チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

タイ少数民族

バーツ高と経済発展

アダムのお母さんとお兄さんの奥さん 舞台では少女の踊りが ハイティーンから20代の女性は村を出ている 中学生か テーブルがいっぱい 若いお母さんと赤ん坊 バーツ高と経済発展 ■バーツが高いチェンライで暮らすロングステイヤーの多くは年金を頼りに暮らし…

アカ・フードフェスティバル

アカ・フードフェスティバル ■アカの村で暮らす夢 チェンライに初めて足を踏み入れたのは2002年のことだった。今から15年前になる。その時、アカ族の村、パナセリに案内して貰った。それが縁でアカ族に興味を持ち、本やネット記事、英文も含めて読み耽った。…

センジャイパタナのブランコ祭り

センジャイパタナのブランコ祭り ■イェクザ・ラチュ・ビウ アカ語で「イェクザ・ラチュ・ビウ」、ブランコ祭りの季節がやってきた。ブランコ祭りは8月中旬から9月初めにかけてアカ族の間で行われるお祭りだ。ブランコ祭りについては毎年のように書いている。ブラ…

祭りではなく女子大生

祭りではなく女子大生 ■アダムからの招待 サムヤエック村のブランコ祭りから帰った日の夜、パナセリのアダムから電話があった。明日、パナセリに来ないかという。アカ語の「イェクザ・アピュロウ(ブランコ祭り)」の単語が出てこなくて、はっきり確認はできな…

またまたブランコ祭り

またまたブランコ祭り ■民族衣装 アカ族最大の祭り、ブランコ祭りの季節がやってきた。タイ北部には12の少数山岳民族が住んでいるといわれる。中でもアカ族はそのエキゾチックな民族衣装でよく知られている。山岳民族紹介の本の表紙やパンフレットには必ずア…

パナセリの起業家アダム

パナセリの起業家アダム ■アカの村 チェンライを初めて訪れたのは2002年のことだった。それ以来、チェンライに行くたびに、2,3泊はアカ族の村、パナセリに滞在するようになった。パナセリは標高1000mを越える山岳地帯にある。パナセリより更に100mほど上…

サムヤエク村のブランコ祭り

サムヤエク村のブランコ祭り ■ブランコ祭り アカ族のブランコ祭りは8月末から9月の初め、水牛の日を中心に行われる。山から切り出した4本の木で櫓が組まれ、4本の木が交わる天辺からロープを一本垂らす。ロープの先は小さな輪になっていてこの輪に長さ50cmほ…

ブランコ祭り再び(4)

ブランコ祭り再び(4) ■アカの村は坂の中 ブランコが完成したら、3つの近隣アカ村から女性が集まってきて、ブランココンテストをする。それをNOMOテレビが取材するという予定であったが、断続的に強い雨が降るため中止なってしまった。 でも山の天候は変わ…

ブランコ祭り再び(3)

ブランコ祭り再び(3) ■ギリシアのブランコ祭り 古代ギリシアのアッティカではアイオーラという祭儀が行われていた。これは葡萄の収穫祭でもあり、木々には豊穣祈願のために小さな人形や仮面が吊るされた。 一説には、元は人間の娘を吊るしていたが、円盤に…

ブランコ祭り再び(2)

ブランコ祭り再び(2) ■生活水準の向上 アカセンターは山の斜面を利用して各種薬草や香草が植えられ、いくつかの宿舎や吹き抜けのテラスが建てられている。ここで外人グループや子供たちが合宿してアカの生活文化を学ぶことができる。自分も何度か萱葺きの…

文化、伝統の継承

文化、伝統の継承 ■ アカ族の人口 タイにおけるアカ族の人口は、1996年タイ社会福祉局の調査によると、256集落、49,903人となっている。漠然と5、6万人いるのかなあ、と思っていたが、アトゥの奥さんの葬式で出会ったアカ連合会の元会長の話では、もう10万人…

再びアカの葬式へ

再びアカの葬式へ ■アトゥの奥さんの葬式 アカ族の子供寮、スーファン寮(夢の家)の代表、アリヤさんから電話があった。アカ教育文化協会の代表、アトゥの奥さんが亡くなったとのこと。アトゥはアカの文化、伝統を守ろうという活動を実践しており、チェンラ…

ソード・タイ

ソード・タイ ■新しい街 チェンライからホェイモ村までは約70キロ、車で2時間足らずの距離だから日帰り可能。でもブランコ祭りの番組の中で、ソード・タイ村の朝市が紹介されていた。どこか鄙びた風情で好感が持てる。せっかく近くまで行くのだからこのソー…

ラオスのアカ、タイのアカ

ラオスのアカ、タイのアカ ■テレビ番組の続き それにしてもねえ、タイPBSの番組を見たIさんが憤懣やるかたないという表情で言う。我々の収録部分がカットされたのは仕方ないし、当然だと思うけれども、アカの子供たちを並ばせて「ホェイモ村に遊びに来て…

ホェイモ村のブランコ祭り 5

ホェイモ村のブランコ祭り(5) ■ 豚の解体 夜が明けた頃から、村は慌ただしくなってきた。こんなに男がいたのかと思うくらい、村長宅に男が集まってきた。 まず前夜から繋いであった20キロから30キロの小ぶりの豚を庭に引き出して、数人の男が手足を押さえつ…

