チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

米中軍事衝突か

 

 

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日蓮宗大本山池上本門寺に参詣

 

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暑かったせいか人は少ない

 

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こんな絵馬も

 

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幸田露伴力道山の墓もある

 

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江戸初期の建立

 

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桜の季節に来てみたい

 

 

 

米中軍事衝突か

 

■危機感のない日本社会
チェンライにいても東京にいてもPCの前に座っていることは同じ。家にテレビはないがユーチューブでFNNニュースは時折見るし、NHKのラジオニュースも聞く。PCで見る解説では米中軍事衝突一歩手前、香港の国家安全法施行、尖閣喪失寸前と自分から見れば国家存亡の危機、まさに国難到来と思うのだが、日本のマスコミは武漢肺炎、豪雨被害、あるいは熱中症に注意といったローカルニュースばかりだ。

もちろん武漢肺炎は報道に値しないというわけではない。でも米国では連日数万人の単位で感染者が出ているし、累計の感染者は約500万人、死亡者はざっと16万人だ。ブラジル、インドも毎日何万もの感染者が出て、収束の兆しは見られない。感染者が累計で10万人を超える国は世界で25ヵ国、日本がPCR検査をさらに強化したとしても、感染者、死者数は世界から見れば、テドロスWHO事務局長が言うように「日本は模範」というレベルにとどまるだろう。

日本のニュースでは米中軍事対決より、武漢肺炎でお盆の帰省がどうなるかのほうが大事みたいだ。お盆の帰省はもちろん旅行や飲み会も自粛傾向にある。しかし、こういった事態に陥ったのは日本政府のせいではない。そもそも新型肺炎を隠蔽し、世界に撒き散らしたのは中国共産党ではないか。休業補償や給付金は中国に請求しても良いと思う。欧米では中国に賠償を求める訴訟が起きているようだが、日本ではまだなのだろうか。

■中国が世界を牽引する?
中国は武漢肺炎からいち早く立ち直り、経済的にV字回復を遂げているという。パンデミックのような非常事態では果断に強硬策を実行できる独裁国家のほうが効率的なのだ、と中国を持ち上げる意見もある。新型肺炎は米軍が武漢に持ち込んだ、という中国外務省の趙立堅報道官のツイッターには吃驚したが、あの国で報道官レベルの人物が思い付きで言い出すはずがない。武漢肺炎を奇貨として中国の栄光を取り戻そうという計画の一環ではないか。実際、マスクや医療物資、医療チームを受け入れた発展途上国の多くは中国共産党の言い分を認めているようだ。

日本やフランス、英国など27カ国は6月30日に国連人権理事会で、「香港国家安全維持法」を施行した中国に対し懸念を示す共同声明を発表した。香港の高度な自治を保障した「一国二制度」を弱体化させると指摘している。中国を恐れる韓国は加わらなかった。
一方、それに倍するキューバなど53カ国が同理事会で、国安法を称賛する共同声明を出し、主権国家への内政不干渉は、国連憲章の重要な原則だと主張した。中国による国際公約無視も、香港の自由と民主主義も重視されなかった。

■多数決なら尖閣は中国領
この5月に中国の軍艦並みの公船が尖閣諸島で日本の漁船を追い掛け回し、日本領海から排除する行動に出た。この直後、中国外務省の趙立堅報道官は「日本の漁船が中国の領海で違法に操業していたため海域から出るよう求めた。日本の海上保安庁の違法な妨害にも断固として対応した」と、尖閣諸島が中国の施政下にあると公言した。中国公船の活動は世界に発信されている。世界各国は映像を見る限り、尖閣は中国の領土なんだ、少なくとも領土紛争があるのは確実だ、と思っている。中国の金に搦め取られている国は多い。国連の多数決で決めよう、ということになったら尖閣諸島は中国の領土になってしまうだろう。

中国は南シナ海東シナ海を自国の海にしようとする計画を1980年代初から着々と進めてきた。南シナ海にあるフィリピン領有の岩礁の埋め立てを始めたのは2013年、フィリピンがオランダ、ハーグの常設仲裁裁判所に中国の不当な海洋支配を訴えて勝訴したが、中国はこの判決を「紙屑にしか過ぎない」と一蹴して、軍事施設を建設し、海洋支配を確固たるものとした。中国にとって国際法は自国に有利なら取り入れる、自国に不利なら無視する。国連安全保障理事会常任理事国として拒否権を行使できるから、国連安保理からの制裁を受けることもない。警察とつるんだマフィアが一般市民をカツアゲするのと変わらない。

