チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

Entries from 2008-01-01 to 1 year

君命ヲ辱メズ(最後のブログ)

[君命ヲ辱メズ] 帰国して3ヶ月がたった。日々の生活に流され、ウズベクの思い出も遠くなりつつある。日本で書いたものをアップするのでは、「ウズベクのバザールから」の看板に偽りあり、ということになる。一応、今回をもって長らくご愛読頂いた「ウズベク…

学而時習之 不亦説乎

学而時習之 不亦説乎 ウズベクにいる隊員からメールが来た。ナボイ市近郊のサルミッシュ渓谷(画像)に行きたいのだが情報を下さい、という依頼だった。 そういえばサルミッシュ渓谷には4回訪れた。季節をたがえた渓谷の景観の美しさもさることながら、そのた…

ウズベクと日本の違い

ウズベクと日本の違い 帰国して1月が過ぎた。マグロぶつ切りを入れた発泡スチロール容器に被せてあるサランラップをきれいにはがして、再利用できないか、と考えたり、スーパーでくれるポリ袋の丈夫さに感激し、こういうものがウズベクにいるとき欲しかった…

リハビリ

リハビリ あの人は「デワノカミ」だと言われる人がいる。海外から帰ってくると、何かにつけ、「アメリカでは・・」、「フランスでは・・・」と講釈を垂れるからだ。自分は家人から「ウズベク出羽の守」と揶揄されている。スーパーに行っても、テレビを見ても…

JICAへ帰国報告

JICAへ帰国報告 帰国2日目は健康診断と帰国報告がある。健康診断は新宿のMクリニック、SVに合格した時、健康診断をした病院だ。合格時に比べてずっと簡単な診断で午前中に終ってしまった。帰国報告は17時過ぎからの20分である。何人もの関係者の前で喋ること…

帰国しました

帰国しました 3月27日に帰国した。帰国前1週間はまさに疾風怒濤。毎日送別会や宴会が続いた。ウズベクのナブルース(春分)のお祝いも兼ねて昼にバンクカレッジで送別会を開いてくれた。200人近くの先生の前でお別れのご挨拶をしたら、学長からウズベクの婚…

最後のメール配信

最後のメール配信 鶏の鳴き声で目が覚めた。明るくなるにはまだ時間があるらしい、タシケントにいるのもあと2,3日だけだ。持ち込んだ本はすべて法科大学の図書館に寄付してしまった。もうあまり着る機会のないだろう背広は処分し、シャツやセーターは仲間の…

ウズベクの銀行

ウズベクの銀行 帰国準備でまずやらなければいけないことはウズベクでの銀行口座の閉鎖だ。JICAが入っているビジネスセンタービルの隣にあるNBU(ナショナル・バンク・オブ・ウズベキスタン)本店(画像)に行く。ここの口座に3ヶ月に1回、JICAから住居費、手…

最後の巡業

最後の巡業 昨年11月にウズベク各地のバンク・カレッジ5ヶ所を講演して回った。フェルガナにも行く予定であったが当日の飛行機が5時間遅れたため、中止せざるを得なかった。フェルガナはJICAの旅行禁止区域となっており、業務上の必要性がない限り、旅行で…

ナボイ劇場

ナボイ劇場 国立「ボリショイ」バレエ・オペラ劇場は。1947年に完成した3階建て1500人収容の劇場だ。内装もすばらしく、6つの休憩ロビーは、タシケント、サマルカンド、ブハラ、ホレズム、フェルガナ、テルメズの各地方のスタイルでレリーフが施されている…

最後の授業

最後の授業 自宅で、一人で仕事をして、うんと稼いで暮らせたらラクでいいな、と考える人がいるかもしれません。しかしながらこれは不可能です。なぜなら、人は「人と出会うことで成長する」ようにプログラムされているからです。 多くの人と出会い、刺激し…

200号を越えて

200号を越えて このブログと同時に配信しているメルマガが200号を超えたというので何人かの友人から、「よく続いたね」といったメールを貰った。雑文ではあるし、こんなメールを送りつけられて迷惑かなあ、と心配しつつ書いているので、友人からの感想、励ま…

乾燥気候

乾燥気候 先週まで雪が降っていたと思ったら今週に入り、日中15度を越えるような暖かい天候となった。雪もすっかり融けた。街を歩く人の頭からシャプカというロシア帽や毛糸キャップが消え、黒革のコートやジャンパーも見かけなくなった。すっかり春、と言っ…

ラジオ出演

ラジオ出演 ラジオのニュース番組にでませんか、とナフォサットが言う。ウズベキタン・ラジオ・ステーションのOkshom tulkinlari, News analyticという番組、火曜20時から21時のゴールデンタイムである。内容はウズベクでベンチャー論を教える外人教師紹介と…

