チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

自粛と自殺

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十何年ぶりかで金沢八景へ行った。

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しょぼかった駅が3階建てになっていた

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野島公園に向かう道

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潮干狩りに行ったのだけれど

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貝も人影も殆ど無し

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夕照橋、右手の山が野島


自粛と自殺

 

■自殺者急増
厚労省自殺対策推進室によると2020年の自殺者数は暫定値で21,077人と11年ぶりに増加に転じたという。特に昨年10月は自殺者が多かった。

以下はNHK の報道から。
警察庁によりますと、10月に自殺した人は全国で合わせて2,153人で、去年の同じ時期より614人、率にして39.9%増加しました。自殺者は、ことし7月以降4か月連続で増えていて、男女別では、男性が去年よりも21.3%増えて1,302人、女性が82.6%増えて851人となっていて、特に女性が大幅に増加し深刻な状況が続いています。

報道は、感染症自粛で自殺者が増えている、これは大変だ、といういつもの不安扇動スタイル。でも厚労省警察庁は自殺者と自粛との関連性については言及していない。

自殺者数に限らず、数字から結論を導くには過去の数字の推移を見る必要がある。自殺者数は民主党政権の頃には年間3万人を越えていた。2009年には経済・生活苦のために32,845名の方が自殺している。安倍政権になってずっと自殺者数は減り続け、2019年の年間自殺者数は過去最少の20,169人(確定値)だった。ここ10年の統計からみても2020年の自殺者数21,077人は下から数えて2番目か3番目で決して多くない。

NHKはじめマスコミの報道では2020年10月の自殺者が2,153人と前年同月比で大幅な増加と言っている。その通りであるが、月々3,000人を越える人が自殺していた年とは比較しない。
それに前年同月比という比較はどれだけ意味があるのか。自粛のせいで自殺者が増えることをマスコミは示唆するが、それはこれからの推移を見なければわからない。1カ月の増減をある指標、社会状況と結びつけるのは、例えば自殺者が急増した月に大根が安くなった。自殺者数と大根価格は相関関係があり、大根価格が上がれば自殺者は減ると主張するようなものだ。

■自殺防止対策
マスコミの声に押されて、政府は新型コロナウイルス拡大の影響で深刻化する孤独・孤立対策の総合調整を行う「孤独・孤立対策担当室」を内閣官房に設置した。孤独・孤立対策はこれまでも政府内で意識されてきたが、コロナ禍の影響で問題が顕在化し、菅義偉政権の中心課題の一つとして取り組みを進めるという。
感染症拡大後に女性の自殺者数が増加したことが担当室設置の背景にある。自殺の陰には孤独、孤立あり、というわけだ。自殺した女性が、孤立していたのか、自粛の影響を受けていたか等の実証的な検討はこれからのようだ。でも自殺者数を増加させないための方策は他にもある。

自殺者は概ね7割が男性、女性は3割だ。自殺理由のトップは健康問題、不老不死はムリだから、うつ病対策、アル中対策など個別の政策で対応するしかない。また失業率と男性自殺者数との間には相関関係があることはよく知られている。経済を活性化し、失業率を低く抑えることが自殺防止に役立つ。


■単身世帯は3-4割
2018年1月、国立社会保障・人口問題研究所は「日本の世帯数の将来推計」を発表した。それによると、2040年に一人暮らしをしている人(単身世帯)の割合は、世帯総数の39.3%、約4割を占めるとのこと。2015年時点で既に34.5%に達しているが、25年間でさらに4.8ポイント上昇するわけだ。

自分は独居老人であるが、孤独・孤立しているとは考えていない。全く言葉を発しない日も多いが、本を読んだり、映画を観たり、料理、洗濯などの家事、更にはぼんやり考え事をして気楽にやっている。施設で「さあ、オジイチャンも一緒に歌いましょう、はーるを愛する人は…」などと強制されることはない。幸せである。

高齢者の独居率は高まり、2015年時点では男性で14.0%、女性は21.8%だが、2040年には男性が20.8%(6.8ポイント増)、女性が24.5%(2.7ポイント増)まで上昇する見込み。男性高齢者の約5人に1人、女性高齢者の約4人に1人が一人暮らしをする社会と推測されている。