■米国が怒った
習近平国家主席が願ってやまない「中国の夢」とは中華人民共和国建国100年までに中華民族が「世界の諸民族の中にそびえ立つ」ことである。バカなことを言うなあ、と思っていたが、ここ100年の「恥辱の一世紀」を除けば歴史的に中国は世界最強国だったのだから元に戻るだけ、という感じかもしれない。

でも盗み、脅し、贈賄、人権無視などマフィア顔負けの手口で夢を実現しようとするわけだから、泣き寝入りする国ばかりではない。この続きはまた今度。

 

住民登録始末

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3分咲きか

 

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外務省前

 

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外務省

 

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望遠で

 

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右は外務省

 

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左が霞が関ビル、大きすぎ。

 

 

住民登録始末

 

■くすりふそく
3月初めにチェンライから台北経由で関西空港に到着、一泊して娘夫婦の住む長崎へ飛んだ。奇妙なルートになった理由は武漢肺炎拡大のせいで、台北から九州への便が運航停止となったためである。予定通りに3月下旬にタイに戻れるかなあ、と心配していたが、やはり数日の差で日本脱出はかなわなかった。

これほど長く日本に滞在するとは思っていなかった。まず直面した不都合は常用薬の不足である。昨年、ステント手術をしたため、血液をサラサラにする薬を飲んでいる。ついでに尿酸値、糖尿病の軽い薬も処方されている。2月に横浜大黒埠頭に停泊していたクルーズ船、ダイヤモンド・プリンセスで集団感染が確認され、乗船客が下船できなくなった。乗船客は年配者が多い。日の丸の白地部分に「くすり ふそく しんこく」と手書きされた旗がデッキに掲げられた。2月時点では他人事と思っていたが、1月後に自分が「くすり ふそく しんこく」の状態に陥るとは思ってもみなかった。

薬を処方してもらうためには国民健康保険に入る必要がある。そのためには住民登録をしなければならない。品川区役所では帰国を証明する書類(旅券)があれば登録できますという。しかし問題は関空から「顔認証」で入国したため、旅券に帰国のスタンプが押されていない。

成田空港の出入国管理事務所に問い合わせると、「それは関西空港にもう一度行って押してもらうんですね」などという。そんな、と絶句すると、お上にはお慈悲もあるぞといった感じで、法務省出入国在留管理庁に出頭し、「個人情報開示請求」を行って入国の事実を証明してもらいなさい、と教えてくれた。初めからそう言ってよ。

虎の門界隈
法務省霞が関1-1-1、日比谷公園の真向かいにある。3月下旬、桜が3分咲き、4分咲きという麗らかな季節だった。法務省で申請手続きを終えた。2週間後に必要書類が自宅に送付される。暖かい日差しに誘われるように官庁街から赤坂方面を散策した。外務省前の桜も咲き始めていた。小和田雅子さんもこの桜を見ながら通っていたのかなあ、などと思った。自分の後ろを3,4人連れが歩いていた。聴くともなしに、「こういう時だけ経産は出てくるんだよな」、「ほんと、経産はいかんですな」という会話が耳に入ってきた。振り返ると男性たちは財務省へ入っていった。

虎の門交差点を右に曲がり、霞が関ビルへ向かう。霞が関ビルは1968年の竣工、高層ビルの先駆けだった。このビルに入っている会社に就職したいと言っていた学友やIJPCの同僚などを思い出した。ちょうど昼時分、木々は青く、歩く人は若い。自粛以前であったから人出は多い。30年、40年前の自分もこのあたりを闊歩していた。地下の食堂街はお持ち帰りの弁当を売る店が増えている。新しい店が多い中で昔、よく行った万世麺店があった。今は行列する人はいないが、排骨拉麺でしばしノスタルジアに浸ることができた。

食堂街のフロアは垢抜けたカフェテリアとなっていた。サンドイッチ、菓子パン、サラダ、ドリンクを売るコーナーがあった。パンは同じ種類であれば寸分違わぬ形で整然と並んでいる。おお、まるで宝石と見まごうばかりに美しい。並べ方のセンスの良さはチェンライでは決してみられない。まだ帰国して1月も経っていないころだから、街を歩いてもスーパーに入っても初訪日のタイ人並みに感動していた。

