チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

老人の義務

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老人の義務

■老人の3題噺
帰国したとき、高校の同級生と飲んだ。すっかり忘れていたことが、友の一言で鮮やかに蘇ってくる。こういう時、人間の記憶とか脳の中はどういう仕組みになっているのだろうと考えてしまう。自分もお前はあの時こう言ってた、などと相手が嫌がるようなことばかり思い出す。記憶力を褒められることはなく、どうしてお前はつまらないことばかり覚えているんだ、とバカにされる。

同窓会やクラス会など年寄が集まる席では、こういった思い出話に花が咲くわけであるが、昔話が一段落すると、老人特有の3題噺が持ち出される。病気自慢、孫自慢、それに年金問題の3つ。若い人の前では遠慮しているが同年輩なら声を大にして言える。

元気そうじゃない?、それがそうでもなくてね、あとは堰を切ったように闘病生活から昨今の体調、実行中の健康法に話が拡大していく。聞くほうも相手のの話を遮って、私なんか、血糖値が350、A1c値が12、それに血圧が200を越えていて、よく歩いて病院まで来られましたねと先生が驚いた位なんですよ。ホー、今はどうなんです、私も糖尿と痛風、血圧も少し高いと言われていまして・・・・。

■避けて通る時事問題
毎月、高校時代の友人たちとホテルのビュッフェで会食、歓談を楽しんでいる人がいる。やはり話題は例の3つを中心に大いに盛り上がるという。たまに政治問題、経済問題などを持ち出すと、老い先短い我々には関係ないんじゃない、と敬遠されるそうだ。中には公立中学の教師や地方新聞の報道部長をやってた、という人もいるだろうから、アベは死ね、とか戦争法案反対とかおかしな方向に話がいって、友人関係が壊れてしまうかもしれない。だから自然と時事問題への言及を避けるのだろう。

ある発展途上国の高官が、日本の老人はこの度の戦争のことを若い人に語っているでしょうか、と尋ねた。あまり過去の話はしないようです、と言葉を濁すと、高官は、若い人に過去の話をしないのでは老人としての資格がないではありませんか、と言ったという。この話は自分が「若い人」といわれている頃に聞いた話だ。

日本は悪いことしたから、アメリカに懲らしめられたんでしょう?、アジアの国々に迷惑をかけたんでしょう?、と小中学生に聞かれて、今の老人は何と答えるのだろう。

■自分で調べる気があれば
NHKを見て朝日新聞を読んでいる人は、子供の質問にその通り、日本は悪い国だよ、と答えるのだろうか。今は図書館に籠らなくてても、かなりの資料がネットで手軽に読める。

GHQ総司令官だったマッカーサー元帥は、米国上院軍事合同委員会の公聴会で以下のように証言した。
「日本の戦争目的は侵略でなく自衛のためだったのです。太平洋において米国が過去百年間に犯した最大の過ちは、共産主義を中国によって強大させたことでした。東京裁判は誤りだったのです」。いわゆる東京裁判史観を当のマッカーサーが否定していることを日本のマスコミや左翼の人は知っているのだろうか。

また、「侵略された」アジアの国々は日本をどう見ているか。
米調査機関ピュー・リサーチ・センターは9月2日、アジア太平洋地域の11カ国で日本、中国、韓国、インドの4カ国への好感度を調査したところ、日本を「好意的に見ている」との回答が71%で最高だったと発表した。
 調査は4月から5月にかけて日本、米国、中国など11カ国の約1万5千人を対象に実施。「好意的」との回答が中国が57%、インドが51%、韓国は47%となり、日本の71%がトップだった。
日本への好感度を国別に見ると、マレーシアの84%が最も多く、ベトナム、フィリピン、オーストラリアも80%以上となった。一方で中国は12%、韓国は25%にとどまり、同センターは「歴史問題の対立が反映している」と分析した。(共同2015.9.03)
こういった資料はネットでいくらでも検索できる。

■中道です
自分で調べて、自分で考える。以前から自分は保守ではなく中道左派、と書いてきた。自分と同じことをケント・ギルバートさんが産経紙上で述べている。

「僕は保守といわれるけど、自分が真ん中、中道だと思っています。左でもなければ右でもない。真実を知りたいだけです。正しいファクト(事実)に基づいて判断して、結果が左なら左、右なら右で構わないんですよ。ただ、日本の左は感情論ばかりで事実の裏付けがないから支持できないだけです。」

健康、家族、そして年金問題は我々の大きな関心事であるし、語って悪いとは思わない。でもたまには「孫に70年前のこと聞かれた時、どう答えてる?」という話題があってもいいのではないだろうか。




マッカーサーの「日本の戦争は自衛戦争であった」証言はこちらから
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Yasunari/7517/nenpyo/1951-60/1951_makasa_shogen.html



写真は琴平町の金毘羅大芝