チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

大統領選と国防

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大統領選と国防

■ケントさんの謝罪
国際弁護士でタレントのケント・ギルバートさんが自身のブログに謝罪文を掲載している。

「皆様に謝罪しなければならないことがあります。今まで、アメリカの大統領選挙の共和党予備選挙で、ドナルド・トランプ氏が共和党の候補になることはあり得ないと断言してきました。しかし、私の予測は見事に外れました。大変申し訳ございません。
 これから『トランプ氏VSヒラリー・クリントン氏』による米大統領本選挙戦がどのような展開を見せるのか、毎日アメリカのテレビなどを熱心に見ていますが、正直言って現在のところ全く予測が付きません」

続けて、
「二度と皆様の期待と信頼を裏切らないように、今後は頑張りたいと思います。しかし、トランプ氏の見解や立場がはっきりしないのです。あまりにも古すぎる情報や事実誤認、甘い見通しに基づいて、彼は呆れるほど堂々と、滅茶苦茶な意見を話すのです。普通は(昨今の民進党のように)、国民の幅広い支持など得られないはずですよね。
 
でも彼は予備選中、失言のたびに支持率を上げて来ました。もしかするとトランプ氏は催眠術を使えるのかも知れません。あの毎回同じ右手の動きが怪しいです。他に類を見ない髪型だって、催眠術の一部かも知れません。

ただし日本でも過去に、民主党が政権を取りました。そもそも民主主義とは、そういう可能性を持った仕組みなのです。そして今は、アメリカ(そして全世界)が、かつての日本と同じ運命にならないことを祈るしかありません」。以上。

■予想外れ
ケント・ギルバートさんばかりでなく、NYタイムス、ワシントンポスト等の有力紙、それに米国3大テレビはトランプ氏を泡沫候補、際物扱いして絶対、共和党の大統領候補になれないと断言してきた。ネタ元は米国のマスコミであったことがばれるような話だが、日本の政治評論家の多くはトランプ氏の勝ち上がりを全く予想していなかった。2か月前は「トランプ」と呼び捨てにしていたのに、今は「トランプ氏」に昇格している。

こんな奴が米国大統領になってほしくない、という願望が予想を曇らせたのか。確かにトランプ氏は無茶を言っている。でもそれを一般大衆は支持している、これだけは確かだ。トランプ氏が共和党候補になれば、彼を嫌う共和党員は民主党候補のヒラリー・クリントンに投票する、ヒラリー氏と同じような支持基盤を持つテッド・クルーズ共和党候補になるより、民主党にとって有利と言われていた。でもヒラリー氏は、サンダース候補に引きずられて、主張がコロコロと左翼的に変わってきた。「機会的出世主義者」と言われるゆえんだ。米国民は主張を変える人を好まない。ヒラリー氏はプア・ホワイト、特に若い白人には人気がないという。ケントさんは予測不能と言っているが、トランプ大統領誕生の可能性は高いのではないか。

ところで、どうして日本のマスコミは、外国人の姓名を適当に書くのだろうか。ケント・ギルバートさんは、テレビでもケントさんと呼ばれている。ヒラリー氏は本当はクリントン氏と書くべきと思うが、ヒラリー氏で通っている。岡田VS晋三といった呼称で個人的には多少の違和感がある。

■何故、民進党はトランプ支持を打ち出さないのか
トランプ氏は日本に駐留する米軍の経費の全額負担を求める、と発言している。金を出さないなら駐留米軍を引き上げるそうだ。これは一般的な米国民の意見を代表しているのだろう。

日本の野党は長らく、「アメリカは日本から出ていけ」と言ってきた。沖縄にある米軍基地入口では、今日もマイクでこう怒鳴っている。出ていってくれるそうですよ、基地も返還されますよ、トランプ大統領万々歳ではないですか。中国もトランプ支持のようですし。

拙ブログ「昨日の敵は今日も敵」で書いたように、米国は日本を潜在敵国とみなして平和憲法を押し付けた。日本が軍備を持たない代わりに米国が日本を守るという安保条約を結んだ。条約は自国に利益があるから結ぶ。でも冷戦は終わったし、米国の経済力は落ちたし、もう防衛は日本でやってよ、というわけだ。

やっと米国は日本占領を解いてくれるようだ。十数年前、ある国の戦略研究所の人に言われた言葉が忘れられない。「外国の軍隊の駐留を許していてどうして独立国と言えるのか」。
自国の領土と国民を自国で守ってこそ主権国家。米軍が撤退すると防衛予算は今の3倍、15兆円はかかるというが、この際、防衛国債を発行して、宮崎正弘氏が主張するように米軍の第7艦隊を核付きで購入してもいいのではないか。自由な論議を期待したい。