■住民登録のメリット
4月中旬に区役所で住民登録を済ませ、同時に国保に加入した。自動的に介護保険にも加入した。タイから持参した薬が無くなった頃、「お兄さんの健康保険証があれば薬は出せます」と好意で言ってくれた医師もいた。でも自分の保険証が手に入ったので、中国人の真似をしないで済んだ。

住民登録をしてよかったと思うことはまだある。政府が当初、「著しく減収した世帯に30万円を給付する」としていた方針を転換し、緊急経済対策として「国民1人あたり10万円の給付」を行うことになった。思いがけず、滑り込みセーフで自分にも給付金が支給された。もっとも2次補正予算には海外在留邦人への給付金が盛り込まれているが、早めに頂けるに越したことはない。
また8月からの申請になるが、品川区民は3万円の給付金が10万円とは別に給付される。まさか自分で申請手続きを行うことになるとは思っていなかったが、これも住民登録のおかげだ。

更に、数日前、友人のアドバイスで営地下鉄全線、都内のバスに無料で乗車できるシルバーパスを入手した。住民登録のおかげで東京生活に馴染みだした感がある。

日本国民、東京都民、品川区民である喜びを感じる。

日本モデルが世界に貢献?

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バンコクの反政府デモ

 

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同上

 

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世界遺産忍野八海

 

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結構な人出

 

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ニジマスの群れ

 

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水温12.5度

 

 


日本モデルが世界に貢献?

 

■都合よくいかない
コロナの世界的な収束は見られないし、米中両国は今、一触即発の危機のさなかある。半年前はまさかこんなことになるとは予想もしていなかった。まさに「世の中は何か常なる飛鳥川昨日の淵ぞ今日は瀬になる」だ。


昨日が今日も、そして同じように明日が続く、こんなことが幸せだった、と思う時が来ているような気がする。それにしてもタイから帰国し、5カ月の長期に亘って品川の茅屋に逼塞する身から見ると、日本は危機感がなくてのんきな国だなあ(いい国だ)、と思う。今月、山梨の忍野八海に行ったとき、若いカップルや家族連れが1枚1000円もするザル蕎麦を食べていたし、昨日は昼食に近所の寿司屋に行ってみたらほぼ満席だった。給付金効果かもしれないが、民のかまどはにぎわいにけり、だ。

タイでは非常事態宣言発令中で、5人以上の集会が禁止されているはずだが、全土で反政府デモが起きている。これは経済悪化に伴って、プラユットの軍事政権への不満が高まっていることが背景にある。これまでのデモと違って、要求の中に「不敬罪の撤廃」が掲げられている。長年のタブーであった王室批判の声が民衆の中から上がってきたことは注目に値する。このような民主化要求は武漢肺炎以後、世界の潮流となるような気がする。タイ政治が混乱すると自分のチェンライ帰還が遠くなるのであるが、自分の都合で世の中は動かないのだから仕方がない。

 

■日本は成功例
武漢肺炎以後をめぐって、様々な意見が飛び交っている。だが野党、マスコミはモリカケもサクラも麻雀検事長も安倍降ろしにつながらなかったものだから、感染者が増えた、GoToトラベルは失敗だ、とウィルス対策にケチをつけて政権批判に躍起となっている。反安倍勢力の都合のいいように世の中は動かない。武漢肺炎はどこから発生したのか、文句の付け所が違うのではないかと自分は思うが、そう思わない人は多いらしい。反安倍の人には申し訳ないが日本のウィルス対策は国際的に高く評価されている。
中国共産党の手先だとして評判の悪いWHOのテドロス事務局長でさえこう言っている。


