チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

タイの麻薬事情

 

これが大麻マリファナの原料

同上

栽培許可を得た農場で撮りました。

市場で、まな板屋さん

市場で。バナナ専門店か

魚干物、アジに似ているが種類が違うらしい。

 

タイの麻薬事情

マリファナ

タイでは実質マリファナが合法化されている。但し、医療目的であれば合法だが、娯楽目的でマリファナを吸引した時は罰せられる。世界で法律がしっかりと守られている国は日本くらいである。タイにだって大麻取締法も罰則もあるが、時には適用されることがある、と考えていたほうがいい。パタヤプーケットの歓楽街ではもちろん、静かな北タイの街、チェンライにも大麻の葉っぱのマークを出しているカフェが10軒以上ある。さすがに公共の場でスパスパという人はいないが、カフェの中でならマリファナが供される。目抜き通りにある大麻専門店は午後2時からの開店であったが最近は朝から店を開いている。外人観光客の増加に従って商売繁盛となっているのだろう。

酒にもアルコール度数1%未満の甘酒から40%のウィスキー、50%のテキーラ、さらに96%のスピリタスまでいろいろな酒がある。大麻にも種類があり、有効成分の多少で効き目が違う。大麻は大体みな同じだろうと思っている人が多いが、これには気を付けたい。

大麻には大きく分けて、サティバ、インディカ、ハイブリッドの3つがある。サティバ種は多幸感が増し、テンションが高くなり、集中力も高まる。ミュージシャンに人気。インディカ種はリラクゼーション効果が高く、ストレス緩和、鎮痛、食欲増進など、古来より人気のある品種で夜のマリファナともいわれる。ハイブリッドはサティバ、インディカの掛け合わせだから、モノによって高揚感、リラックスと効き目が違うそうだ。

効き目の違いは品種ごとにTHC(テトラヒドロカンナビノール)とCBD(カンナビジオール)の含有率が違うからである。日本人は何でも含有量が高く、値段の高いものがいいと思って購入、吸引、そして店先で倒れてしまうとか。酒だ、酒だ、と言ってテキーラを一気飲みするようなものだ。タイに来たら専門店、あるいは先人の知恵を借りて自分の体に合ったマリファナの嗜みを身につけて頂きたいものだ。

 

大麻取締り

タイのセター首相はタイにおける娯楽用マリファナを禁止する法案を国会に提出している。医療用マリファナに限定して許可するようであるが、バンコクパタヤの夜の繁華街ではトラックによる移動販売が盛んでファランマリファナを求めて群がっている。一度、緩めたら元通りに厳しく取り締まれるかどうか疑問である。東南アジアでは大麻厳禁の国が多く、タイで大麻を吸引したシンガポール人は帰国しても罪に問われ、最悪死刑になるという。大麻健康ツーリズムは12億ドルの市場と言われているが、セター政権の取り締まり強化は大麻市場拡大に影響するかもしれない。

セター首相が大麻取り締まりに乗り出す理由の一つとして若年層の大麻使用が覚醒剤乱用にに繋がることを憂慮したことがある。マリファナの習慣性はタバコや酒よりも低いと言われるがマリファナを吸っているうちに覚醒剤に手を出す。覚醒剤は中毒になる。それこそヤクがなければ、ヤクを手に入れるためには何でもする。日大のアメフト部員はマリファナを購入した時、タダで覚醒剤を何錠か貰ったそうである。タイでも同じ光景があちこちで繰り広げられているのだろう。

 

■日本語総合サイトnewsclipから

(引用開始)

タンクローリー覚醒剤1000万錠 タイ中部ロッブリ

タイ当局は18日、中部ロッブリ県で、タンクローリーのタンクに積まれていた覚醒剤約1000万錠を押収し、タンクローリーを運転していたタイ人の男(33)と先導車を運転していたタイ人の男(30)を逮捕したと発表した。

 

タイ警察は14日、23年10月1日から今月12日にかけ、覚醒剤の錠剤1億6670万錠、粉末4296キロ、ヘロイン250キロ、ケタミン1451キロなどを押収し、容疑者219人を逮捕したと発表した。

 

3日で覚醒剤1100万錠と141キロ押収 タイ北部パーイ

7日から9日にかけ、タイ北部メーホンソン県パーイ郡のミャンマー国境近くの山中で、タイ軍と警察の合同パトロール隊が覚醒剤の錠剤約1100万錠、粉末141キロを発見し、押収した。
10日夜には、タイ北部チェンライ県のミャンマー国境近くの山中で、タイ軍のパトロール隊が7、8人の武装グループと銃撃戦になった。武装グループ側は5分ほどで逃走し、現場で覚醒剤約160万錠がみつかった。(引用終わり)

本年3月だけで以上の報道がある。

尚、令和4年版犯罪白書によると日本での覚醒剤の押収量は、令和3年は998.7 kg(前年比21.1%増)であった。訪日外人客の増加に従って麻薬事犯は増えているというが、何処でも誰でも100Bも出せば覚醒剤が手に入ります、のタイに比べれば日本は健全と言える。