





場外では帽子も売っている
先進国とは
■予定通りの復旧
8月29日のニュースで熊本地震で損壊した給水設備が完全に復旧したことを知った。地震発生は7月28日だったから予定通りだ。まだ2千人を越える市民が不便な避難生活を送っているが、インフラ復旧に伴って元の生活に戻れる希望が出てきたと思う。それにしても地震のあと現地を視察し、復旧に必要な工数を計算し、工事業者の選定など行政、業者を交えた綿密な計画が立てられたのだろう。県内外からの助力もあったに違いない。
米国で洪水などの自然災害が起これば、助け合うどころかスーパー、モールには大勢の人が押し寄せて略奪を始める。発展途上国の災害では本当の地獄は災害のあとに起こる。暴行、略奪、殺人などなど。熊本でも多くの人が集まったが、ボランティアで家のごみ片付けを手伝っていた。こうしてみるとこれだけの思いやり、助け合いが当たり前の国は世界にないと気付く。
日本は1万5千年の縄文時代の歴史を持つ。縄文時代の人口は遺跡からの推計によるが、紀元前8千年には日本全国に2万人の先人が住んでいた。紀元前5千年には26万人、その後、紀元前3千年頃には地球寒冷化のせいで8万人に減ったが弥生時代には56万人と増加している。縄文時代には人を殺せる武器が発見されていない。ということは日本人は縄文時代に戦争を経験していない。これは海に隔てられ、外敵が侵入しなかったという特殊条件もある。2万人が1億2千万に増えたが、日本人は皆、親戚関係にあると言える。まあ日本社会もギスギスしてきたと言われているが、1万5千年ののんびりと戦争もなくお互い助け合ってきた縄文人の血が熊本地震のような自然災害における日本人の振る舞いに顕われているいるのではないか。
■殺し合いが当たり前
世界は戦乱の歴史、大陸は地続きだから、ある日突然、毛色の変わった言葉も通じない蛮人が現れて、男、子供は皆殺し、女は兵士の慰み者となる。ジンギスカーンに襲われたサマルカンドは完全に壊滅した。わずかに残った女たちは食べるものもなく蒙古軍に付いて行こうとしたが足手まといになると全員殺された。勿論、日本にも戦国時代はあったが、領民皆殺しの殲滅戦はしていない。それどころか武田勝頼の家来を信長は高禄で召し抱えている。
欧米ではゲルマン民族大移動などと綺麗ごとを言っている。北方のゲルマン人が中央アジアに出現したフン族に押され、またこの時期、寒冷化で食い詰めていたので、暴行、略奪集団となって欧州を南下していった。フン族も怖いがゲルマンはもっと怖いと西ローマ帝国は思っただろう。
やられたらやり返す、これは欧米人の原体験に基づく。欧州の王族はどうやって今の王朝を建てたのか?あまり褒められた方法ではなかったように思う。米国も白人が建てた国だから1千万人いたインディアンを殺しまくって土地を拡大していった。殺しておかないとやり返される恐れがある。やり返されるかも、という米国の恐怖は今の対日政策にも表れている。米国は2発原爆を落としたのだから日本も2発落とす権利がある、と米国人に言ったことがあるが反論はなかった。やはり日本を押さえつけておかねば、と思ったのではないか。
■GDPでは測れない
経済評論家の三橋貴明氏の見立てでは世界で先進国と言えるのは日本だけだそうだ。小学生の子供が一人で通学できる。こんな国はない。訪日外国人も深夜の街を歩いても危険を感じない。また都会でも田舎でも日本人が親身になって道案内を務めてくれたと、訪日客が感動している。海からやってきた七福神のうち六名は外国の神様だ。マレビトに手厚いのは当たり前か。
先進国の指標としてGDPがある。でも災害が起これば暴動略奪、未成年の誘拐事件数が年間30万以上の国、国民の10億人が車どころか食うや食わずの生活を余儀なくされている国がGDPでは世界の1,2位を占める。こんな国が豊かで幸せな国、と思うだろうか。
日本にはぐるりと塀で囲まれ、ガードマンが常駐している団地はない。チェンライではショボい団地に住んでいたが数十棟ある敷地は高い塀に囲まれ、ゲートには常時3名の警備員が張り付いていた。チェンライの対岸、ミャンマーのタチレクはもっとすごい。小さな住居でも鉄条網、ガラス片をびっしり植え込んだ塀で囲まれている。自宅防御にミャンマーのGDPの10%位は投じられているのではないか。米国では豪邸のゲートには機関銃を持った警備員が常駐している。こんな国には住みたくない。
日本は暗い道がないし、安全、安心、人も穏やかだ。国民がお互い助け合い、思いやりを持つ、こういった国を後世に残したいものだ。



































