チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

Entries from 2013-01-01 to 1 year

ラオス、アカ族の村を訪ねる 20

ラオス、アカ族の村を訪ねる(20) ■レポートは道半ば アノン村でのアヘン吸引や大麻など麻薬の話を書いたので、ラオスは危ないとか暗い国だとか思われた人がいるかもしれない。でも個人的にはのんびりとしたラオスが大好きである。 2年前、ラオスの世界遺産…

娘とパナセリへ

娘とパナセリへ ■ 少数山岳民族 タイには人口の約1.5%、約100万人の少数山岳民族が住んでいる。そのうちアカ族は約6万人、チェンライを中心に約300のアカ村があるという。 本来は焼畑移動農民である。焼き畑でコメやトウモロコシを育て、土地が痩せてくると…

介護ロングステイ 4年4カ月

介護ロングステイ4年4カ月 ■ 四住期 ヒンズー教では、人生を4つにわける「四住期」の思想がある。将来のために学ぶ「学生期」、家族や社会のために働く「家住期」、家を出て森林にすむ「林住期」、死ぬ準備のため真理を一人求め歩く「遊行期」(乞食期ともい…

村上君その後

村上君その後 ■事務所で再会 4月20日にサッカーを見に行った。試合終了後、ちょっとしたハプニングがあった。車の鍵を無くしてしまったのだ。入場券を購入する時、バッグから財布を出し、その時に落としたらしい。友人のバイクに乗せてもらい、10キロほど離…

福沢諭吉の炯眼

福沢諭吉の炯眼 ■ 国の品格に泥を塗った 韓国の朴槿恵大統領の訪米に同行していた尹昶重大統領報道官が、在米韓国大使館の女性実習生の尻を触ったとして更迭された。尹報道官は現地警察当局の事情聴取を避けるために身一つで米国から逃亡した。尹氏はソウル…

麻薬と民度

麻薬と民度 ■法整備と遵法精神 前号でラオスでは麻薬が自由に手に入るような書き方をしてしまった。しかし、それは事実であり、また事実とは異なる。というのは日本と違って、東南アジアは「なんでもあり」の不可思議な世界なのだ。 たとえば飲酒運転はいけ…

ラオス、アカ族の村を訪ねる 19

ラオス、アカ族の村を訪ねる(19) ■冷たい理由1、政府の影響 一概には言えないのだが、ラオスとタイのアカ村の違いは、村の中に教会があるかないかだろう。タイのアカ族の多くはキリスト教に改宗している。だからタイのアカ村に行けば教会がすぐ目につく。…

城壁都市

城壁都市 ■原稿と写真 食事をしている時、友人に言われた。「ブログに載せるんでしょう。どうして料理の写真を撮らないの」。彼の知り合いは頻繁にブログをアップしているので、常にブログのことが頭を離れない。どこへ行っても、何を食べても、あっ、ブログ…

スコタイ、プレー

スコタイ、プレー ■ スコタイ遺跡公園 スコタイを訪れるのは今回で3回目である。初回は数年前の12月、ベストシーズンだった。旅行者だったのでトゥクトゥクを雇って、遺跡公園の主だった観光名所を回った。2回目は2年前、兄と車で出かけた。雨季であったが雨…

4月のスコタイ

4月のスコタイ ■世界遺産 タイには世界文化遺産が3つある。スコタイ、アユタヤ、バンチェン遺跡である。世界には文化遺産は745カ所あり(2012年7月現在)、日本は奈良、京都、日光、姫路城など11カ所が指定されている。日本100名山とか四国88カ所と聞くとす…

再びサッカー観戦

再びサッカー観戦 ■ 一通の書き込み チェンライ日本人会のホームページに掲示板がある。そこに次のような書き込みがあった。 「今月からチェンライに来ました。 チェンライユナイテッドというサッカーチームで働いています。 日本語しか喋れないし、ストレス…

介護ロングステイ4年3カ月

介護ロングステイ 4年3カ月 ■旅券の再申請 チェンライに来る直前に、母は5年有効の旅券を取った。旅券の取得は本人出頭、本人のサインがいると頭から思いこんでいたので、歩行が多少不自由だった母を車いすに乗せて、有楽町の交通会館まで行った。係員の呼び…

煙害と水掛け祭り

煙害と水掛け祭り ■煙害の季節終わる ソンクランの季節になれば煙害が収まる、と言われている。確かに4月半ばになって道路や山が煙で霞むことがなくなった。気温は高いが視界がいいと気分は壮快である。 煙害は野焼き、山焼きによって引き起こされると言われ…

水掛け祭り (ソンクラーン)

水掛け祭り(ソンクラーン) ■ソンクラーン ソンクラーンとはタイにおける旧正月のことであり、チャントラカティ(タイの旧暦)の新年である。現在、政府によって西暦4月13日から15日に固定されており、祝日になっている。今年はソンクラーン前日の金曜日12日…

ラオス、アカ族の村を訪ねる 18

ラオス、アカ族の村を訪ねる(18) ■居心地の悪い村 アランはゆで卵3個、リー君と自分はインスタントラーメンだけの遅い昼食を終え、ラワ村から5キロというアノン村を目指した。所々水溜りのある泥んこ道もあった。でもリー君の運転技量の高さがわかって来た…