客員講師

客員講師 1月から授業をしている。授業日程は授業開始日の直前、2日前に発表になった。昨年度は秋に集中講義があり、週に3つ新しい出し物を考えて講義した。そして1月からは週1回新しい出し物を考えるだけでよかった。今年度も1月からはラクになると思って秋…

麻薬問題

麻薬問題 地方巡業でバンクカレッジを訪問した時、生徒から「日本の若者はどれくらい麻薬汚染されていますか」という質問があった。一部では問題になっていますが一般の学生や高校生の間ではほとんど使用されていないと言っていいでしょう、と答えたのだが、…

お土産

お土産 帰国まで2月をきり、そろそろお土産品を揃える時期になってきた。ウズベクみやげというと定番はなんだろう。まずはピスタチオ、アーモンドなどのナッツ類、干しブドウ、干しメロン、干しアンズ、干しイチジクなど乾燥果実類、その他となると、民族デ…

カイゼン

カイゼン カイゼンはもう国際用語であり。オックスフォード・ディクショナリーにも載っている。戦後米国から入ってきたマネージメントシステム、理論はいくつかあるが、余り日本には定着しなかった。そのうちの一つがフォードの「提案システム」である。従業…

バザール雑感

バザール雑感 ブログの題を「ウズベクのバザールから」としたくらいだから、時間を見てはあちこちのバザールに出かけて商売の現場を体験する。バザール歩きが好きなのだ。 自分の住んでいるアパートからタシケント最大のバザール、チョルスバザール にはバス…

教育と起業

教育と起業 「熟練労働者輩出における問題点と展望」というビジネスフォーラムがタシケントのデデマンホテルで開催された。主催はブリティッシュ・カウンシル、ウズベク商工会議所、国連開発計画などである。 このセミナーの目的は ・ ウズベクの私企業にお…

住宅事情

住宅事情 SVは勤め先が違うし、単独行動だから邦人との付き合いを避けようと思えばそれは可能である。フォーマルにはJICA事務所に月に一回、SV会と称して集合し、情報交換会を行う。それとは別に、川魚のフライが食べられるレストランやウズベク人に…

年功序列

年功序列 前号で賞味期限切れ商品を安く買えないものかと書いたら、早速友人より下記のようなメールが来た。 (引用開始) 賞味期限、貴兄の認識は、ちとあまい。日本では賞味期限が切れたら売れないのではなく、残りが少なくなったら、売れなくなる。商品に…

賞味期限切れ

賞味期限切れ 先日、1月末で帰任されるMさんのガレージセールに行った。その日は寒波がきており、マイナス5度の中、時折雪がちらついていた。アイスバーンになった道をヨチヨチ歩いて、Mさん宅に着いたのはセール開始時刻を30分ほど回った頃だった。もうすで…

アルパミシュ

アルパミシュ アルパミシュをご存知だろうか。ウズベク人は誰もが知っていて日本人がほとんど知らないというものの一つだろう。 アルパミシュとはウズベキスタンの英雄叙事詩だ。国民文化として広くウズベク国民に膾炙している。ウズベク人なら誰でもこの口…

地方巡業 12

地方巡業(まとめ) トゥルクール、ウルゲンチ、ブハラ(画像)、サマルカンド、テルメズと5ヶ所のバンク・カレッジを回って講演を行った。フェルガナはフライトの出発時間が5時間も遅れたため、キャンセルを余儀なくされ、次の機会ということになった。 各カ…

地方巡業 11

地方巡業 その11 本日、サマルカンド・バンク・カレッジの優秀な生徒諸君、先生方を前にお話できることを大変嬉しく思います。本日はハキモフ学長のご要望により、私のお話はごく短いものとし、貴重な時間を質疑応答に当てたいと思います。 それでは皆さんの…

地方巡業 10

地方巡業 その10 ウズベクに住んでいるからといって、SVや隊員は自由にウズベク国内を旅行できるわけではない。アンディジャン事件の起こったフェルガナ地方はアンディジャンのみならずナマンガンなど州内諸都市の私的旅行が禁じられている。またアフガ…

地方巡業 9

地方巡業 その9 午前8時半にブハラ空港に着いた。宿泊は旧市街、ラビハウズ近くの高級ホテル、アジアホテル(1泊36ドル)、今日の予定は夕食をブハラの隊員ととるだけだ。前日ほとんど寝ていないので、とにかくチェックインしてベッドへ潜り込む。 昼過ぎに…

タシケントでの年末年始

タシケントでの年末年始 明けましておめでとうございます。本年が皆様方にとって良い年となりますよう願っております。今年も「ウズベクのバザールから」をよろしくお願いいたします。 今年もよろしく、と書いたがJICAでの任期は本年3月末までである。「ウ…