートを書いております。ご笑覧頂ければ幸甚に存じます。
> 棉摘みを経験  http://blogs.yahoo.co.jp/uzbekistan24/21300577.html
> 棉摘みツアー3 http://blogs.yahoo.co.jp/uzbekistan24/22656216.html
タシケントバンクカレッジ  中西英樹
        記
日時;2007年9月30日(日)9;00から16時くらいまで
費用;12000スムを予定(往復バス交通費、昼食、お土産一切コミ)
集合場所;未定、市内集合、市内解散
棉畑;タシケント郊外(未定)


昨年、ひょいと思いついて生徒に企画させ、10日くらいの間に慌しく棉摘みツアーを実施した。期日直前の募集にも拘らず、日本人参加者25名という盛況であった。昨年の反省を踏まえ、今年は学校が始まる前から学長のところに赴き、農業省の棉摘み許可申請、ならびに棉畑候補紹介のお願いをした。ついでに学長もツアーにぜひ参加していただけないかとツアーのご招待を申し出て、快く受けてもらった。学校側のバックアップは得られそうな感じでほっとしたが、問題は生徒である。

9月のある日、授業に先立ち、生徒に今日はたいそうエキサイティングな話をするが。その前に20分ほどこれまでにない退屈な話をするから我慢して聞くように、と伝える。エエー、退屈な話ってなあに、という顔でこちらに注目する。

もう皆さんは経営学を2年生でやったと思います。マーケットって聞いたことあるよね。マーケットには3つ意味があるのだがわかる人はいるかな? (モノを交換する場、売り買いの場所、などの声が上がる)) そうだね、一つはバザール、いわゆる市場(いちば)、ここでは売り手と買い手がいてトマト、りんごなど眼に見えるものが取引される。2つ目は眼に見えないが取引の場をマーケットということがある。労働市場、為替市場はこれに当たる。でも経営学でマーケットというと、たとえば携帯電話マーケット、口紅マーケットというように モノの需要の事を指す。ウズベクのPCマーケットは大きくなる、というときはPCの需要のことだね。

次にマーケティングとはそのマーケットを手に入れる、つまり製品、サービスを売り込むこと、またはその方法を指す。マーケティングを旨く行うためには顧客のニーズを知ることが必要だ。ニーズとは何となく満たされない状態と言ってもいいだろう。何か飲みたいな、でも水ではいやだな、と思っているとする。そこにポリ瓶入りのお茶があったとしたら、顧客はあ、自分の求めていたものはこれだったのだ、と了解してニーズがデマンド(需要)に変わるというわけだ。女性が唇を口紅で赤く塗るのは、塗ること自体が楽しくてそうしているのだろうか。ちがうよね。女性にはもっと美しく見せたい、というニーズがある。そのとき有名女優が使っている口紅を見ると、あ、これだ、私を美しく見せてくれるものは、とニーズを満足させてくれる口紅を購入するというわけだ。

さてここにニッチではあるがマーケットがある。顧客はお金を持っている。顧客はウズベクの文化、若者のことを知りたい、タシケント郊外に遠足に行ってみたい、ウズベクでしか経験できないことをやってみたい・・・など様々なニーズをもっている。

マーケットの顧客とはタシケント在住の日本人だ。この顧客のニーズを満たす商品(サービス)が「棉摘みツアー」だ。日本人と棉摘みツアーに行こうという企画を立ててみないか。君たち全員無料でツアーに行けるよう学長にも話してある。プラン製作概要はこれこれ、参加予定人数はこれこれ、ただし3クラスのコンペで、コンペに勝った1クラスのみ行くことができる・・・・

たちまち教室内は興奮に包まれる。こっちはもう見切り発車で日本人参加者を募集している。バンクカレッジの生徒さん、期待していますよ、ちょっとは心配だけれど。
(画像は昨年のツアーから)