単身世帯の増加要因を考えると、総人口に占める大きなものとして挙げられるのが生涯未婚率(50歳になっても結婚せずに未婚のままでいる人の割合)の上昇だ。
生涯未婚率は2015年時点では男性23.4%、女性14.1%にまで達している。男性だと4人に1人、女性だと7.人に1人が生涯独身となっている。

独り者が孤独で孤立するとは限らない。独身者のほうが豊か、独居老人も意外と金持ちという統計もある。単身世帯は2千万、自殺者数の前年比増加分1000人が総て自粛から来る孤独・孤立のせいとしても4万人に1人、餅を喉に詰まらせて死ぬ人を減らすために餅の販売を禁止するほうが対費用効果のある政策といえる。

 

パッといきましょう

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武蔵小山商店街

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昨年の4月は50枚で5千円だった

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商店街の猫屋

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顔見世

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順番待ち

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イタ飯店でも外で待つ



パッといきましょう


■一喜一憂せず
日本人向けタイ情報ユーチューブ、YAPPAJAPNが「武漢肺炎ワクチンを接種した外国人のタイ入国を4-5月に認める方向で検討」と報じた。おお、もしかすると半年以内に戻れるかも。すぐにチェンライ在住の友人に確認してもらった。結果は、観光関係者が希望的観測を述べただけであって、観光大臣からは正式に否定されたとのこと。タイのことだからこんなもんだろうとそれほど落胆はしなかった。タイでは武漢肺炎の第2波が収束傾向にあるし、中国や英国からのワクチンが届き始めている。状況は良い方向に進んでいる気がする。がっかりしたくなければ期待するな、というが感染症に関する限り、自分でできることは何もないのだから一喜一憂は無駄といえる。

昨年の夏くらいまではチェンライにいつ戻れるかな、と気が急いていたが、東京生活もすでに1年、生活者として落ち着いている。近親者を亡くしても、生き残った者には、まず仕事があるし、ご飯も食べないといけない。買い物、掃除、洗濯、炊事、やらなければいけないことが次から次へ出てくる。大災害も人の死も思い出となっていく。

チェンライの10余年の生活もタシケントで暮らした2年も、自分の心の中では思い出になっているように思う。冷蔵庫に入ってるアレを早く食べなきゃ、本の返却期限が近い、明日は資源ゴミの日だったっけ、日々のことに追われるこの日常がこのままずっと続くような気がする。

■拡大を喜ぶマスコミ
武漢肺炎もマスコミの期待むなしく、感染者が減ってきた。それでも(東京は減ったが)XX県では過去最高の50人の感染者を記録、などと「過去最高」の枕詞がないとニュース価値がないのかと思われるほど、マスコミは不安を煽ってきた。患者を見たこともない東京医師会の会長が「このままでは恐ろしいことになる、あと1月がヤマ場」と去年の夏から言い続けている。この人は記者の質問を「素人は黙っていろ」と遮った人だ。都と医師会が昨年からベッド数を確保し、また軽症者のためのホテルを確保していたら「医療崩壊の懼れ」はなかったはずだ。

「もしこのまま、何も対策が取られなかったら、80万の感染者が出て40万人が死ぬ」と言っていた医師もいる。森さんの女性蔑視(とみられる)発言や菅首相の息子接待など、自分から見ればどーでもいいようなニュースで、感染症の不安を煽るニュースは少なくなった。1年前は桜問題、その1年前はモリカケ問題で大騒ぎだったがあれは決着ついたのだろうか。あと1年も経てば武漢肺炎の騒ぎは何だったのだろうということになると思うが、もう少し、国会やマスコミもやること、言うことあるでしょうと言いたくなる。

■政府も自治体も責任逃れ
サンケイの阿比留瑠偉記者は高山正之さんとの対談で「米国の知日派と言われる政権幹部が日本と韓国が戦争したと信じていた」、「習近平さんは尖閣が日本の領土であったことなんか知りませんよ」などと、要人であっても基本的知識をもたない人が数多くいると言っている。

武漢肺炎に関する限り、マスコミに登場して国民の不安を煽る人の9割は基本的知識がないと思う。「もしかすると」とか「という可能性も捨てきれない」という逃げ口上付きではあるが、結果として彼らの予測は間違っていた。GoTo中止や飲食店8時閉店が陽性者減少に結び付いたという証拠はない。マスク、手洗いだって効果があったのかどうか。