7月28日付産経新聞から。
WHO事務局長、流行の加速を懸念 日本「依然として成功例」
テドロスWHO事務局長=3日、スイス西部ジュネーブ(共同)
 【ロンドン=板東和正】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は27日、新型コロナウイルスの感染について、過去6週間で世界全体の感染者数が約2倍になったとし、「流行が加速し続けている」との見方を示した。一方、感染者が増加する日本の現状については、死者数が最小限に抑えられていると指摘し、「依然として成功例だ」と評価した。
 WHOが1月30日に世界「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言してから今月30日に半年が経過する。テドロス氏は4月に続いて、今週末に緊急委員会を再招集し、感染状況を検証することも明らかにした。緊急委は約3カ月ごとに招集される仕組みになっている。
 「新型コロナは私たちの世界を変えた」とするテドロス氏は、マスク着用や「社会的距離」の確保などを改めて各国に訴え、「これらの対策を守る国では感染数は減少するが、守れなければ増加する」と強調した。
 テドロス氏は日本の感染状況について、死者数が低水準に抑えられているとし「感染者の数ではなく、どれだけの命を救うことができたかが最も重要だ」と強調。オーストラリアと並んで日本の対応を「模範」と評価した。

 

■日本モデル
正論8月号の「欧州が驚嘆した『日本のナゾ』」で三井美奈産経新聞パリ支局長が、パリにいて感じるのは、日本を見る目がガラリと変わったことである、とウィルス対策に関し、日本の評判が爆上げになっていることを伝えている。英紙ガーディアンは納豆を食べる文化が免疫力を高めた、NYタイムスは欧米と違って早くからマスクを着用していた、等々。いつもは日本の悪口ばかり書く独紙、ウェルトも「ドイツ政府は日本に学ぶべき」と、安倍政権が生産拠点を中国から日本に戻す動きに関心を示しているという。

米国では日々の感染者が数万人、死者はすでに15万人を超え、欧州でも2次感染が懸念されている。三井記者は世界が「日本モデル」を求めているにも拘らず、日本はその発信力が弱いと案じている。しかし「3密」は英語で「3C」(Closed spaces、Clouded places、Close-contact settings)と訳され、WHOもフェイスブックで「3つのCを避けよう」と呼びかけている。
3C普及で日本はコロナ抑制に貢献した、と言われることになるのか。

何日君再来(いつ帰れる?)

 

 

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この人が頼り

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山中湖近くからの富士山

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上の写真の山頂右上部、望遠で。

 

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花の都公園

 

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忍野八海、富士の雪解け水

 

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30秒は我慢できない

 

 

何日君再来(いつ帰れる?)

 

■4回目のキャンセル
8月発の成田ードンムアンーチェンマイのチケットを確保していた。6月にネットで購入し、コンファームも来ていた。しかしこの確認メールの2週間ほど後に、乗機予定のノックスクートが清算に入った。需要回復が見込めないという。国際便が飛ばなくなることを予想して、代金返還の保険に入っていたから、他社便に振り替えてくれるのかしら、などと期待していたが7月下旬になって、旅行代理店からフライトはキャンセル、返金は半額となります、という一方的通告があった。LCCだし、倒産してしまったのだから仕方がない。当初の3月便をはじめとして、4月、7月とこれまで3回、航空チケットがキャンセルされている。

恨むなら中国共産党を恨みなさい、か。でも自分よりも切実な思いでタイに戻りたいと思っている邦人やタイ人は多数いることだろう。現在、タイ政府は外交官、一部ビジネスマン、タイ人配偶者を持つ人を中心に特別入国を認めている。自分もチェンライに配偶者がいたら戻れたかもしれないが、結婚しておくべきだったなあとは思っていない。

出入国緩和
日本政府は新型コロナウイルス抑制のため実施している出入国緩和の第1弾の交渉国を、ベトナム、タイ、豪州、ニュージーランドと位置づけ、6月より交渉をスタートさせている。第1弾の交渉入りに際し、政府は1日の入国者の上限を250人程度としていた。そして第2弾として台湾、中国、韓国などとビジネス往来再開に向けた協議を始める。第2弾の交渉国となる国は日本と経済関係が深く、新型コロナウイルスの状況が落ち着いている台湾、中国、韓国、シンガポール、マレーシア、ブルネイミャンマーカンボジアラオス、モンゴルのアジア10カ国と地域。実際に各国との往来が始まるのは空港での検査体制が整う秋口になるとみられている。

往来再開に際しては、ビジネス目的を優先し、次が留学生としているため、観光目的の訪日客の受け入れが再開されるのは、さらに先になる見通しという。
日本では感染第2波が発生しているから、各国は日本に対する警戒レベルを引き上げ、入国制限措置を強める方向にある。第2波のせいで少しタイが遠くなった。