ホェイモ村のブランコ祭り 4

ホェイモ村のブランコ祭り(4) ■ 夜の踊り 日帰りのブランコ祭り見物が、結局、村長宅に一泊することになった。夕食を食べて、くつろいでいる時に外でアカの伝統的な踊りが始まった。 踊りの会場になった道路沿いのテントには小さな蛍光灯はあったがほとんど…

ホェイモ村のブランコ祭り 3

ホェイモ村のブランコ祭り(3) ■宙に舞うアカ女性 次々とアカの女性がブランコに乗る。縄の長さは7,8mあるから振幅はかなりのものだ。女性はブランコに揺られながら単調な歌を歌う。意味はわからないが哀調を帯びた節回しだ。夕焼けをバックにブランコに揺…

ホェイモ村のブランコ祭り 2

ホェイモ村のブランコ祭り(2) ■ テレビクルー バンコクから来たというテレビクルーを紹介された。タイPBS、女性ディレクター、ミンさん、アナウンサーのパットさん始め、女性3名、男性5名、皆20代から30代の若手だ。前夜20時に小型バスでバンコクを出発し、…

ホェイモ村のブランコ祭り

ホェイモ村のブランコ祭り ■ アトゥーの情報で アカ族のブランコ祭りについては以前にも書いたことがある。雨季の中盤、陸稲やトウモロコシの植え付けが終わった農閑期に開催される。アカの暦は日本の干支のように日ごとに動物が決まっていている。祭りは「…

ラオス、アカ族の村を訪ねる 21

ラオス、アカ族の村を訪ねる(21) ■アカ族の民族衣装 アノン村に着いたのは2時近かったと思う。アランとリー君は阿片の煙が漏れてくる家に入り込んでしばらく出てこなかった。自分はアヒルと豚と犬がたむろする道を登り、アカの家屋を遠くから撮った。子供…

ラオス、アカ族の村を訪ねる 20

ラオス、アカ族の村を訪ねる(20) ■レポートは道半ば アノン村でのアヘン吸引や大麻など麻薬の話を書いたので、ラオスは危ないとか暗い国だとか思われた人がいるかもしれない。でも個人的にはのんびりとしたラオスが大好きである。 2年前、ラオスの世界遺産…

娘とパナセリへ

娘とパナセリへ ■ 少数山岳民族 タイには人口の約1.5%、約100万人の少数山岳民族が住んでいる。そのうちアカ族は約6万人、チェンライを中心に約300のアカ村があるという。 本来は焼畑移動農民である。焼き畑でコメやトウモロコシを育て、土地が痩せてくると…

ラオス、アカ族の村を訪ねる 19

ラオス、アカ族の村を訪ねる(19) ■冷たい理由1、政府の影響 一概には言えないのだが、ラオスとタイのアカ村の違いは、村の中に教会があるかないかだろう。タイのアカ族の多くはキリスト教に改宗している。だからタイのアカ村に行けば教会がすぐ目につく。…

ラオス、アカ族の村を訪ねる 18

ラオス、アカ族の村を訪ねる(18) ■居心地の悪い村 アランはゆで卵3個、リー君と自分はインスタントラーメンだけの遅い昼食を終え、ラワ村から5キロというアノン村を目指した。所々水溜りのある泥んこ道もあった。でもリー君の運転技量の高さがわかって来た…

ラオス、アカ族の村を訪ねる 17

ラオス、アカ族の村を訪ねる(17) ■ 牛糞道路 ウドンムサイ2日目、街から70キロほど離れたアカ村をバイクで訪ねることになった。国道から入った横道は未舗装だった。この日は晴れていたが2,3日前の雨で、日陰になる部分は濡れているし、泥水が溜まっている…

ラオス、アカ族の村を訪ねる 16

ラオス、アカ族の村を訪ねる(16) ■ウドンムサイ到着 フエサイからウドンムサイまでは330キロ。片側1車線ではあるがムアンムンの道と違って舗装されている。ムアンムンを往復した時はほとんど対向車がなかったが,この道路は幹線らしく、時折トラックと行き…

ラオス、アカ族の村を訪ねる 15

ラオス、アカ族の村を訪ねる(15) ■かわいそうな国 「そういえば世の中には分かちがたいものがたくさんあるような気がする -男と女、山と平野、人間と神、インドシナとフランス」。 これはクリスチャン・モンデラというフランス人女性の書いた小説、「インド…

ラオス、アカ族の村を訪ねる 14

ラオス、アカ族の村を訪ねる(14) ■ムアンムンを後にして 人はラオスをアジアの小国と呼ぶが、国土面積は日本の本州と同じ位、約24万平方キロある。北朝鮮、韓国を合わせた朝鮮半島より広いし、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドを…

ラオス、アカ族の村を訪ねる 13

ラオス、アカ族の村を訪ねる(13) ■ 3日目はラフ族の村へ ムアンムン2日目はパヤンルアン村で子供たちの歓迎を受け、ジョンジェン村に行く途中から悪路に悩まされ、3度も転倒しながら何とか暗くなる前にGHにたどり着いた。怪我はしなかったが、ベッドで寝…

ラオス、アカ族の村を訪ねる 12

ラオス、アカ族の村を訪ねる(12) ■スリップ転倒を防ぐには 1時間遅れたが、アヒルの炙り焼き、ペッヤーンの食事が始まった。 「アランよ、あんたはいつも今日のような危険な旅をしているのか」、「今回は特別だった。いつもは安全を心掛けている」。 エバ…