チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

Entries from 2009-01-01 to 1 year

ウズベキスタン追想

ウズベキスタン追想 タイ、チェンライの生活に慣れていくにしたがって、ウズベキスタン2年間の想い出も遠くなっていくように感じる。考えてみれば昨年の3月までタシケントで暮していたのだ。 零下20度の耳がちぎれるような冬、スイカの皮が乾燥して捩れて…

運動不足

運動不足 海外日本人学校の子供はおしなべて日本の子供に比べて50メートル走や俊敏性といった運動能力が低いといわれる。それはスクールバスや親の車での送り迎えで登下校する、学校に運動場があるとは限らない、また誘拐される危険があり、外で遊ぶ機会も少…

ケイゴ君続報

ケイゴ君続報 ピチット県タールアン寺で日本人の父親を探すサトウ・ケイゴ君に同情の念を禁じえなかった女性の一人にシリキット王妃がおられる。王妃はケイゴ君にお父さんを見つけてあげましょう、と約束されたそうだ。こうなると国際問題だ。幸い、ケイゴ君…

サトウ・ケイゴ君

サトウ・ケイゴ君 タイ語の授業に行ったら、ジアップ先生がサトウ・ケイゴという男の子の話を知っているか、と聞く。今、タイで一番の有名人だと言う。知っていますよ、日本人男性とタイ女性の間にうまれた子供でしょう?この話題でしばらく授業が始まらない…

アカ族の焼酎

アカ族の焼酎 5月の初め、メースアイの奥にあるアカ族の村パナセリを訪問した。兄に母の世話を頼み、たった一泊の旅行だったが、いつものように副村長アダムの家に泊まり、焼酎を酌み交わす。ウーム、今度の酒は悪くない・・・ 将来は海外暮らしをしてみた…

年功序列

年功序列 ウズベキスタンでは在留邦人の半数がJICA関係者、多くは2年の任期で交代していく。その短い赴任期間でもどちらが先にウズベクに着任したかを確認して安心する邦人の心理を表題と同じ「年功序列」<http://blogs.yahoo.co.jp/uzbekistan24/39947165.html>というレポート(「ウズベクのバザールから」200</http://blogs.yahoo.co.jp/uzbekistan24/39947165.html>…

女中

女中 母の通院は月一回だ。診察日と時間は前回の診察時に決められて、その旨を書いたカードを渡される。診察日にはそのカードを病院の受付窓口に提出すれば、看護師が診察室前の待合所に案内してくれる。病院にはいつも女中のブアが同行する。 診察室は医師…

タンブン文化 3

タンブン文化(その3) タイを含む東南アジア、ミャンマー、カンボジア、ラオス、マレーシア、インドネシア諸国では土地が富力の源泉にならなかった。それは人口が少なかったために、土地を基盤として、封建制社会の社会が形成できなかったということである…

タンブン文化 2

タンブン文化(その2) タイでは物質的基盤なしに権力を維持するために、温情的人間関係に頼る以外になかった。その温情的人間関係の補強材として仏教とバラモン教が利用された。 タイは仏教の国というが、バラモン教の影響を強く受けている。タイのお寺にい…

タンブン文化 1

タンブン文化(その1) タンブンは来世への善行預金と書いた。お寺への金銭、物品を寄進、鳥、魚、亀、タニシの放流、乞食への喜捨、山岳民族子弟の奨学金、棄て犬猫の世話などタンブンは多岐にわたる。今の生活は苦しくともタンブンにより徳が溜まり、来世…

無功徳

無功徳 無功徳(むくどく)と読む。禅をかじった人は、達磨大師と梁の武帝の間で交わされた有名な問答をご存知だろう。 達磨大師は南インドの香至(こうし)国の第三王子として誕生した。釈迦牟尼佛から数えて第二十七代目の般若多羅尊者の弟子となり、その法…

タンブン

タンブン タイにちょっと詳しい人なら「タンブン」という言葉を耳にしたことがあるだろう。タンは徳、ブンは積むの意味で、徳を積むの意味になる。具体的には、お寺に寄進したり、托鉢する僧侶に施しを与えり、恵まれないものを援助することだ。 タイの仏教…

介護ロングステイ3ヶ月

介護ロングステイ3ヶ月 タイでの介護ロングステイを始めて約3ヶ月たった。母の病状であるが、環境が変わって精神的に落ち着かなくなるかと思ったが、日本にいた時と比べて、かなり病状はよくなってきたように思う。ただ、日によって波がある。静かに昔話をし…

タイ正月、ソンクラン 2

タイ正月、ソンクラン(2) タイ語の先生、ジアップさん(写真)は31歳の陽気なタイ女性、2歳の女の子がいる。彼女は9時から4時まで外国人にタイ語を教えている。夕方からは市内のナイトバザールにあるアクセサリーショップのオーナーとして、夜10時過ぎまで…

