チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

地方巡業 9

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地方巡業 その9

午前8時半にブハラ空港に着いた。宿泊は旧市街、ラビハウズ近くの高級ホテル、アジアホテル(1泊36ドル)、今日の予定は夕食をブハラの隊員ととるだけだ。前日ほとんど寝ていないので、とにかくチェックインしてベッドへ潜り込む。

昼過ぎにナフォサットに電話で起こされた。せっかくブハラに来たのですから街を歩きましょうとのこと。実はブハラにきたのはこれが4度目だ。まだ国内旅行をしたことがないというSV仲間もいる中でまことに申し訳ない。サルミッシュ渓谷のあるナボイも今年になって4回、サマルカンドもこの出張で4回目、ヒバのイチャンカラも3回行っている。遊びすぎではないか、とお叱りを受けそうだが、どういうわけかそうなっている。!

ブハラ(画像)は1時間ほどで旧市街のほとんどを見て回れる広さだ。。初めてブハラを訪れたナフォサットのガイド役としてモスクやアルク(城)を回る。彼女がどうしても行ってみたいといったのは旧市街から12キロほどの距離にあるバハーウッディーン・ナクシュバンド廟だ。メッカに一朝事あったときはここを第2のメッカとすることが決められていたという由緒ある廟である。ここへの巡礼は中央アジアのモスレムにとってメッカへの巡礼と同じと見なされていた。

今は7回お参りすると、メッカ1回分に相当するとのこと。いつの間にかご利益が7分の1になっているが、それでもウズベクの善男善女が引きも切らず訪れることには変わりない。

去年、看護隊員のSさんが案内してくれたように、触れると幸せがくるという桑の枯れ木をなでたり、聖水という湧き水などを呑んだりした。

歴代ハーンや有力者の墓を見下ろすテラスでナフォサットが一人にして欲しいというので、先に門の方に向かった。振り返ると夕日の中、メッカの方角に向かって彼女が一生懸命お祈りをしている姿が見えた。

翌朝、ブハラ・エコノミー・アンド・バンキング・カレッジのアスリディン学長がホテルにピックアップに来てくれた。

昨日、タシケントのザイニディン学長から電話があったよ。あんた、ウチの学校で講演したいっていうけどホント?と聞かれた。

はい、本当です、としか答えようがない。ザイニディン学長が地方カレッジと連絡を取るのは前日か当日の朝、と言うことがこのときわかった。アスリディン学長にとっては藪から棒の話で自分の講演はご迷惑ではなかったのか、と心配になる。

ブハラのカレッジは生徒数1800名、教員数は124名。銀行、会計、国際ビジネスなど5学部よりなる。卒業生の10%が大学進学、78%が就職するとのこと。

アスリディン学長は英語を話す。英語が通じる人は初めてだ。学長になる前はブハラ工科大学で英語を教えていたそうだ。日本に研修旅行で短期訪問したことがある。日本大学に行ってそのマンモスぶりにびっくりした、富士山にも登ったことがある、などとカレッジに向かう車の中で話してくれた。

校門をくぐると生徒が学長に気軽に挨拶をしてくる。皆元気で気持ちが良い。玄関ホールを入ると鉢植えの植物や石が置いてある。学長がこれは日本の箱庭をイメージして作ったものですと説明してくれた。学長室には水槽があり、金魚が泳いでいる。そうです、日本の金魚ですと嬉しそうだ。

講堂に行って見るとすでに300名近い生徒がぎっしり、おにぎりのように固まっている。みんな好奇心丸出しだ。同じバンク・カレッジで、同じ年頃の生徒なのに、学校によって第一印象がまるで違う。これは各カレッジの学長の性格を反映していると思う。

トゥルクール、ウルゲンチに続いて3度目の講演であるので、ほぼ思い通りに話すことができた。ただ質疑応答の時間に、ある生徒が英語で質問してきて、余りにも流暢な英語だったので内容が聞き取れなかった。ナフォサットに確認をしている自分を見て生徒さんが、少しがっかりしたかもしれない。

講演のあと、アスリディン学長から昼食をご馳走になる。講演を最後まで聞いてくれた学長から、ノン・トラディッショナルな授業で生徒も自分も本当にエンジョイした、と褒めてもらった。この学校でもJICAのSVによる出前講演を要請された。

食事のあと、タクシーで300キロほど離れたサマルカンドへ向かう。1泊して翌朝サマルカンド・バンク・カレッジで4校目目の講演だ。(まだまだ続く)

ようこそ!ウズベキスタンへ http://www.geocities.jp/uzbekfriends/index.html
SV仲間が作ったウズベク観光案内です。覗いてみてください。