■タイの状況
タイ保健省は2020年7月23日、新型コロナウイルスに関する記者会見を行い、新たに確認された感染者数は8人で、これまでの感染者の合計は3269人。死亡者は0人で、これまでの合計は58人。入院治療中は106人。3105人は既に回復して帰宅しているとのこと。

新規に感染が確認された8人は、全員が海外から入国した人。内訳は、エジプトからの4人、スーダンから2人、アメリカから2人で、全員検疫施設に隔離中。
タイ国内での感染者はここ2カ月ほどゼロとなっている。水際作戦が成功し、ウィルスを抑え込んでいると言えるだろう。

■外人は来るな
タイ人は見えないもの、例えばピー(おばけ)に対する恐怖心は日本人に比べて格段に強いように思う。新型肺炎を恐れることも日本の比ではない。感染者、死者ゼロが続くチェンライではナイトバザールは閉まったままだし、スーパーでのマスク、体温チェックは必須だ。
新規感染者が帰国者、外国人ばかりという実態を受け、入国制限の緩和に対してはタイの人々の拒否反応は強いようだ。スアンドゥシットラチャパット大学の世論調査センターが発表した調査結果によれば、「感染再拡大を防止するため外国人の入国は禁止すべき」との意見が94・5%に及んだ。調査はインターネットを通じて7月14~18日に実施され、全国の1459人が回答した。

日本の観光業のGDPに占める割合は3%程度、GoToトラベルもやらないよりやったほうがましという程度だが、タイ経済における観光業の重要度は日本の比ではない。外国人はタイに来てくれるな、は本気だろうか。

ピパット観光スポーツ相はこのほど、タイが年末まで外国人観光客を受け入れない場合、観光関連産業の約6割が閉業を余儀なくされかねないとの見解を示した。
タイ国政府観光庁によれば、今年はタイを訪れる外国人が前年比で約8割減の820万人、観光収入は3960億バーツに落ち込む見通し。また、ピパット大臣によれば、国民総生産(GDP)に占める観光業の割合であるが、2019年の18%が、今年は6~7%となる可能性が高いとのことだ。(バンコク週報より)

このような折、タイ政府は新型コロナウイルス対策で発令している非常事態宣言の期限を7月31日から8月31日まで延長する方針を発表した。3月26日の発令後、4回目の延長となる。国民の不満を抑える強権独裁続行、いつ戻れるかわからない。

 

 

追憶のオリンピックマーチ

 

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 ポスター、デザインは亀倉雄策

 

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日本選手団入場

 

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旗手は体操の小野喬選手

 

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聖火最終ランナー、酒井義則君、この人も亡くなった

 

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体操の小野夫妻、清子夫人は参議院議員3期、内閣府特命担当

大臣等を歴任

 

 

追憶のオリンピックマーチ

 

本日23日は本来であれば東京五輪の開会日だった。入場行進ではオリンピックマーチが流れたことだろう。記念すべきこの日に2007年9月にウズベクで書いた「オリンピックマーチ追想」を加筆訂正して再録したい。

■日いずる国の行進曲
気分を昂揚させたい時に聴く音楽の中にオリンピックマーチがある。ウズベクでは授業に出かける日の朝によく聞いた。現在、はからずもウィルス騒ぎで東京滞在を余儀なくされている。今、オリンピックマーチを聴けば当時の活力に満ちた日本を懐かしく思い出し、こっちも元気が出てくる。

1964年の東京五輪は、戦後の日本が復興し、ようやく先進国の仲間入りをし、日本が一つになった、まさに昭和の頂点といえるイベントだった。全国民の胸の高鳴りを象徴する曲こそオリンピックマーチだった。

 

■56年前の入場行進
1964年(昭和39年)10月10日、千駄ヶ谷の国立競技場で、第18回オリンピック東京大会の開会式が行われた。前日までの雨はきれいに上がり、空はまさしく日本晴れ。この時期、日本は戦後の復興を終わり、高度成長まっさかり。オリンピックの開催は、伸び盛りの国・ニッポンを世界に印象付ける絶好の機会でもあった。参加94カ国、選手総数5,558名で、それまでの記録を塗り替える空前の規模だった。

哀調を帯びた和風のファンファーレが鳴り響いたあと、午後2時に75,000人の観衆が見守る中、古関裕而作曲の東京オリンピックマーチが流れ、オリンピック発祥の地、ギリシャを先頭に、94カ国の選手役員7000余名の入場行進が始まった。実況は、NHKの名アナウンサー・北出清五郎。「世界中の青空を全部東京に持ってきてしまったような、素晴らしい秋日和でございます。 ...」の名言はもちろん、色とりどりのユニフォームや民族衣装で行進する各国選手団の描写も実に感動的だった。