「皆さん共に頑張りましょう」と言われても何を頑張るんだか。自分の感覚ではあるが商店街の人出も映画館の観客も確実に増えている。とりあえず、マスクはしますが、陽性者や死者が激増しているわけじゃないでしょう、という庶民の声が聞こえてきそうだ。

政府も武漢肺炎で亡くなった人の年齢、基礎疾患を明らかにすべきだ。70歳以上が9割という。年間、老衰で11万人、心筋梗塞などの心疾患で21万人、悪性新生物(がん)で37万人の人が亡くなっている。他にも腎不全、糖尿病、肝臓病の3つで約6万人亡くなっている。がんの末期だったが検査してみたら陽性だったので、死因は武漢肺炎というケースはある。それにしても70,80なのだから年に不足はない。

若い人は友と語らい、学び、働き、レジャーも大いに楽しんでもらいたい。感染症騒ぎは国民の活力を削いでいる。植木等ではないが、この際、パッといきましょう。そのほうが免疫力が高まって病魔だって退散するに違いない。

江戸東京博物館

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博物館外観

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エスカレータ

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エスカレータの壁面画

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実物大日本橋

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歌舞伎舞台、実物大

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街頭テレビ、力道山の空手チョップを久しぶりにみた

 

江戸東京博物館

 

■引き籠り
気温にする体の慣れ、いわゆる寒冷馴化、暑熱馴化を実感している。12年前の1月に東京から乾季のチェンライに移り住んだ。乾季は北タイの冬にあたり、最低気温が12-13度に下がる。しかし日の出とともに気温が上がり、日中は25度以上に上がる。日中は半袖で充分、それでもタイ語のジアップ先生にTシャツ1枚で寒くないの?と心配されたものだ。体が冬の東京仕様だったからだろう。25度を下回ると日本の炬燵に潜り込むというチェンライの邦人に呆れていた。でもチェンライ在住3年もすると、体がすっかり南国仕様に変化してしまい、乾季には長袖、時にはブルゾンを羽織るようになった。寒さにめげてチェンライのスーパーでニクロム線ヒータを買おうとしたこともある。

軟弱な体質で今、越冬生活をしているから、凍死しないよう部屋を暖め、風呂にも頻繁に入る。「首周りを温かくして暖かいコートを着て外出して下さい」と天気予報士のおねえさんに言われれば、余計なお世話だ、などと可愛げのないことは言わず、外出を控える。
本の返却のため図書館に、卵が無くなった、とか必要がなければ外出しなくなった。引き籠りである。老人は2日寝たきりになると歩けなくなる、と本に書いてあった。布団にくるまって終日本を読んでいる自分は寝たきり老人そのものではないか。このままでは杖にすがる日も遠くない。テニス再開など夢のまた夢になる。
それで1日引き籠りをしたら翌日は外出、を心掛けた。図書館、買い物も自転車には乗らず歩いていく。

■一般600円、シニア300円
今年になって映画は十数本観ている。今日は1日中家にいたから明日は映画、と思ってネット検索をした。でも面白そうな映画がない。ふと1月に相撲を見に行った時、国技館の隣に江戸東京博物館の巨大な建物があったことを思い出した。明日は気温が相当下がるから入場者も少ないだろう。折角、東京にいるのだからここに行ってみよう。

「東京都江戸東京博物館は、江戸東京の歴史と文化を振り返り、未来の都市と生活を考える場として平成5年(1993年)3月28日に開館。高床式の倉をイメージしたユニークな建物で、常設展では、徳川家康が江戸に入府してからの約400年間を中心に、江戸東京の歴史と文化を紹介。見応えのある縮尺模型のほか、浮世絵や着物、生活道具など、当時の資料も豊富に紹介している。」

都営地下鉄両国駅は博物館のすぐ裏手にあるのだが、正面切符売り場まで5分は歩く。寒風に首をすくめながら3階入場券売り場に行く。モコモコのダウンコートを着た警備員が数人いた。10時過ぎだが入場者は自分一人、狙いは当たったがこんなに多くの人に出迎えてもらって心苦しい。検温を済ませ、入場券購入。一般ですか?、いえ、シニアです。チケット売り場の女性は、65歳以上の証明書はありますか、という。そんなお年にはとても見えませんよ、というお世辞かと思ったが、深めに被った野球帽に顔を覆うマスク、銀行強盗かテロリスト、もしくは年齢詐称と疑われたのだろう。すみません、と慌ててパスポートを差し出す。