タイ正月、ソンクラン 1

タイ正月、ソンクラン(1) 4月と聞くと、タイ人はすぐソンクランを思い浮かべるだろう。ソンクランは4月13日から15日の3日間にわたるタイ旧正月のことで国民の休日となっている。もともとは、純粋に新年のお祝いであり、家族が一堂に集って共同で仏像や年…

女中の再雇用

女中の再雇用 やめる前、電気代の請求書と600バーツほどのお金をブアに支払うようにと渡してあった。それを返してもらおうとしたが、彼女はちゃんと支払っておきますという。まさか、この優柔不断な日本人から突然馘首を言い渡されるとは思っていなかったの…

女中2名、揃って解雇

女中2名、揃って解雇 タイに来てまず、ブアという30代半ばの女中を雇った。1週間後にノーイという40代の女中にも来てもらった。介護者2人体制でうまくいくかと思ったが、母の世話が大変ということでノーイが1月ほどでやめてしまった。そのあと、ブアの紹介で…

タイのさくら

タイのさくら タイの桜の名所を記載したガイドブックはない。かといって桜がタイにないのかというとそうではない。タイにも桜はあります、と断言したい。現国王のご生母シーナカリン陛下が拓かれたドイトゥンの植物園には、日本から送られたソメイヨシノがあ…

母の入院

母の入院 1月に一回の恒例、シルブリン病院に行った。病院入り口には常に車椅子が待機していて、車から降りる母を二十前後の若い男性が甲斐甲斐しく手助けしてくれる。 この日はいつも母を診てくれるプルーム医師が午前中手術を抱えていて不在であり、代わり…

滝めぐりと事故 2

滝めぐりと事故(その2) 市内から30キロほどメーコック河を遡ると無料で入れる温泉があるらしいぞ、とネット検索をしていた兄がいう。その近くにフアイ・ケーウ滝という滝もあるという。深山の滝に打たれて温泉に入ろう、という企画が即、成立。チェンライ…

滝めぐりと事故 1

滝めぐりと事故(その1) チェンライに来て2日目に車を手に入れた。ガソリンは安いし、道はすいているし、警察に捕まって罰金を取られる心配はないし、ということで、あちこちドライブに出かけた。家にいて母の面倒を見ていると、女中さんが、ああ、お母さ…

タイ語

タイ語 言葉も出来ないで外国にいったりしたら大変でしょう、と言われる。女中さんは英語が分かるのでしょう?と、女中と意思の疎通が出来ていることが前提、と決めてかかる人もいる。こっちはタイ語が出来ず、女中さんは、日本語はもちろん英語もダメ、毎日…

小津映画の世界

小津映画の世界 介護ロングステイといっても、日本にいたときのように四六時中、母の世話をしているわけではない。母の世話の大部分は女中さんにお願いしている。知人から「毎日の介護、ご苦労様です」といったメールが来ると、実のところ余り介護していない…

チェンライの温泉

チェンライの温泉 チェンライは山に囲まれている。タイ観光庁の資料によると平均標高は580メートル、群馬の那須高原、北海道の士幌高原と同じくらいの高さだ。2千メートル近い山もある。山が重なり合っている風景が、まるでふるさと、宮城の、あるいは群馬に…

女中さんの名前

女中さんの名前 タイ人の本名は一度聞いただけでは覚えられない。まず長い。自分が唯一、覚えているタイ人の正式な姓名は、「ソムチャイ・ポンキットヨーテン」である。この名前を聞いて、おお、懐かしいと思う方はどれだけおられるだろうか。自分が学生のこ…

好きなことをさせるのが・・・

好きなことをさせるのが・・・ 日本の老人病院に母を入れたことがある。体にあった薬を見つけてもらうという目的だった。昨今、老人専門病院は常に満床で、すぐに入院できるとは限らない。幸い、医学部の教授をしている高校時代の友人がクチをきいてくれて、…

チェンライ自動車事情

チェンライ自動車事情 チェンライに来て2日目に車を買った。家の近くに住む邦人と一緒に市内にあるホンダの代理店へ。 この世界不況というのに、すぐ納車できるのは展示中の黒の乗用車一台だけ、色違いであれば2ヶ月お待ち頂きます、とのこと。シティのSV-AT…

母の日常

母の日常 こちらに来て1ヶ月、全然雨が降らない。今朝の最低気温は21度、日中は30度を越えるが湿度が40%以下なので、それ程蒸し暑く感じない。夕方からまた気温が下がり始めるので熱帯夜になることはなく、爽やかである。11月から3月までが乾季で、チェンラ…

初めてのアカ村 3

初めてのアカ村 その3 新種のランは高値で取引される。新種のランを作り出すには既存のランと野生のランを掛け合わせることが必要だ。だからランの愛好家は美しく丈夫な野生のランを探してタイの山奥に分け入る。 ある日本人のラン愛好家がタイの山岳民族の…

初めてのアカ村 2

初めてのアカ村 その2 アカ族はもともとチベット高原から中国の雲南省を経由して南下してきたチベット=ビルマ語族の焼畑移動民である。タイに入ってきたのは百年くらい前でそれほど古いことではない。焼畑のための耕作地にあわせて、数年から十数年単位で村…