チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

学校と教育

初めての授業

初めての授業 10年前、ウズベクのバンクカレッジでやった最初の授業。読み返してみると突っ込みどころ満載であるが、自分なりに張り切って準備したことを思い出す。小見出しをつけ、一部カットして再録します。 ■ベンチャー論は経営学の一部 エー、まず皆さ…

ウズで書いたブログから(2)

「ウズベクのバザールから」2006年10月16日アップの原稿に加筆して再録。 宿題 ■成績の付け方 ウズベクの学生にテストをすると必ずカンニングをする。だからテストで全員に同じ問題を出題するというのは論外だ。みんな同じ答えでカレッジのテストの意味が無…

ウズで書いたブログから(1)

4月22日から約2週間の予定で友人とスクータでラオス旅行に出る。前後の日程からみて6本の 原稿の書きだめが必要であるが、今の自分にとっては100mを12秒で走る方がまだ易しい。 というわけで、GW中の原稿2本はウズベクで書いた原稿を再録させて貰うことに…

怪しいことの健全さ

怪しいことの健全さ ■入信の誘い チェンライの大型スーパー、ビッグCの駐車場で白人青年に声を掛けられた。2人連れ、長ズボン、半そでワイシャツにネクタイ、小ざっぱりした服装だ。 ここまで読んでああ、とわかる人は多いだろう。タイでモルモン教に勧誘を…

今になって想う「学恩」

今になって想う「学恩」 ■ 哀れさを誘う姉弟 時折、チェンライのレストランへ食事に出かける。食事をしていると、子供の物売りがやってくる。店内の酔客にバラの花、南京豆などを買ってくれとせがむ。7,8歳の悲しそうな顔をした女の子だ。それほどしつこく…

JICAへ帰国報告

JICAへ帰国報告 帰国2日目は健康診断と帰国報告がある。健康診断は新宿のMクリニック、SVに合格した時、健康診断をした病院だ。合格時に比べてずっと簡単な診断で午前中に終ってしまった。帰国報告は17時過ぎからの20分である。何人もの関係者の前で喋ること…

帰国しました

帰国しました 3月27日に帰国した。帰国前1週間はまさに疾風怒濤。毎日送別会や宴会が続いた。ウズベクのナブルース(春分)のお祝いも兼ねて昼にバンクカレッジで送別会を開いてくれた。200人近くの先生の前でお別れのご挨拶をしたら、学長からウズベクの婚…

最後のメール配信

最後のメール配信 鶏の鳴き声で目が覚めた。明るくなるにはまだ時間があるらしい、タシケントにいるのもあと2,3日だけだ。持ち込んだ本はすべて法科大学の図書館に寄付してしまった。もうあまり着る機会のないだろう背広は処分し、シャツやセーターは仲間の…

最後の巡業

最後の巡業 昨年11月にウズベク各地のバンク・カレッジ5ヶ所を講演して回った。フェルガナにも行く予定であったが当日の飛行機が5時間遅れたため、中止せざるを得なかった。フェルガナはJICAの旅行禁止区域となっており、業務上の必要性がない限り、旅行で…

最後の授業

最後の授業 自宅で、一人で仕事をして、うんと稼いで暮らせたらラクでいいな、と考える人がいるかもしれません。しかしながらこれは不可能です。なぜなら、人は「人と出会うことで成長する」ようにプログラムされているからです。 多くの人と出会い、刺激し…

200号を越えて

200号を越えて このブログと同時に配信しているメルマガが200号を超えたというので何人かの友人から、「よく続いたね」といったメールを貰った。雑文ではあるし、こんなメールを送りつけられて迷惑かなあ、と心配しつつ書いているので、友人からの感想、励ま…

客員講師

客員講師 1月から授業をしている。授業日程は授業開始日の直前、2日前に発表になった。昨年度は秋に集中講義があり、週に3つ新しい出し物を考えて講義した。そして1月からは週1回新しい出し物を考えるだけでよかった。今年度も1月からはラクになると思って秋…

カイゼン

カイゼン カイゼンはもう国際用語であり。オックスフォード・ディクショナリーにも載っている。戦後米国から入ってきたマネージメントシステム、理論はいくつかあるが、余り日本には定着しなかった。そのうちの一つがフォードの「提案システム」である。従業…

教育と起業

教育と起業 「熟練労働者輩出における問題点と展望」というビジネスフォーラムがタシケントのデデマンホテルで開催された。主催はブリティッシュ・カウンシル、ウズベク商工会議所、国連開発計画などである。 このセミナーの目的は ・ ウズベクの私企業にお…

地方巡業 12

地方巡業(まとめ) トゥルクール、ウルゲンチ、ブハラ(画像)、サマルカンド、テルメズと5ヶ所のバンク・カレッジを回って講演を行った。フェルガナはフライトの出発時間が5時間も遅れたため、キャンセルを余儀なくされ、次の機会ということになった。 各カ…