韓国からの避難計画に思う

韓国からの避難計画に思う ■4月1日のタイニュース タイ政府、韓国在住者の避難計画策定 朝鮮半島情勢緊迫で 【タイ】タイ政府は朝鮮半島情勢の緊迫化を受け、有事の際に韓国在住のタイ人を避難させる計画の策定に乗り出した。在住タイ人の氏名、住所の確認と…

光と陰

光と陰 ■書けません 暑季に入って、日中の最高気温が35度、36度といった日が続いている。学校はもう夏休みに入っている。タイの子供でもこの暑さでは勉強する気になれない。自分も怠惰になってしまってなかなかブログの原稿を書く気になれない。以前はアップ…

最近ハマっていること

最近ハマっていること ■干物作り チェンライは海から遠く離れているため、スーパーに海の魚が並ぶことは多くない。まあ例外としてよく見かけるのは、冷凍のサンマとサバである。いずれも輸入品で、日本のサンマ、サバに比べると一回り小さい。日本であったら…

ラオス、アカ族の村を訪ねる 17

ラオス、アカ族の村を訪ねる(17) ■ 牛糞道路 ウドンムサイ2日目、街から70キロほど離れたアカ村をバイクで訪ねることになった。国道から入った横道は未舗装だった。この日は晴れていたが2,3日前の雨で、日陰になる部分は濡れているし、泥水が溜まっている…

介護ロングステイ4年2カ月

介護ロングステイ4年2カ月 ■ 結婚式 2月に三男の結婚式があった。昨年、2月に式あげるんだけど来てくれる?、という打診があった時は、何でそんな寒い時にやるんだよ、冬の式服も買わなくちゃならない。どうしようかな、と正直思ったものだ。しかし、挙式…

ラオス、アカ族の村を訪ねる 16

ラオス、アカ族の村を訪ねる(16) ■ウドンムサイ到着 フエサイからウドンムサイまでは330キロ。片側1車線ではあるがムアンムンの道と違って舗装されている。ムアンムンを往復した時はほとんど対向車がなかったが,この道路は幹線らしく、時折トラックと行き…

エメラルド仏

エメラルド仏 ■バンコクのお寺 バンコクの観光旅行で外せない寺院はどこだろうか。まずは巨大な寝釈迦仏(涅槃仏)のあるワット・ポーか。ここの涅槃仏は長さ46m、高さ15m、足の長さが5mもある。ガイドブックの表紙になっていることが多い。またこの寺は…

足を引きずってコンサートへ

足を引きずってコンサートへ ■貴重な休日 12月に足を折って、1月間ギプスをはめていた。当然、テニスにもタイ語の授業にも行けない。友人からは神様のくれた貴重な休日だからゆっくり休むように、と有難い言葉を貰った。 60歳で仕事を辞めてから、毎日が休日…

ラオス、アカ族の村を訪ねる 15

ラオス、アカ族の村を訪ねる(15) ■かわいそうな国 「そういえば世の中には分かちがたいものがたくさんあるような気がする -男と女、山と平野、人間と神、インドシナとフランス」。 これはクリスチャン・モンデラというフランス人女性の書いた小説、「インド…

ラオス、アカ族の村を訪ねる 14

ラオス、アカ族の村を訪ねる(14) ■ムアンムンを後にして 人はラオスをアジアの小国と呼ぶが、国土面積は日本の本州と同じ位、約24万平方キロある。北朝鮮、韓国を合わせた朝鮮半島より広いし、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドを…

ラオス、アカ族の村を訪ねる 13

ラオス、アカ族の村を訪ねる(13) ■ 3日目はラフ族の村へ ムアンムン2日目はパヤンルアン村で子供たちの歓迎を受け、ジョンジェン村に行く途中から悪路に悩まされ、3度も転倒しながら何とか暗くなる前にGHにたどり着いた。怪我はしなかったが、ベッドで寝…

映画と人種差別

映画と人種差別 ■ ラオス、骨折、療養 このところラオス旅行のレポートが続いている。まだラオスを旅行中かと思われる方もおられるかもしれない。でもラオスに行ったのは昨年の11月、2週間足らずの旅だった。ラオスに渡って、ムアンムン、ウドンムサイ、ポン…

介護ロングステイ4年1カ月

介護ロングステイ4年1カ月 ■ ベストシーズン 2月下旬に入ると、チェンライ近郊の水田は美しい緑になってくる。前年、11月に稲刈りが終わり、ひと月くらいしてから田起こし、代掻きが始まり、1月の末に田植えが始まる。水さえあれば1年中、いつでも田植えが…

ラオス、アカ族の村を訪ねる 12

ラオス、アカ族の村を訪ねる(12) ■スリップ転倒を防ぐには 1時間遅れたが、アヒルの炙り焼き、ペッヤーンの食事が始まった。 「アランよ、あんたはいつも今日のような危険な旅をしているのか」、「今回は特別だった。いつもは安全を心掛けている」。 エバ…

ラオス、アカ族の村を訪ねる 11

ラオス、アカ族の村を訪ねる(11) ■ジョンジェン村出発 ジョンジェン村の滞在は1時間ほど。村長の家で飲んだファンタが4缶で200円、3人の食事代が500円だった。もしかすると人生最後の食事になるかもしれないという予感があったから、代金を記憶していたの…