チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

タイ少数民族

パナセリ支援 3

パナセリ支援 3 A先生から50万円が振り込まれてきたことから、アカ族の村、パナセリの保育園建設支援に関ることになってしまった。自分は支援とかボランティアにはほとんど不向きな人間である。何か寄付をしていたことがあるかというと、ユニセフのフォスタ…

軍馬慰霊碑 2

軍馬慰霊碑(その2) 朝7時にチェンライを出発。国道1号線、別名アジアハイウェイ2を南下する。道路はおおむね片側2車線、対向車も追い抜いていく車もほとんどなく、実に走りやすい。時折、自転車に乗った老人や牛などが通るから高速道路ではない。しかし快…

軍馬慰霊碑 1

軍馬慰霊碑(その1) メーチャンタイにあるパヤップ師のお寺を訪ねたとき、ナコンサワン仏教大学の学生20人と引率の坊さんに出会った。パヤップ師に紹介されて、ナロンという40過ぎの坊さんと話をした。彼はデジカメを操作しながら自分の寺の説明をしてくれ…

パナセリ支援 2

パナセリ支援(その2) A先生から50万円が振り込まれてきた。去年、古希になった、その記念に少額を送るので保育園建設の一助として欲しいとのお言葉もメールで頂いた。実を言うと、先生がほとんど見ず知らずの自分に本当にお金を送ってくるかどうか、不安が…

メーチャンタイ・ビレッジ

メーチャンタイ・ビレッジ アカ族の村、パナセリには何度か訪れている。そのたびに副村長のアダムの家に泊めてもらった。今、アダム夫婦はパタヤで働いている。ミャンマー国境の街、メーサイで仕入れた宝飾品を外人観光客に売っているのだ。質はよくないが本…

パナセリ支援 1

パナセリ支援(その1) 「それでは私が半分出しましょう」。A先生は言われた。アカ族の村、パナセリにNPO代表という日本人が訪れ、保育園建設資金、40万バーツの援助を約束しながら、その後、音信不通になっているという話をしたときのことである。 「ちょ…

支援の難しさ

支援の難しさ 支援と言うものは難しい。物やお金をあげると彼らをスポイルすることになる、だから彼らとの関わり方は「交流」主体で、お互い歌を歌ったり、一緒にライスカレーを食べるくらいにとどめるべきだ、という人もいる。いや、実際に困っているのだか…

夢の家からメーサロンへ

夢の家からメーサロンへ 現在、世界には3000を超える民族がいるという。しかし、国民国家の数は国連加盟国を見ても200前後である。民族自決を前面に押し出せば国際社会は成り立たなくなってしまう。国民国家における少数民族はどうあるべきか。 この点、国連…

夢の家訪問 3

夢の家訪問(その3) 夢の家は118号線からワーウィーに抜ける国道沿いにある。土地の広さは2ライ(約1000坪)。男子寮、女子寮はスレート葺、NPOの援助で建てられた。炊飯室兼食堂は茅葺、土間、壁やテーブルは竹製の質素なものだ。夢の家は小、中学校に程遠…

夢の家訪問 2

夢の家訪問(その2) アリヤさんはほとんど独学で日本語を勉強した。秋篠宮さまが北タイをご訪問された折、宮様の通訳を務めたことがあるという。話していてもその日本語にそれほど違和感が無い。しかし、ガイドという仕事は、常にお客がいるわけではない。…

夢の家訪問 1

夢の家訪問(その1) いくらタイ政府の定住化政策があるにしろ、山岳民族は本来、焼畑移動農民であるから、点在してタイの山奥で暮らしている。近くに学校があれば良いが、そうでない場合、子供は学校に通えない。山岳民族は独自の言語を使っているため、学…

ケイゴ君続報

ケイゴ君続報 ピチット県タールアン寺で日本人の父親を探すサトウ・ケイゴ君に同情の念を禁じえなかった女性の一人にシリキット王妃がおられる。王妃はケイゴ君にお父さんを見つけてあげましょう、と約束されたそうだ。こうなると国際問題だ。幸い、ケイゴ君…

初めてのアカ村 3

初めてのアカ村 その3 新種のランは高値で取引される。新種のランを作り出すには既存のランと野生のランを掛け合わせることが必要だ。だからランの愛好家は美しく丈夫な野生のランを探してタイの山奥に分け入る。 ある日本人のラン愛好家がタイの山岳民族の…

初めてのアカ村 2

初めてのアカ村 その2 アカ族はもともとチベット高原から中国の雲南省を経由して南下してきたチベット=ビルマ語族の焼畑移動民である。タイに入ってきたのは百年くらい前でそれほど古いことではない。焼畑のための耕作地にあわせて、数年から十数年単位で村…

初めてのアカ村 1

初めてのアカ村 その1 母を連れてタイに行く、という行動は人から見ると突飛な振る舞いと思われたらしい。近所の人はもちろん、商店街の魚屋さん、介護用具の配達の人までが、「タイに行かれるんですってね」と言う。これで1月足らずでおめおめと日本に戻っ…