チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

食べたい日本食ベスト10

 

東京ミッドタウン日比谷から見た宮城

日比谷公園、向かって右手が宮城

東京ミッドタウン日比谷の一階

 

数寄屋橋交番

数寄屋橋交番 一週間前

日比谷公園

食べたい日本食ベスト10

日頃使用しないラップトップPCの中から書きかけの原稿が出てきました。一時帰国で多忙のため加筆の上、アップさせて頂きます。

 

■来日を繰り返す

訪日観光客が年間3000万人ペースに戻っているようだ。外国人観光客の6割以上が日本を訪れる回数が2回目以上のリピーターで、その割合は年々増加傾向という。リピーターの多い国は韓国、台湾、中国、香港とのことだが、絶対数の少ない欧米からもリピーターが増えている。因みに観光庁の調査によると2023年第一四半期に日本を訪れたタイ人の8割はリピーターとなっている。リピーターは訪日を繰り返すたびに旅行支出が増加する傾向がある。来るたびに日本旅行に対する価値が高まり、その分支出も増えるということらしい。

彼らを引き付ける日本のものとは何か。風景、文化、歴史、アニメ、食べ物、ファッション、さまざまである。

外国人が和食を食べてそのおいしさに感動、といったビデオをよく見る。初めて食べた本物のお寿司に思わず落涙、てんぷらってこんなに美味しいものだったのか、と驚愕する。タイにも美味しいものはあるけれど、思わず落涙するような料理に出会ったことはない。トムヤンクンに涙が出たことがあるが感動したからではなく、無茶苦茶な辛さのせいだった。リピーターに限らず、異国に住む日本人は「帰国したらこれを食べよう」という料理がある。ラーメンでも刺身でも鰻重でもいくつも料理のイメージが浮かぶ。

感染症騒ぎで1年8カ月日本に滞在していたが、タイに戻ったら、あれが食べたい、これが食べたいという具体的な料理が頭に浮かばなかった。タイに来る日本人はざっと年間100万人、リピーターも多いと思うがどうしてもタイでこれが食べたい、だからまたタイに来ました、という人は少ないのではないか。

 

■タイ料理も悪くはないが

タイに行ったら絶対食べるべき10の料理といったネット記事はある。だが訪タイ日本人がどうしても食べたいタイ料理10といった記事はない。食べるべき、というタイ料理には、ソムタム、ガイヤーン、トムヤンクン、パッタイ、クイッティオ、カオマンガイ、プーパッポンカリー、ラープなどが上がっている。辛くない料理が大半だし、全部食べたことがある。でもこれを食べずにタイを出てはいけない、絶対お勧めというタイ料理はないように思う。パッタイは日本の焼きそばのほうが、クイッティオは日本のラーメンのほうが絶対うまい。高級店で食ってないからそんなこと言うんだ、と言われればそれまでだが、まあまあの店で食べても感動はもちろん、思わず顔がほころぶといった味ではない。死ぬ前に何でも好きなタイ飯をご馳走してあげると言われても多分、日本米のおにぎりのほうがいいです、というだろう。

おにぎりというと、訪日客が食べたい日本食ベスト10の10位におにぎりが入っている。節約をしながら日本を旅する若い外人はコンビニのおにぎりのおいしさに瞠目している。日本はコメの味が違う。おにぎりの芯にも日本の職人魂がこもっている。誰がツナマヨおにぎりを開発したのか。カレーパン、カレーラーメンに匹敵する画期的発案だと思う。

9位には焼肉が入っている。外人に和食を食べさせて感動する姿を紹介というビデオをよく見るが、神戸牛の焼肉には皆感動している。

8位は蕎麦が入っている。蕎麦の味がわかる外人は和食理解度がかなり高いと言えよう。7位には焼き鳥が入っている。ガイヤーンはタイの焼き鳥だ。同じ鶏肉でどうしてこう違うのか。タレの違いか。近年はもつ焼きや焼きトンにも人気が出ているらしい。焼き鳥とビール、日本に帰りたくなる。

6位はしゃぶしゃぶ、社会人の頃、外人接待は部長の好みでしゃぶしゃぶの店によく行った。あのころから外人は感激してくれたものだ。

 

■トップ5

和食にまつわる思い出を書き出すときりがない。5位はお好み焼き。日本で何食べた?の質問にお好み焼きを挙げる外人が多い。広島風、大阪風とあるけれど、発祥は東京のもんじゃ焼きだよとテレビクルーに説明する外人がいた。4位はカレー、インド料理ではなく和食と認識されている。自分も日本のカレールーを使ってタイで食べている。

さて3位はてんぷら、欧米で食べたことあるけれど全く別物という外人は少なくない。油も違えば野菜、魚、エビ、材料も違う。2位はラーメン、日本でラーメンが食いたい、は外人ばかりでなく自分も同じ。

さて1位はもちろん寿司だ。欧米にもアジアにも寿司店はある。でも多くの訪日客はこれまで俺たちが食ってきた寿司は何だったんだ、と愕然としている。これからも和食、それもこれがが食べたいからまた日本に来ましたという外人観光客が増えるに違いない。