チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

2年ぶりの帰国

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2年ぶりの帰国

■PCで格安航空券を購入
タイに母と兄と3人で移り住んで9年目に入っている。兄は毎年、2,3度帰国している。空き家の管理や溜まった郵便物の整理、並びに母に必要な物品購入が目的だ。自分はというと、この9年で2度しか帰国していない。チェンライでの生活は気楽でいいけれど、自分にも望郷の念がないわけではない。美味しいお寿司や蕎麦、日本酒、焼き魚などがたまらなく恋しくなることがある。ネットの時代であるからユーチューブで日本の食べ歩き番組が普通に視聴できる。日本へ行ったタイ人観光客が刺身やカニをアローイ(美味しい)などと言って食べている姿を見ると、なんで日本人の俺が食えないのだ、と希望の党の公認に漏れた民進党議員のような悔しさ、絶望感を感じる。人間3大欲望のうち、もう食い意地しか残っていないのに。

出発日、帰国日を指定しておくとそのスケジュールで最安値の航空券を紹介してくれるスカイスキャナーというメールサービスがある。価格は毎日変動する。チェンライ―東京の往復切符を登録しておいたら、3万5千円という日があった。通常は5万円前後、こんなに安いならちょっと行ってみるか。バンコクでの待ち時間もそんなに長くない。予約ページに入り、便を確定し、支払いのページに進む。いつもはクレジットカードの入力画面で支障が生じ、取引成立といかないのであるが、この日に限ってPCがスムーズに動く。支払い完了。往復3万5千円の切符がゲットできちゃったよ、9月にちょっと日本に行くけんね、と兄に報告。

2015年10月に帰国しているから2年ぶりの日本となる。実質8日ほどの滞在であるが、孫の顔を見るなどの懸案事項は解決できるだろう。

■原稿
10日ほどの旅ではあるが、問題はブログの原稿書き溜めだ。友人は「旅行中につきブログのアップを暫く休止します、でちっとも構わない」と言ってくれるが、それもなあ、という気がする。これまで長期旅行の折には、ウズベキスタンで書いた原稿の再録で凌いできた。ウズでのブログは200本を越えるが、書いた本人が言うのもなんだが読み難いうえに面白くない。他に友人から転載を快諾してもらった原稿が何本かある。でもこの原稿は貯金のようなものだからなるべく取り崩したくない。それで9月に入って原稿の書き溜めを開始した。帰国できるのだからこのくらいの突貫作業は頑張ってこなさなければならない。

バンコクから東京まではスクートエア、シンガポールに拠点を置くLCCだ。割増運賃を支払えば問題ないのであるが、手荷物は1個、7キロまでと決められている。滞在日数が限られているから会う人も限られていて、渡すお土産もそれほど多くない。それでも重量は気になる。それで土産の主体はアンチエイジングのハーブ、アンチャンとした。乾燥花であるからこれなら軽い。
娘を始め拙ブログを読んでいる人もいるのでお土産の価値を高めるために、アンチャンの提灯記事を多く書いた。読者の中にはどうしてこんなにアンチャンに肩入れするのか、と不審に思われた方もおられると思うが、渡した時に、ああ、これがアンチャンですか、と言って欲しいがためであったということでご容赦願いたい。

■アンチャン
ブアさんとアンチャンの仕入れに市場へ行く。彼女の話では乾燥したての新しいもののほうがいいらしい。それでアンチャンの仕入れは出発の3日前となった。味も香りもほとんどないものだから緑茶やハーブ茶と違って少々、古くてもかまわないのではないかと思ったが、作りたてのアンチャンは乾燥花の色が心なし鮮やかであるし、粉が少ない。
アンチャンは日本でネット販売されているが、タイ産ばかりでなく、最近は台湾産のアンチャンも販売されている。台湾品を扱うネットでは「以前、タイ華僑から仕入れたアンチャンにはカビが生えていました」と台湾品の品質の良さを謳っている。ニッチな市場ではあるが競争は熾烈である。

ネットには、アンチャンはタイの伝統医学では、心疾患、脳血管障害、高脂血症等に用いられています、アンチャンティータイ王国では、飲む点滴と呼ばれるくらい非常に効果が高いと言われています、などと書いてあるが、ここまで行くとホントかなあ、という気もする。でも信じる者は救われる、アンチャンの伝道師としてそう言っておきたい。

こんなに貰っても困るよ、と言われないよう買ってきたアンチャンをブアさんと一緒に小袋に詰め替えた。それでもリュックの中身の半分以上がアンチャンになった。原稿も5本書けた。これで帰国準備完了。