僅か300円しか払っていないのに、全警備員の丁寧な見送りを受けて、3階から6階に続くエスカレータに乗る。前後には誰もいない。左右の壁には浮世絵の男女像が描かれており、おお、これから江戸の歴史、文化に触れるのだという期待感が高まってくる。名ある神社では一の鳥居から二の鳥居、拝殿、本殿へと、静謐さを通して次第に心が清められていく。このドーム内エスカレータも神社にヒントを得たものであろうか。

■おトク感抜群
入り口でまず目に入るのは実物大の日本橋である。橋の北側半分をそのままに再現している。橋を渡って展示フロアに入っていく仕組みだ。また入り口ではデポジット方式で無料の音声ガイドが借りられる。
常設展示室は『江戸ゾーン』と『東京ゾーン』とに分かれている。江戸から東京への変遷が原寸大の模型やジオラマで楽しめる。江戸時代の庶民文化のコーナーでは、教養、洒落っ気、勤勉さ、助け合いなど日本人の民度の高さを実感した。また昭和の展示では1960年代の学校給食、街頭テレビ、黒電話などがあり、自分の子供時代はもう歴史に入っているのだな、と複雑ではあるが懐かしい気持ちになった。とにかく素晴らしい。2時間半いたが、それでも時間が足りないほど。

尚、写真撮影はほぼ自由である。音声ガイドを返却した時、ピン札の千円札が戻ってきた。最後までトクした、と思える博物館だった。

参考

江戸東京博物館は見所満載!どこよりも詳しく写真付きで紹介 - 東京ルッチ (tokyolucci.jp)

女子プロテニス

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2021年全豪オープン優勝

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笑顔がいい

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力強いリターン

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キング夫人の伝記映画、2017年「バトル・オブ・ザ・セクシーズ

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これが1973年の写真

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優勝決定の瞬間

 

 

女子プロテニス

 

全豪オープン優勝
最近嬉しかったことといえば、テニスの全豪オープン女子シングルスで、大坂なおみ選手が優勝したことである。大坂選手は2118年に全米オープンでセリーナ・ウィリアムスを破ってテニスの4大大会で日本人として初めての優勝を果たした。表彰式で、なおみちゃんが「皆さんはセリーナの勝利を願っていたのに・・・」と涙を流した光景は忘れられない。

今年の全豪オープンでは3年前に比べ、一回り体が大きくなり、サーブ、ショットの威力が増していた。7試合中、落としたセットはわずかひとつ、6試合をストレート勝ちしている。格段に安定感が増した。風格さえ感じる。たとえは悪いが貴乃花大関時代と横綱になってからの体格と安定感と言えようか。

ユーチューブで対戦を繰り返し見た。腰を落とし、バックハンドでクロスショットを決める。体の軸がぶれていない。美しい動きだ。ああやればいいんだよなあ、と納得する。実際はできないとわかっていても素晴らしいショットを見ると、いつか自分だって、と希望が湧いてくる。
彼女のサーブは180キロの弾丸サーブだけかと思っていたが、全豪オープンではゆるいセカンドサーブでポイントを取る場面が再々あった。

日本に来る前にひねくれたスライスサーブを体得し、外人に「スニーキー」と言われながらもサーブでポイントを稼いでいたことを思い出した。そう、そう、サーブでポイントが取れると試合がラクになるんですよ。

■女子テニスの草分け
チェンライで本格的にテニスを始めた。芸事は7歳から、というから60歳の手習いでは人並みの上達は見込めない。でも今からウィンブルドンを目指すわけではないから、楽しく体が動かせればいいと思ってコートに日参していた。体が動くうちがハナだし、同程度の技量の人たちが集まっている。順位とか獲得賞金には全く縁がないから気楽なものだ。
獲得賞金と言えば、2020年5月の米経済紙フォーブス(電子版)で大坂なおみ(22)が世界で史上最も年収の多い女子アスリートとなったと報じられている。
対象となっているのは2019年6月1日から2020年6月1日までの収入。大坂の総収入は獲得賞金とスポンサーからなどの副収入を含めて3740万ドル(約40億4000万円)に達し、過去4年連続で女子部門の1位だったセリーナ・ウィリアムズ(38=米国)を140万ドル(約1億5000万円)を上回った。大坂の年収3740万ドルのうち、大会で得た獲得賞金はその39%に相当する1450万ドル(約15億7000万円)だった。獲得賞金だけで約16億円は素晴らしい。この記録はさらに伸びるだろう。

