チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

棉摘みツアー 1

棉摘みツアー1

10月16日にご紹介したように3クラス対抗で「日本人と棉摘みに行こうツアー」の見積を授業の一環で作らせた。我ながら計画性がないというのか、この企画を思いついたのが先週、その週に3クラスに概要を話し、今週の火曜に見積もり提出、水曜にウィナー発表、その週末の日曜にツアー挙行というあわただしいスケジュールだ。
正直言って、ちゃんとしたプランが出てくるかどうか危ぶんでいた。でも棉畑についてはザイニディン学長に相談すれば、10月初めに自分といった場所を紹介してくれるはず、とか日本人の喜びそうなイベントの例、タイムスケジュールなどを話し、生徒のほうでバスの手配さえ確実にできればプランが書けるくらいの情報はあたえておいた。

先週の金曜日に授業を終えて、研究室に戻ってみたらドアにレポート用紙が7.8枚張ってある。赤インクまで使ってなにやら元気な字が躍っている。隣室の学生部長や通訳のベク君がニヤニヤしながら見ている。内容は「グループXXはすごい」、「我々のプランを絶対採用してネ」、「我々のプランが負けるわけはない」とか何とか・・・。そしてこれはプロモーション活動の一つですと書いてあるとのこと。こんなもの作る暇あったら安いバス会社でも探せよ、と言いたいところだが、相手はあたりに見当たらない。

さて、火曜の午後にグループ45のトイチェーバという女子生徒が見積を持ってきた。36万スムのバス代が突出していて、食事代、お土産代などトータル46万スムだ。バスはタシケントの高級ホテル、デデマンホテルの豪華バスだそうだ。お土産は棉摘みの収穫袋。何か日本人に喜んでもらえる企画は、と聞くと「それは秘密です」と言うので、特に問い質しはしなかった。
続いてグループ48のウミダ、ニゴーラ、ディルドーラの3人娘がやってきた。見積総額は20万スム、バスが10万スム、食事、フルーツ、ドリンクで8万スム、お土産その他が2万スムだ。
レポート用紙10枚に、「お客様へ」から始まるツアーの企画趣旨説明、続いてコットンQ&A、コットンの下にあるプレゼント当てクイズなど6つもお楽しみがあり、更に日本人は勉強が好きだと聞いて畑の近くにある原綿工場見学まで盛り込まれている。ウミダの父親が工場の幹部だそうで、任せてください、という。値段だけでなく、内容もしっかりしている。食事は生徒たちが材料を買ってきて現地でプロフを作ると言う。米6キロx1000スムなどと買い物予定一覧表まである。

さて、最後のグループ49は18時まで研究室で待っていたが見積を持ってこなかった。ベク君の話では、バス代が一人往復2千スム、と言うところまで聞いているが、肝心の棉畑が絞りきれていないのだと言う。1日待ってくれれば見積を提出します、とのことだったが見積期限の重要性を知らしめるためにも、グループ49は見積不提出ということであきらめてもらった。
結局、再度ヒヤリングをするまでもなくグループ48のプランに決定し、火曜のうちに日本人仲間に棉摘みツアーの案内状をメールし、参加希望者を募った。そして、翌水曜の朝にグループ45と48の見積比較表を作成し、選定理由書をベク君に清書してもらい、研究室のドアに張り出した。暫らくして歓声が上がり、48の生徒がなだれ込んできて口々に感謝の言葉を述べる。誰が判断しても、見積、プランとしてのパフォーマンスがグループ48のほうが優れていたわけで、お礼を言われる筋合いはない。

その日の午後、早めにアパートに戻ったら、ベク君から電話が来た。グループ45のトイチェーバがやってきて、実はデデマンホテルに例の豪華バスを頼んでしまってあるので違約金を取られるかもしれない、どうしたらいいか、と言っているのですが、と言う。
見積であり、競争ベースということはあらかじめ知らせてあり、選定されない可能性はあった、それにもしても違約金発生の可能性があったならどうしてリスクヘッジで、こちらに相談しなかったか。冷たいようだが、これも教訓と、すぐデデマンホテルへ行って謝ってキャンセルしろ、多分キャンセル料は取られないと思うがもし取られても自分としては一切関知しない、と伝えさせた。

その後、トイチェーバから何も言ってこないが、クラスには出てこないし、学校で出会ってもこちらを完全に無視している。

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