チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

#ボランティア活動

白人の横暴 1

白人の横暴 その1 日本がどうして開国し、どうして有色人種でありながら工業化に成功し、また大東亜戦争でコテンパンにやられたあと、どうして見事復興を遂げたのかという質問に答える前に、大航海時代以降の西欧人の動きを追ってみよう。 「大航海時代」(…

結婚式に出席

結婚式に出席 法科大学で日本語を教えているマシフラ嬢から「今度結婚するので、法科大学の日本人先生と一緒に来てくださいね」というお話があった。彼女は23歳、筑波大学へ留学したこともある才媛である。明るくて気配りができ、そのうえすこぶるつきの美人…

大統領選挙

大統領選挙 ウズベキスタンのカリモフ大統領は1991年の独立以来16年その職にある。独立前のウズベキスタン共産党中央委員会第一書記時代を含めれば18年ウズベキスタンに君臨していることになる。 憲法では大統領任期を5年と決めていて、3選を禁じている。そ…

ウラニウムと中央アジア

ウラニウムと中央アジア 原子力発電が見直されている。世界では439基の原子炉発電所がある。日本は55基の原子炉があり、すでに日本の発電量の3分の1は原子力でまかなわれている。原油価格がバーレル当たり90ドルの大台に乗り入手が難しくなっていること、ま…

ペルシアから見たウズベク人

ペルシアから見たウズベク人 平凡社の東洋文庫にJ.シャルダン著、岡田直次訳注の「ペルシア王スレイマーンの戴冠」という本がある。ジャン・シャルダンは1643年パリの裕福な宝石商の家に生まれたフランス人である。64年末、または65年、宝飾品をペルシア宮廷…

ラマダン明けのお祝い

ラマダン明けのお祝い ラマダンはイスラム教の断食月だ。今年は9月の12日から10月の12日まで。ヒジュラ暦という閏月を持たないイスラムの太陰暦の9月と決められていて、毎年10日ほど早くなってくる。断食といっても夜明けから日没まで飲食してはいけないだけ…

今年も、棉摘みツアー(5)

聞け、棉つみの声 その1 棉つみ挙行日は晴天。この国で遠足を企画して嬉しいことは天気の心配を全然しないですむことだ。ここ3ヶ月、全く雨を見ていない。ずっと晴天続きだ。待ち合わせ場所の地下鉄オイベック駅前には日本人34名が集結する。たった34名と言…

今年も、棉摘みツアー(4)

今年もやります、棉摘みツアー その4 プランが不採用となったBI3、 BI9のクラスの落胆、驚きは一様ではなかった。まさに「何故だ!」の世界。それでも先週、イッセー尾形張りのジェスチャー入りで「失敗から学ぶ」という授業をしていたので、ツアー企画の選…

上海協力機構首脳会議

上海協力機構首脳会議 いささか旧聞に属するが、8月16日に上海協力機構(ロシア、中国、カザフ、キルギス、ウズベク、タジク、通称上海シックス)の首脳会談がキルギスの首都ビシケクで開かれた。日本の主要紙は首脳会議が反米色の強い会議であったことを伝え…

通訳嬢と天国談義

通訳嬢と天国談義 「日本人はみな仏教徒ですか」 そうでもないよ。葬式は仏教でやる人が多いけれど、大きな木や神道のお社などにも手を合わせる。アミニズムの傾向があるな。 「それでは神様か何人もいるのですか。神様はアラーが唯一無二の存在です。複数の…

買い物、両替

買い物、両替 何かと物価上昇が目に付く昨今である。バス、地下鉄運賃は8月1日に200スムから250スムになった。ガソリン(国産オクタン価80)は昨年8月に510スム・リットルだったものが今年5月に595、この8月には710スムになった。白タクも以前は1000スムでいけ…

コンニャク兵器

米国を震撼させたコンニャク兵器 今では100%食用となっているコンニャクではあるが、その昔は和紙を張り合わせる糊として使用された。張り合わせた和紙をよく揉んで柔らかくし、柿渋を塗って防水性を高め、「紙子」と呼ばれる軽量防寒具に仕上げた。紙子は…

物価上昇

物価上昇 カリモフ大統領が8月1日より最低賃金を12ドルに上げると発表した。25%の大幅アップだ。「国民の生活水準向上と社会支援」の大統領令に基づき、最低賃金と同時に、年金、奨学金、生活保護手当も25%上がった。 最低賃金12ドルは日給かと思ったら通…

海外経済協力会議 (2)

海外経済協力会議事務局との懇談会 その2 前回の業務遂行の問題点に引き続き、それに対する自分なりの対処法について述べたい。 業務遂行に当たっての留意点 顧客囲い込み(歴史を題材にする、ベンチャー実例で面白い授業) バンク・カレッジでの教職をビジ…

お稽古事

お稽古事 若い頃、テニスは上流階級やみやびな方たちのスポーツであって、自分のような庶民には縁がないと思っていた。テニス、軽井沢、別荘、お金持ちのイメージだ。今上陛下が美智子皇后陛下とお知り合いになられたのもテニスを通じて、であったと記憶して…