自分のようなテニス音痴でも1970年代に活躍した女子プロテニスプレイヤーのキング夫人の名前は知っている。1971年にキング夫人は全米オープン2勝目も含めたシングルス年間17勝、ダブルス21勝を挙げ、年間獲得賞金額が11万7千ドル(当時のドル/330円換算で約3千9百万円)となり、10万ドルを突破した最初の女子選手になった。

しかし、当時の女子テニス選手に与えられた賞金は男子の8分の1ほどに過ぎず、男女の賞金格差は大きな問題になっていた。キング夫人はアメリカで1970年代初頭に起こった男女同権運動でリーダーシップを取り、男子選手たちから離脱した「女性によるテニスツアー」を提唱した。これが1973年に発足した「女子テニス協会」の原型となる。

■かつては白人だけ
1973年、キング夫人は当時55歳になっていた往年のプロテニス選手、ボビー・リッグスと有名な「男女対抗試合」を行った。2人の試合は“The Battle Of The Sexes”(性別間の戦い)と銘打たれ、大々的な告知が行われた。9月20日テキサス州ヒューストンで行われた試合会場には3万人を超える観客が集まり、テレビ中継でも大勢の人々が見守った。キング夫人はリッグスに 6-4, 6-4, 6-3 の3セット連取のストレートで勝利を収め、女性の持ち得る力を証明した。この試合をきっかけに、興行としての「女子テニス」が発展し始め、キング夫人はその後も女性の権利のために戦い続けた。

かつてテニスは、上流階級の、白人のスポーツとされていた。また、人種によって参加できないテニス大会も多かった。これをテニス界の悪習と考えた彼女は、あらゆる人種の選手が大会に参加できるよう、力を尽くした。そのかいあって、今では大坂なおみのようなアジア出身の選手や、ウィリアムズ姉妹のようなアフリカ系アメリカ人の選手をはじめ、すべての国の選手が自由に参加できるようになったのだ。大坂選手の優勝の陰には差別と闘った多くの人の存在がある。

それはそれとしてなおみちゃんの優勝は本当に嬉しい。

前駆症状

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昨年秋の日展から

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同上

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同上

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同上

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同上

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美女は少ないなあ、が全般的感想



前駆症状

 

■忘れっぽい
おでんの素を買おうとスーパーに出かける。帰宅してみるとコンニャクや竹輪はあるのに肝心のおでんの素を買い忘れている。冷蔵庫の前に立って、ハテ、何を取りに来たんだっけ、取りあえずイカの塩辛を取りだして居間に戻る。卓上の千切りキャベツを見て、ああ、そうだ、ソースを取りに行ったのだと気づく。物忘れは認知症の前駆症状だ。

脳にはアミロイドβという物質があって、外界からの毒素、有害食物から脳を守っている。だが老齢化に伴い、アミロイドβ自体が脳を攻撃するようになり、脳細胞が死んでいく。そのため認知症が発生する。単なる仮説とはいえ、影響されやすい性格であるから我が脳の3分の1くらいがアミロイドβの白いカビに覆われてしまっているような恐怖を感じる。

2月1日にアップした「酒談義」は昨年書いた原稿だ。時事ネタではないので予定稿にして忘れていた。ところが1月4日に自動的にアップされ、2本立てになっていた。4日の夜に気づいて削除、でもせっかく書いた原稿だし、と2月1日に姑息にも再アップした。

第一稿を書き上げて、「保存」の代わりに「削除」をクリックしたこともある。物忘れ、うっかりミスは気が付かないだけで山ほどあるのだろう。一億総活躍社会というが、とても人様のお役に立てる人間ではない。社会の片隅でひっそりと生きる、これが今の自分に合った生き方といえる。

