チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

カラカルパクスタン共和国

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一時帰国中につき、2007年6月にウズベキスタンで書いた原稿を一部訂正の上、4回にわたって再掲します。ウズ赴任中、各地を訪れましたが、その中で最も思い出深い街の一つです。読み返してみて、元は水辺だったアラル海の荒涼とした土漠を思い出し、再訪できればと、心から思いました。

カラカルパクスタン共和国
ウズベキスタン共和国内にカラカルパクスタン共和国という自治共和国が存在する。
日本でも国内にある共和国として小説家北杜夫氏の「マンボウ・マブセ共和国」(世田谷にあるらしい)やムツゴロウこと畑正憲氏の「北の共和国」(北海道)あるいは井上ひさし氏の「吉里吉里国」(岩手県)が知られている(知られていないかもしれない)。           

他にも福島県岳温泉ニコニコ共和国、奈良県下北山村ツチノコ共和国、新潟県佐渡真野町アルコール共和国など日本国内のミニ国家は一時200を数え、ミニ独立国サミットまで開かれていたが、今はブームが去り、50カ国以下になってしまったようだ。もちろんこれら日本のミニ国家は町おこし、村おこしのバーチャル国家だ。                    

しかしカラカルパクスタン共和国はれっきとした国で外交権はないものの自治権があり、国旗もあり、首相もいる。国土面積は日本の北海道、九州、四国をあわせたよりも広い。カラカルパク人がいてカラカルパク語というチュルク系の言葉が話されている。


■ウィキからの引用
カラカルパクスタン共和国は中央アジアウズベキスタン共和国内にある自治共和国。同国の西部に位置し、ホラズム州、ブハラ州、ナヴァーイー州に隣接するほか、カザフスタントルクメニスタンと国境を接する。また共和国北部は「縮小する湖」と呼ばれるアラル海に面している。共和国面積は約16.5万平方km。カラカルパク共和国は、12の地区に分けられる。首都のヌクスのほか、主要都市として、ホジェリ、モイナクがある。

国家機関
カラカルパクスタン共和国は、独自の憲法を持ち、国旗、国章、国歌を制定しているほか、国家語として、カラカルパク語とウズベク語を規定している。国家の代表者は最高会議(ジョカルグ・ケネサ)の議長であり、行政府は首相が統括する。

歴史
1924年の民族境界画定により、旧ヒヴァ・ハン国領の一部、およびロシア帝国領だったザカスピ州、 シルダリヤ州の領域の一部からカラカルパク自治州が設置され、現在のカラカルパクスタン共和国の領域が成立した。カラカルパク自治州は、当初キルギス自治ソビエト社会主義共和国(現在のカザフスタン)の管轄下に置かれたが、1936年にウズベクソビエト社会主義共和国管轄下のカラカルパク自治ソビエト社会主義共和国に移管された。 1991年のウズベキスタンの独立後、1992年にカラカルパクスタン共和国に改組された。

住民
共和国の人口は2005年の統計で約120万人と推計されている。テュルク系カラカルパク人が共和国人口の約32%を占めるが、最大民族はウズベク人。他にカザフ人やトルクメン人、ロシア人なども住む。住民の大半はスンナ派イスラームを信仰する。

経済
カラカルパクスタン共和国の経済は、綿花、米、メロンなどの農産物の生産に支えられている。かつて盛んだったアラル海での漁業は、アラル海の縮小に伴う環境悪化のため、現在はほとんど行われていない。(引用終わり)

カラカルパクの見所
カラカルパクスタン出身の学生に、カラカルパクって、どんなところ? 見るべきものは、美味しいものは、と聞いてみた。

なんせ、国土の80%が砂漠ですからね。アムダリア河の終点にあたりますがが、途中での取水が激しいため、アラル海に流れ込む水が少なって、アラル海はどんどん小さくなってきています、その水の汚さときたら・・・・
カラカルパクの水は悪くてそのままでは飲めません、呑んでもしょっぱい、その水でピリョーシュカ(パン)を作るからパンまでしょっぱい、土地も塩分が析出していて、灌漑していないところは塩の砂漠になっています。砂と塩を含んだ強い風が吹きますから目と喉をやられます。特に見るべきものはないです。ただ一つだけ、ヌクスのサビツキー美術館、これは見てください。あとはジンギスカン時代の人骨が山ほど出てくる丘があります。
美味しいもの? さて、何があったかな・・・

げんなりする話ばかり。でもどんなところなのだろう。カラカルパクスタン共和国の首都ヌクスへ行ってみることにした。  

写真の砂漠のように見える風景はアラル海です。