芸術科学研究所見学(2)

芸術アカデミー、芸術科学研究所見学 その2 展示室は無人であるのに何処からかゴソゴソ、コツコツと音がする。天井に鳥が巣を作っていて、その音が聞こえてくるのだ。以前、天井の穴を紙で塞いでいたところ、その紙を貼り付けていたテープがはずれ、鳥の巣…

芸術科学研究所見学(1)

芸術アカデミー、芸術科学研究所見学 その1 夏休みに入って時間ができたので、SV仲間のUさんが派遣されている芸術科学研究所を見学させてもらうことにした。ここで彼は古美術、特に遺跡から発掘される壺などの修復作業に当たる傍ら、収蔵品の目録作りを行っ…

好調なウズベク経済

好調なウズベク経済 昨今のウズベク経済の調子は、というと絶好調と言ってもいいだろう。本年の第一四半期の経済成長率は9%となっている。輸出の3割を占める原綿を始め、天然ガス、ウラン、銅、金(世界第9位の輸出国、日本のウ国輸入額の75%が金)の国際…

カイゼン

カイゼン 元日本留学生、K君から是非会いたいというメールが来た。彼は数年前、早稲田大学のアジア太平洋研究センターに留学し、いくつかの日本企業を見学して日本のカイゼンに関する修士論文を書いている。カイゼン(改善)はすでに国際語となっている。カイ…

メードさん

メードさん 今住んでいるアパートは何処の部屋でもテニスラケットでサーブの練習ができるほど広い。掃除が大変だ。それにごみを何処に捨てていいかわからないし、アイロンかけもできない。ということで引っ越した時からメードを頼むことにした。週2回、掃除…

出稼ぎ労働者の悲劇

あるウズベク人出稼ぎ労働者 はい、私の叔父はモスクワで死にました。殺されたのです。まだ39歳でした。あとに叔母と10歳の男の子、8歳、5歳の女の子が残されました。あれからもう1年になるでしょうか。 叔父はサマルカンドのカレッジを出てから、いろいろな…

国際情勢

ウズベクを巡る国際情勢 日本とウズベキスタンの関係は、というと今は絶好調といえる。 昨年夏に小泉首相が来ウしたのに続き、今年の4月には大型経済使節団をつれて甘利経済産業大臣がウズベクを訪問した。国交を結んで15周年の節目に当たり、日ウ経済フォー…

出稼ぎ労働者

出稼ぎ労働者 経済のことを云々するときに、前提となる経済指標が正しいかどうかチェックが必要だ。、GDP総額、消費者物価上昇率、成長率、失業率など。この国では統計委員会という政府組織があって、お金を出せば国の統計を見せてくれる。ところがその数字…

くりくり坊主と一文字眉

くりくり坊主と一文字眉 タシケントの中心街、オイベックあたりではロシア系の若い女性が大胆なヘソだしルックで闊歩している。ウズベク女性も伝統的なスカーフを被っている人は見当たらず、子供も可愛いフリルのスカート姿と、ヨーロッパの都市の風景とさほ…

ボウリング

日本人会総会のボウリング 6月のある土曜日にウズベキスタン日本人会総会が昨年と同じくウズボウルで開催された。 ウズベキスタン日本人会の会員は約120名、その内70名がJICA関係者である。ということは東南アジア諸国の日本人会と違って邦人企業の人が少な…

カラカルバクスタン共和国(5)

ヌクス雑感 3日前にサビツキー美術館を訪れた友人は、趣味が絵画鑑賞であり「一日いても飽きない」と言っていたが、我々はそれほど芸術に興味がないので、学芸員アモット君に、どこかいいホテルはないか、ウルゲンチに行く方法は、鉄道駅へ行くバスは、それ…

カラカルパクスタン共和国 (4)

ヌクス、サビツキー美術館 その3 ヌクスに到着してまずサビツキー美術館へ向かったのには訳がある。我々より3日ほど前にタシケントの友人が美術館を日帰り訪問している。そのときに美術館をガイドしてくれた学芸員アモット君に留学関連の資料を送ることを約…

カラカルパクスタン共和国 (3)

ヌクス、サビツキー美術館 その2 イーゴリ・ビタリエビッチ・サビツキーは1915年、ロシアのキエフで裕福な法律家の家に生まれた。彼の祖父はロシア科学アカデミーの会員でキエフ大学の教授でもあった。家にはフランス人の家庭教師がいて恵まれた教育環境で育…

カラカルパクスタン共和国 (2)

ヌクス、サビツキー美術館 その1 タシケントから西へ1255キロのところにカラカルパクスタン共和国の首都、ヌクスはある。 タシケントからヌクスまでの直行バスが走っているが、所要時間20時間。体力によほど自信があるという人以外にはお勧めできない。バス…

カラカルパクスタン共和国 (1)

カラカルパクスタン共和国 ウズベキスタン共和国内にカラカルパクスタン共和国という自治共和国が存在する。 日本でも国内にある共和国として小説家北杜夫氏の「マンボウ・マブセ共和国」(世田谷にあるらしい)やムツゴロウこと畑正憲氏の「北の共和国」(…