■怒りっぽい
認知症の前駆症状の一つに忘れっぽいと並んで怒りっぽいが挙げられている。バスの中でおばあさんが「それでね、俺は絶対悪くないって言い張るの、あんなに怒る人じゃなかったのよ」とご亭主の話をしていた。

体調や記憶障害からくる精神的ストレスで怒りの感情が抑えられない。「易怒性」という。親はすでになく、子は独立し、妻は去った。「親に孝、妻に忠」の生活を送った。でもまだカミさんがいたら、自分も怒るようになっているのだろうか。面と向かって人に怒りをぶつけたり、暴言を吐くことは今でもない(と思う)が、ブログでは結構、上から目線で批判、非難を繰り返している。

2月15日にアップした「義理も人情もない」では森さんの発言を女性蔑視と決めつけて、打算的処世術に走った組織や個人に怒っている。あの発言がNYタイムスの言う「sexial remark(性差別発言)」になるのか。女性蔑視、性差別はよくない。自分もそう思う。でもあの発言が女性蔑視に当たるという判断とその基準は誰が決めたのか。あの発言だけでその人の人格を否定する権利はあるのか。

変なたとえで申し訳ないが、自分が殺人を犯し、裁判にかけられたとする。裁判では自分が何十年も善良な社会人生活を送ってきたこと、老齢であること、(多分)被害者に殺されるにたる原因がある等を考慮し、執行猶予付の判決が下されるはずだ。殺人でさえ、これまでの生き方が忖度される。字数にして十数語の発言だけを取り上げて名誉を剥奪し、社会的に抹殺する、これは不当量刑と言っていいのではないか。「森にNO」と書いた赤い紙を持った人をテレビで見た。森は絶対悪い、許せない、と怒り狂っているのだろう。認知症の前駆症状が出ているとしか思えない。

■幼稚っぽい
マスコミは偽善的道徳を振り回す点でお隣の国と同じだ。幼稚っぽい。「3歳以下の幼児と80歳以上の老人はホントのことしか言わない」という。幼児や年寄りが何か言ったら、そうだよね、そうかもしれませんね、と答えていればいい。それをいい大人が、許せない、取り消しと謝罪を要求すると言い募る。こういう人に限って、取り消しと謝罪があっても決して許さない。謝罪と共に賠償があれば納得するのか。

会社でも町内会でもいいが組織のトップの地位には、まあそれなりの人が就いている。変な人がトップにいると組織がもたない。トップが、例えば認知症になれば、組織がその人に引退してもらう。ごく普通の自浄作用だ。東京五輪パラ組織委員会の会長に相応しくなければ会長に推挙されなかっただろうし、よしんば不都合が生じたら委員会内部と関係先で相談して職を引いてもらう、これが普通だ。

会社や町内会に対し、株主でも地元民でもない他人が「あの社長、会長はけしからん」と言えば辞めないといけないのか。唯々諾々と他人の声に従う関係者も情けない。

認知症を東北地方では「童(わらし)がえり」という。幼稚なマスコミは認知症の初期なのだろうか。前駆症状が出ている自分が言っても全く説得力がないけれども。

 

クロス兼メモ用紙

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白梅

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寺の本堂が少し写っている

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いい香りがした

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寺の本堂

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寺の池

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望遠で



クロス兼メモ用紙

 

■クロスの代わりに
ある家で夕食をご馳走になった時、各人の前に日本手ぬぐいの3分の2ほどの布が広げられていた。数年前、友人と銀座の加賀料理の店、加賀屋で昼食を共にしたときも同じ大きさの布が目の前にあった。手ぬぐいというには短いし、布巾というには優雅すぎる。独り用のテーブルクロスというのだろうか。載せる食器や料理も見栄えがする。

茶わんや鉢の糸切りが濡れていても卓を汚す心配がない。加賀屋から持ち帰った布を使ってみたが、洗うのが億劫である。月の変わり目でカレンダーを1枚切り取った。これを2つ折りにして布に代えてPCの前に敷いた。A3の大きさである。この上に焼き鳥パックや丼を置く。シミがつくが紙だから気にならない。汚れたら捨てればいいだけだ。

利点はさらにある。メモができることだ。食材の買い物リスト、気になる語句や俳句、煮物のレシピなどが書いてある。汚い字なので読めない字もある。それはそれで解読するという楽しみがあるし、読めなくても生死にかかわることではない。