「1964年10月10日午後2時、いよいよ選手団入場行進開始であります。先頭はオリンピックを生んだ栄光の国ギリシャ、紺地に白く十字が浮かび上がったギリシャ国旗が今、日本の、東京の、メインスタジアムのトラックのレンガ色に鮮やかにコントラストを見せております。参加94ヵ国、7060人の世界の若人の力と美のパレード」

「オリンピック初参加、ひときわ高く湧き上がる拍手、アフリカ大陸西岸、カメルーンであります。たった二人の行進、小さな国に大きな拍手、健気(けなげ)であります。全く健気であります」・・・・

 

■先人の夢が実現
最後に日本選手団357名が登場。ここで行進曲は再びオリンピックマーチに戻る。
「いよいよ最後、日本人選手団の入場であります。栄光への道を求めて苦しい試練を耐え抜き、今、堂々と胸を張って歩く日本の若者・・・・」日の丸をイメージした深紅のブレザー、主将を務めたのは体操の小野喬、実に整然とした入場行進で場内の興奮は最高潮に達した。

北出アナウンサーの最後の言葉は泣かせる。
「5年前、東京大会が正式に決まり、それから5年、日本人一人一人の総ての努力はついにこの日のために払われた感じがいたします。アジアで初めて開かれた世紀の祭典、平和と人間愛と技術と、第18回オリンピック東京大会、この日を迎えるその道はまことに長く、本当に険しくさえあったのであります」
長く険しい道には幻の五輪となった1940年の五輪東京大会が暗示されている。

 

■復興と平和の祈りを込めて
オリンピックマーチは明るく躍動的で、構成といいメリハリの効いたメロディーといい、世界の数あるマーチと比べても遜色無い名曲だ。

作曲者、古関はこの曲についてこう語っている。
「開会式に選手が入場する一番最初に演奏され、しかもアジアで初めての東京大会であるということから、勇壮な中に日本的な味を出そうと苦心しました。そこで曲の始めの方は、はつらつとしたものにし、終わりの部分で日本がオリンピックをやるのだということを象徴するために、君が代の一節を取り入れた。私の長い作曲生活の中で、ライフ・ワークと言うべきもので、一生一代の作として精魂込めて作曲しました。」

オリンピックマーチは閉会式でも演奏され、東京オリンピックは、この曲に始まってこの曲で終わっている。その後このマーチは誰が作曲したのかとの問い合わせが世界各国から殺到し、古関の名前は一挙に知れ渡った。またオリンピック以後このマーチは、全国各地の運動会等でも流され、この曲を知らない人はいないであろう。聴くときに我々の心が熱くなるのは作曲者を含む当時の日本人の愛国心、誇りがこの曲に込められているからだと思う。

 

オリンピックマーチの視聴はこちらから
https://www.youtube.com/watch?v=g0uRDANnEbU

https://www.youtube.com/watch?v=m7GlLDgzI6E

台湾に学ぶ

 

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山中湖の近くから

 

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道端の花

 

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ラベンダーか?

 

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紫陽花

 

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とんぼがいた

 

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つりがね草

 

台湾に学ぶ

 

■先見の明
世の中には本能的に本質を見抜く人がいる。武漢肺炎騒ぎでもいち早く1月の時点で中国人観光客の流入を止めるべきだと言った人の中には、自分が知っているだけでも百田尚樹、有本香、高須クリニックの高須院長がいる。野党の幹部はインバウンドを止めるなんて観光業が困る、とんでもないと発言し、国会ではさくらとかモリカケの質疑を続けていた。日本政府が新型コロナの感染拡大を受け、中国人の入国制限措置を導入したのは3月9日、それをすべての外国人に適用したのは4月3日、水際作戦に失敗したと言われても仕方ない。

武漢肺炎抑え込みに成功した台湾は、日本より1月以上早い2月7日に中国全土からの入国を禁止している。この2月の時点で、世界での武漢肺炎の感染者1400万人、死者60万人(7月18日現在)を予想した人はいなかった。しかし、台湾政府には本質を見抜く人材が揃っていて、中国本土からの入国禁止と共に感染拡大を予測して官民挙げて、マスクをはじめとする医療物資の増産に手を打った。台湾の武漢肺炎感染者は500人弱、死者は7名に過ぎない。