地方巡業 11

地方巡業 その11 本日、サマルカンド・バンク・カレッジの優秀な生徒諸君、先生方を前にお話できることを大変嬉しく思います。本日はハキモフ学長のご要望により、私のお話はごく短いものとし、貴重な時間を質疑応答に当てたいと思います。 それでは皆さんの…

地方巡業 10

地方巡業 その10 ウズベクに住んでいるからといって、SVや隊員は自由にウズベク国内を旅行できるわけではない。アンディジャン事件の起こったフェルガナ地方はアンディジャンのみならずナマンガンなど州内諸都市の私的旅行が禁じられている。またアフガ…

地方巡業 9

地方巡業 その9 午前8時半にブハラ空港に着いた。宿泊は旧市街、ラビハウズ近くの高級ホテル、アジアホテル(1泊36ドル)、今日の予定は夕食をブハラの隊員ととるだけだ。前日ほとんど寝ていないので、とにかくチェックインしてベッドへ潜り込む。 昼過ぎに…

地方巡業 8

地方巡業 その8 ウルゲンチから火曜の夜にタシケントに戻り、水曜はゆっくりして木曜早朝に空路ブハラ入りという当初のスケジュールであったが、航空券を手配してくれているJICAから木曜の切符が取れないので一日早くブハラ入りしてくれないかという連…

地方巡業 7

地方巡業 その7 8時半にウルゲンチ・バンク・カレッジのボホデル学長補佐がホテルにピックアップに来てくれた。冬には零下20度になるというウルゲンチの朝は寒い。例年なら雪が降っていてもおかしくない。名刺を差し出すが向こうは持っていない。講演旅行中…

地方巡業 6

地方巡業 その6 ウルゲンチはソ連時代にできた街だ。道路が広く、照明が暗い。ホラズム・パレスというホテルに入ったのは午後7時近かった。ルスタン学長は、この日朝8時過ぎから11時間近く、我々に付き合ってくれたことになる。(12月9日付け「地方巡業 その…

地方巡業 5

地方巡業 その5 紀元前2世紀、カラカルパック自治共和国のあるホラズム地方はマサゲド人の小国家が乱立して覇を競っていた。名前は残っていないがある有力な国がこの地を治めていたが、隣国から攻められた。住民はこのカラに逃げ込み、籠城作戦に出た。この…

地方巡業 4

地方巡業 その4 トゥルクール・バンク・カレッジに日本人が来て話すのは初めてのことである。生徒にとって日本とは、日本人とは、と興味津々だったようだ。反応がいいのでこちらも力が入り、1時間半しゃべって、あと30分の質疑応答と2時間も頑張ってしまっ…

地方巡業 3

地方巡業 その3 ウルゲンチまでタシケントから1時間20分、小型ジェット機を下りると空港ビル横の金網のところまで歩かされる。網戸の外に十数名の人がいる。出迎えの人かタクシーの運転手だ。外人と女性通訳という姿が目立つのか、長身の男性が声をかけて来…

地方巡業 2

地方巡業 その2 棉摘みのときも初めてのサルミッシュ渓谷行きもそうだが、ちょっとアイデアが浮かぶと後先考えずにすぐ実行してしまう、それであとでひどい目にあったり、他人に迷惑をかける結果となる。それでも懲りないのは生まれ付きのおっちょこちょい…

地方巡業 1

地方巡業 その1 通訳ナフォサット嬢は世界経済外交大学の大学院(ジャーナリズム専攻)を卒業している。世界経済外交大学はウズベクの東大と言われている。レベルが高い証拠に、裏口入学にかかる袖の下が2万ドルと他の大学に比べて一番高い。 ナフォサット…

朝プロフ

朝プロフ 棉つみツアーは起業とは違うけれどもビジネスの本質を含んでいる。これを題材に1時間授業してみた。 いわく、プランした側(生徒)も参加した側(日本人)も楽しかった。売り手も買い手も双方がハッピーになるのが長続きするビジネスの基本である。…

怪しい会社

怪しい会社 夜9時ごろ、ナフォサットから電話があった。明日授業が終わったあと、生徒と一緒にある会社に行ってもらえないかというのだ。何の会社はよくわからないがその生徒の知り合いがいて、自分にいろいろアドバイスをして欲しいとのこと。ベンチャー論…

今年も、棉摘みツアー(6)

聞け、棉つみの声 その2 棉つみは、最初は楽しいが1時間もやると、アンクル・トムの気持が何となくわかってきて、黒人霊歌でも歌いたくなる。日差しは強く、朝からのまず食わずで、これでは熱中症になってしまう。まだ棉つみを継続している人もいたが通訳の…

今年も、棉摘みツアー(5)

聞け、棉つみの声 その1 棉つみ挙行日は晴天。この国で遠足を企画して嬉しいことは天気の心配を全然しないですむことだ。ここ3ヶ月、全く雨を見ていない。ずっと晴天続きだ。待ち合わせ場所の地下鉄オイベック駅前には日本人34名が集結する。たった34名と言…