■常緑低木
ナンテン、と書きなぐってある。ある日、思い立って庭の枯草を抜き、野放図に伸びた低木をバサバサと切った。名前がどうしても思い出せないまま、背の高さほどの木を切った。なんていう名前だっただろう。葉に含まれているアルカロイドには防腐、殺菌効果があるので弁当や魚料理に添えられることがある。それは思い出すのだが、肝心の名前が思い出せない。モヤモヤした気持ちで作業を終えた。多少体は動いても首から上は痴呆症か。

それが、2,3日経って神の啓示のごとく「南天だ!」と閃いた。布団から跳ね起きて、卓上の紙に「ナンテン」と大書した。名前さえわかればこっちのものだ。

ナンテン南天)は本州の関東より西、四国、九州など比較的あたたかい地域の山林に自生する常緑もしくは半常緑性の低木です。
ナンテンは中国や日本が原産で、自然界では1~3mほどまで生長します。
ナンテンの名前は、中国の漢名「南天竹」、「南天燭」に由来します。
ナンテン」という語感が「難(ナン)を転(テン)じる」に通じるため、縁起木、厄よけ、魔よけとして古くから玄関先や庭に植えられてきました。また、ナンテンは「鬼門」と呼ばれる南西の方角に植えるのが良いとされています」。

ワイルスがフェルマーの最終定理を証明した時もこんな気分ではなかったか。少なくともその1000分の1ほどの嬉しさは味わったと思う。

■音楽も聴く
フィンランディア」はある作家が、聴くたびに生きる勇気を感じると絶賛していた曲だ。曲名のフィンランディアは初耳だったので紙に書き写した。後日、ユーチューブで聴いてみた。何度も聞いたことのある名曲だ。どうして曲名を失念していたのか、初めから覚える気がなかったのか。

ロシアの圧政に苦しむフィンランド国民が奮い立ったというこの曲を聴きながら、50年も前、フィンランド人の青年と会ったことを思い出した。ナホトカ経由で欧州に行く途上、ハバロフスクからモスクワまでの機内だった。どんな話をしたか定かではないのだが、自分が「フィンランドスオミというんだよね」と言った時、彼の目が輝いたことだけは覚えている。フィンランディア賛歌という交響詩に歌詞を付けた合唱曲がある。

おお、スオミ
あなたの日は近づいている
夜の脅威は既に消え去り
そして輝いた朝にヒバリは歌う
それはまるで天空の音楽のよう
夜の支配に朝の光が既に勝ち
あなたの夜明けが来る 祖国よ

帝政ロシアが演奏を禁じたというこの曲を聴きながら思い出に浸る。古い記憶は確かなのに最近の記憶が薄れているように思う。それはそれで仕方ないことだ。

■和歌、俳句も
「世の中に 交らぬとにはあらねども」と書いてある。続きは「ひとり遊びぞ 我は勝れり」。良寛の歌だが書いたときは良寛の心情に共鳴していたのだろうか。

「月草の仮なる命にある人をいかに知りてか後も逢はむと言ふ」は葉室麟の「蛍草」に出てくる万葉集の作者未詳の和歌だ。最後の数ページで殆どの人が泣ける。筋や感想を書き始めると字数が足りないのでやめるが、ひたむき、誠実、謙虚、忠節など日本人の美点を感じさせるいい小説だ。自分も斯くありたい。読了直後は切実にそう思った。

他にも「端居して濁世なかなか面白や」、「元日や我のみならぬ巣なし鳥」、「初詣一度もせずに老いにけり」等の俳句を書き写している。そう、1月以上、紙を交換していない。お茶や油の染みだらけだが、解読前の文字もあるのでなかなか捨てられない。

 

義理も人情もない

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昨年秋の日展から

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同上、やさしそう

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同上、きつそうな子

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同上、眼の光がすごい

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同上、髪の毛が素敵

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同上、評価は分かれると思う


義理も人情もない

■集団ヒステリー
東京五輪パラリンピック組織委員会森喜朗会長の女性に関する発言をめぐる日本社会、特にマスコミや国会の狂騒には驚いた。何か裏があるんじゃないかと邪推してしまう。森氏が謝罪したにもかかわらず、一方的な糾弾を続ける姿はまるで集団リンチかいじめのようだ。