1月に早くマスクを買いに行ってください、品不足になる、と百田尚樹氏のように警鐘を鳴らした人は、残念ながら安倍政権の中にはいなかった。
初動作戦の失敗にも拘らず、日本の感染者2.3万、死者は1000人弱という状況はまあ不幸中の幸いである。

■迅速なマスク対応
中国に忖度してか、ウィルス対策を台湾に学ぼう、という声はあまり聞かない。5月22日付、台湾、『今周刊』 から、台湾の武漢肺炎に対する初動動作を抜き書きでまとめてみたい。以下、『今周刊』より。
武漢肺炎の感染拡大以来、各国でマスクが十分に供給されない状態が続く中、台湾が迅速に取り組んだマスク対策は世界に強烈な印象を与えた。

台湾のマスク対策と聞けば、真っ先に名前が挙がるのが天才デジタル大臣こと唐鳳(オードリー・タン)氏によるマスク管理アプリだろう。だが、台湾のマスク対策の成功の要因はITだけではない。約3カ月という短期間にマスク生産力を10倍以上に向上させ、供給力を大幅に増強させた。
新型コロナ流行前、台湾の1日当たりのマスク生産量はわずか188万枚だった。これを4月末までに1700万枚超に押し上げ、生産量は中国に次いで世界2位へと躍進した。その後も増産は続いており、4月下旬には台湾政府が日本にマスク200万枚を寄贈している。

経済部(経済産業省に相当)民生化工グループ長の洪輝嵩氏によると、2019年11月末に中国で「原因不明の肺炎」が発生した頃、台湾政府はすでに警戒を高めていたという。12月中旬には、中国で新型肺炎の確定例が増加。台湾では2020年1月21日に初めて感染者が確認された。台湾ではここから感染拡大に関するあらゆる措置がスタートした。

その裏で洪氏が行っていたのは、台湾における医療物資メーカーのリストアップだ。医療物資にはマスクのほか、消毒用アルコールや耳式体温計、防護服などが含まれる。感染拡大防止策を担う国家衛生指揮センター(NHCC)が本格稼働する際に、すぐに動けるように準備をしていたのだ。

■官民一体
その後、予想されていた通り武漢肺炎は世界中に広がり、台湾ではマスクを求める市民がドラッグストアなどに列をなした。この状況をみて経済部は、政府主導によるマスクの増産を決定。台湾で2社しかないマスク製造機のメーカー「権和機械(以下、権和)」と「長宏機械(以下、長宏)」に1.8億台湾ドル(約6.4億円)を投じ、マスクの生産ライン60本に相当する60台のマスク製造機を発注した。

しかし、零細企業の権和、長宏では60台ものマスク製造機の納入には半年以上かかる。これでは時機を逸してしまう。
ここで、台湾の工作機機械メーカーが立ち上がった。30社以上、延べ2200人以上のエンジニアが権和、長宏に送り込まれた。作業マニュアル作り、工場の配電工事から始めるゼロからの出発であったが、60台のマスク製造機をわずか25日で完成させ、納品した。
各企業から送り込まれた精鋭は「マスク国家チーム」と呼ばれ、台湾国民の称賛を浴びた。
平時はライバル企業であっても技術者たちはチーム一丸となって期待に応えた。工作機械メーカーの団体理事長を務める許文憲はここで示された団結力は台湾工作機械の将来に大きく寄与するだろうという。

日本では現場の医師、看護師、医療関係者の献身的努力のおかげで感染拡大を防ぐことができた。現場は頑張った。でも日本でも官民一体の先見的活動が行われていたら、台湾並みには世界に貢献できたのではないか。

 

名前が出てこない

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友人の別荘がある山中湖に行きました

 

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梅雨でしたが運よく富士山を見ることができました。

 

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花の都公園

 

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紫陽花が見ごろ

 

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世界遺産忍野八海

 

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インラック元首相




名前が出てこない

 

■老化は避けられない
どこか体の具合が悪くなれば、医者に「お年ですから(仕方がない)」と言われ、適当な薬を処方されて帰る。70を過ぎればトシだからと諦めるべきことは多い。もう100m13秒では走れないし、50mを40秒で泳ぎ切ることはできない。立ち上がる時も「よっこらしょ」と掛け声をかける。もうウィンブルドンは無理にしてもなんとかラケットに球が当たるうちがハナか。

