チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

アンチャンを知ってますか

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アンチャンを知ってますか

■1通のメールから
数カ月ほど前になるだろうか、高校の同級生からアンチャンを送ってくれないかというメールが来た。タイ語でアンチャン、英語でバタフライピー、日本語では蝶豆というらしい。タイではよく知られたハーブでお菓子やお米の着色剤、お茶に用いられるとのことだが、メールをもらうまで全く知らなかった。ブアさんに聞いたらもちろん知っていて、市場に売っているが買わなくてもいい、そこらに生えているからいるだけ取ってくる、などと言う。日本の朝顔ほどではないが、タイでは一般的な植物らしい。団地の中にも生えていた。ああ、これか。ブログの写真用に花の写真を撮っているが、名前も知らずに撮った濃い藍色の花だ。これなら知ってるよー。

それほど華やかさはないが、小ぶりで田舎娘の愛らしさといったものを感じさせる。乾燥させたアンチャンの花を2gほど急須に入れ、そこに熱湯を注ぐ。するとアンチャンのアントシアニンが沁み出して藍色のお茶ができる。これが日本で人気上昇中、銀座のカフェでは1杯1000円くらいするという。

■ネット販売のページから
何それ、青すぎる!タイのアンチエイジングな飲み物とは?
ちょっと何これ、飲み物が魔法っぽい。その青すぎる色が天然のハーブの色というのだから、これは効果がありそう。どんな味なのだろうか。気になる。
バンコクのオフィス街でカフェに入ると、タイのキャリア女性があざやかなブルーのドリンクを飲んでいるのをしばしば目にします。あまりにもビビッドな発色がゆえ、同席したタイ人女性に「着色料入りのジュースなのか」と訊ねると、あれは「アンチャンという美容によいハーブティー」という答え。

気になる味は、ほんの少し豆の香りがする程度でクセのない飲みくち。蜂蜜を入れたりソーダで割ったりしてもおいしく飲めます。レモンやライムを絞るとクエン酸に反応して、きれいな紫色に変化。見た目にも美しく、おもてなしやティーパーティーにも映えるでしょう。タイではお茶、ジュース、カクテルやソーダとのブレンド、料理、天然着色料としてお菓子やご飯などの色付けなどに、石鹸やシャンプーなどスキンケア製品としても利用されています。布の染料として、また昔は白髪染めや眉墨にも使っていたそうです。

■飲んでみた
日本の友人にアンチャンを送ったが本体より送料のほうが高かったくらい。日本でのネット価格がどうしても信じられない。高すぎる。
チェンライの土曜市で小袋一つ10Bで売っていた。これをひとつまみ急須へ入れて熱湯を注ぐ。濃い藍色のお茶ができる。薄めてポリビンで冷やす。マナオを数滴たらすと鮮やかな紫色に変わる。これに蜂蜜を少し加え、コートでの水分補給に使う。かすかに甘く、確かに癖はない。テニス仲間のニイさんもポリビンから青い水を飲んでいた。アンチャンは飲む人ばかりでなく、紫色の水は見る人も涼しい感じにさせる。
夜は氷の入ったグラスにラオカオ(タイ焼酎)とマナオ、濃いめのアンチャンを注ぎ、ソーダで割る。アンチャン酎ハイだ。色を愛でているうちに杯がすすむ。

アントシアニンの効能
アンチャンに含まれるアントシアニンは青や紫系の色素成分で、抗酸化物質であるポリフェノールの一種である。アントシアニンをはじめとする ポリフェノール類には、 強い抗酸化力があり、活性酸素を抑制する効果から ダメージを受けやすい細胞膜を守る効能があるという。
また、アントシアニンには、免疫力を向上させる効果もあり、 動脈硬化などの生活習慣病の予防や改善などの効能も期待されている。アントシアニンの効能の中でも、特に注目されているのが、目の健康を守る効果や効能だ。
アントシアニンには、眼球内の毛細血管を強くして、血流を改善し、 目のすみずみまでに、酸素や栄養成分を送り、眼のピントを調節する毛様体の働きをよくし、 疲れ目を回復する効果がある。また、アントシアニンには、眼球内の光を感じて、脳に伝えるという網膜内の ロドプシンという物質の再合成を促進し、眼精疲労の予防や改善などの効能がある。

アンチャンを飲み続けたら、テニスボールがよく見えるようになるかもしれない。チェンライの邦人は年寄ばかり。話題の中心は健康問題。あれがナニに効くらしい、それよりもこれを飲めば夜中のトイレに行かないで済む、云々。白内障気味の邦人がそれは耳より、とアンチャンを服用し始めたそうだ。
また、タイ土産で喜ばれるものがないと言われる今、「健康と美容によい」アンチャンがタイ土産の定番になる日は近いのではないか。


3番目の写真は我が家のアンチャン割り。