森さんの発言の前後を読んでみたが、どうしてこれが女性蔑視発言なのかわからない。「女性が入った会議は長くなる」とサッカー協会の理事会を引き合いに出している。会議が長いかどうかは女性理事が少ない時の理事会とその後の女性理事が入った会議の時間を比べてみて、ホントだ、確かに女性理事が多くなると会議時間が増えているね、とただ時間を定量的にみればいいだけの話ではないか。

会議は目的があって開かれるもので、時間の長短は目的達成とは関係ない。長く慎重に議論したのでいい結果が出た、という会議もあるだろう。また女性が入った会議では男性が張り切りすぎて長広舌を振るって時間を超過したのかもしれない。そうなれば悪いのは男性ということになり、この場合、男性を糾弾しないといけない。

■作られた世論
発端は発言の一部を切り取って朝日の電子版に短い記事が載ったことだ。するとこれは女性差別だという書き込みが殺到し、NYタイムスもすぐ取り上げた。ご注進並びに特定ネット市民の扇動があったのだろう。朝日と毎日はそれを見て一面、社説で森叩きを始めた。森さんは少し喋りすぎのところはあるかもしれない。でも彼を長年取材している女性記者は差別主義者らしい振る舞い、言動はない、むしろ気配りの人と言っている。


森さんは重度の肺がんで死を覚悟していた。でも小野薬品とノーベル賞の本庶教授が開発した免疫剤オプジーボが劇的に効いた。オプジーボは2割の患者さんには劇的に効く。それでも83歳、痩せているし、顔色もよくない。透析もしている。

石坂泰三という経団連の会長がいた。80歳の時、自宅玄関で靴を履きながら「つらい・・」と漏らした。それを中年の娘さんが聞いている。迎えの車が来ていて、毎日会合の連続だ。
東京オリパラ組織委員会の会長はラクな名誉職ではない。病身をおしての森さんの活躍についてはいろいろ書かれている。世話になり、助けてもらった人は多いはずだ。皆それを知っている。でも「女性差別主義者」のレッテルが貼られると真偽は別にしてスポーツ関係者、与党議員まで背を向けた。NHKニュースでは五輪金メダリストに「やはり女性差別はまずいんじゃないかと思います」と言わせていた。取材記者が「女性差別はよくないですよね」と質問したに違いない。こうして「世論」は作られていく。世論に同調しなければ、ごく普通に暮らしている愛妻家であっても「お前は女性差別論者」と言われ社会的に抹殺される恐れがある。

五輪スポンサーも「差別主義者」と言われたくないので、(心ならずも)「森さんの発言は穏当でない」と言い出した。ポリコレでおかしなことになっている米国ではNBCが森批判に同調した。IOCは米国のテレビ放映権で成り立っている営利団体だ。

その必要はなかったと自分は思うが、森さんは自分の発言を撤回し、謝罪した。IOCは本人も謝っていることだし、今回の件は不問にしたいといった。しかし、有力スポンサーの意向は無視できず、IOCは森批判に転じた。謝っているのに許さない。自分の子が謝っても許さない風潮があるのだろうか。

■沈黙は同調だ
保身のため誰も森さんを擁護しなかった。菅首相も橋本五輪相も背を向けた。五輪陸上銅メダルの為末大は「沈黙は同調だ」というサヨクの声に押され、「私はいかなる性差別にも反対します。そして、理事会での森会長の処遇の検討を求めます」と意見を表明した。

自分だったら「おでこを地べたに擦り付けて頼んできたから、引き受けてやったのにこの仕打ちかい、ばかばかしくてやってらんねえよ」と辞めるところだ。結局、森さんは辞任したが、自分のような下品な捨て台詞は言わなかった。不本意ではあったと思うが、森さんには残された人生をのんびり過ごして頂きたいと思う。

凋落著しいサヨクマスコミは、こうすれば有力者のクビが取れるんだ、と元気が出たことだろう。だが別の期待もある。今回、女性差別に抗議した人々は、当然のことながら今、中国で行われているウィグル、チベット、モンゴルで行われているレイプやジェノサイドに抗議し、来年の北京冬季五輪ボイコットに声を上げてくれるに違いない。
だって「沈黙は同調」なんでしょう。