タイ人は敬老の気持ちが強いから、自分のように60歳から本格的にテニスに親しむようになった年寄りにも明るく接してくれる。却って年配のアメリカ人のほうが、「お前、なんでそんなところに立っているんだ。前衛があっちに移動したら、すぐこっちに動け」などと厳しい指示をとばす。でもその米人もすでに80過ぎ、試合中でも本人が動かざるごと山の如し、といった状態になっている。こっちは彼をカバーするために言われなくても前後、左右に動き回る。でもあと一歩で球に追いつけない。だが彼も年のせいか人格が丸くなって、うるさく言わなくなった。言っても言われても無駄、とお互い了解しているからかもしれないが。

 

■ボケの始まり
体の動きは人が見ても自分でも、あー、衰えたなあ、と分かる。頭の働きも体同様に衰えているはずであるが、自分では自覚できていないような気がする。「あの部長もねえ、昔は切れ者と言われたけれど、今はただの耄碌爺さんだねえ」。目の前でいう人はないから、本人も気づかない。うっかり本人に聞こえたら「昔は切れ者、今はホントにキレる人になってるよ」などと陰口をたたかれることになる。

このところ、友人と話をしていて、人の名前が出てこなくなった。芸能人、タレントの名前はここ10年以上芸能ニュースを見ていないからそもそも名前を知らない。だから思い出しようもないが、先日はタイの元首相、インラックの名前が思い出せなかった。えーと、あのタクシンの妹でー、などと言っているうちに時間が過ぎる。相手も気の毒に思って話題を変えてしまう。折角、タイの政治に話題を振ってくれたのに、話の腰を追ってすみません。味気ない雰囲気となる。

 

■円楽師匠
インラック氏は首相在任中、農民の収入を上げるために政府が高く米を買い上げ、その価格より安価で消費者に供給した。日本の「食料管理制度」によく似ている。インラック氏はこの制度で国に多額の損害を与えたという罪で、2017年に禁固5年の実刑判決を受け、現在、国外逃亡中である。53歳のはずであるがまだその美貌は衰えていない。

チェンライでコメ作りをしている邦人がいて、親しくさせて頂いている。彼とタイの米価について話していた時、突然、話題が落語に変わった。彼がしきりに「円楽師匠があーした、こーした」というのだが、コメと落語家の関係がよくわからない。円楽とは長らく「笑点」の司会を務めた5代目円楽のことかな、それとも楽太郎改め6代目円楽のことかしら、と聞いていた。友人には強い北関東訛りがあり普通の会話も聞き取りにくい。
そのうち、ハタ、と気が付いた。彼は「円楽師匠」ではなく、「インラック首相」と言っていたのだ。そうだよな、円楽師匠がタイの米価に関与する訳ないよな。

 

■ホレ、あの人
タイの女性首相、インラック氏の名前がすぐに出てくれば、話題は上記のように続いたのではないかと思う。
えーと、あの人、モニタリングに出てくる、年配の俳優、などと友人も言っている。お互い年だから「名前がすぐ出てこない」はしょうがないねと慰めあっている。

だが、先ほどの5代目円楽師匠は、2005年6月の笑点の収録でたい平の名前を思い出せず、たい平が挙手をした際に「誰だっけ?」と発言してしまったり、他のメンバーに対しても指名してから名前が出るまでに間が空くことがあった。これは脳梗塞の前兆でこの年の10月に脳梗塞で入院、完全再起はならず、4年後の2009年に亡くなっている。

名前が出てこない、の陰には脳疾患が疑われることもあるので、気を付けなければならない。しかし最近の老人もITに詳しくなっているから、名前がすぐに出てこなくても、ちょっと待って、と言いながら携帯を取り出し、「モニタリング、出演者」などとググって、ホラ、この人、と写真を見せる。あー、笹野さんね、それで、彼がどうしたの、と会話が続く。

AIが進歩しているのだから、入力しなくても、「ホレ、あの人、あの人」というだけで50年連れ添った老妻が「ああ、XXさんね」と答えてくれるように、携帯が教えてくれる日も遠くないだろう。まあその時までこちらが生きているかどうかわからないが。