チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

解散、総選挙

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解散、総選挙

北朝鮮が最大の政治課題
異国に住んでいるから日本の政治を見る場合、その外交姿勢が気になる。世界情勢によって日本の政治は大きく変動する。今、日本にとって大きな政治課題と言えば北朝鮮の暴発に対してどう対処するか、だと思う。安倍首相は北朝鮮問題への対処、憲法改正を掲げて解散、総選挙を打ち出したわけだが、マスコミでは消費税問題を大きく取り上げて外交問題にはあまり言及しない。

日本を火の海にする、日本4島を沈める、と言って数百基のミサイルの照準を日本にあて、発射実験を繰り返している国があるというのに憲法上、日本は何も手出しできない。拉致被害者を救出しようにも憲法の制約で救出部隊を送り込めない。日本の排他的経済水域である大和堆イカの好漁場であるが、そこに北朝鮮国旗を掲げた多数の漁船が入り込んで違法操業をしている。注意した水産庁の船は小銃を持つ漁船に追い回される始末。
こう言っては何だが、消費税など差し迫った北朝鮮の脅威に比べれば些末なことに過ぎない。消費税が10%になるのは2年後の話。その前に凍結、延期は充分可能な問題だ。それにミサイルが飛んでくれば消費税どころではなくなる。

10月に中国の共産党大会がある。そのあと11月に習近平主席とトランプ大統領が北京で会談する。そこで手打ちがあれば、米国は単独、あるいは中国も含めた連合軍で北朝鮮を攻撃することになる。11月初めにトランプ大統領が東京で安倍首相と会談するが中身は北朝鮮問題に絞られるだろう。その席上での安倍さんの指南が米中首脳会談に大きく影響する。

トランプさんは毎日のように安倍さんと電話で話しているというし、トルコのエルドゥアン、インドのモディ、フィリピンのドゥテルテ、ロシアのプーチン、英国のメイなどそうそうたるメンバーが安倍さんのファン。首相在任期間が長いというだけでなく、安倍さんの笑顔、育ちの良さ、率直さについ好意を持ってしまうらしい。言ってみれば得な性格というべきか。

G20の時でも、休憩時間になると各国首脳が安倍さんの周りに集まる。これまでこれほど国際会議でモテる日本の首相はいたか。安倍さんは日本ばかりでなく世界の自由主義諸国首脳の中でも傑出した存在となっている。ソーシャル・アセットと言っていいと思う。

希望の党
友人から「安倍一強の茶番劇にあきあきしていたので、日本の政治が俄然面白くなってきた」というメールをもらった。小池都知事が代表となった「希望の党」に民進党がなだれ込むらしい。もともと民進党は寄り合い所帯、前原さんは改憲論者だったし、党代表選で思い切って保守に舵を切ってリベラルを振り落とし、すっきりしたほうが浮かぶ瀬もあるのでは、と思っていたが、図らずも小池さんのお陰でそうなってしまった。でも民進党特定秘密保護法、安全保障関連法案を改憲に繋がると反対した人ばかりだ。希望の党に乗り換えるということは主義主張より、自分ファースト、どっちのほうが選挙に通りやすいかの判断だけだろう。

選挙民もわかっているのか、希望の党に圧倒的な支持が集まっているようにも見えない。また代表の小池さんは都政でこれといった成果もなく、豊洲問題では都政に混乱をもたらした。彼女自身、日本新党新進党自由党、保守党、自民党と渡り歩いて政界渡り鳥と揶揄されている。都議会選挙直後に放りだした都民ファーストと今回の希望の党を入れれば7つ目の政党遍歴である。政党を変わるたびに出世はしたが、人望はあまりないという。

■それほど希望は持てない党
希望の党の綱領なるものを読んでみた。6項目ある。

我が党は、立憲主義と民主主義に立脚し、次の理念に基づき党の運営を行う。常に未来を見据え、そこを起点に今、この時、何をすべきかを発想するものとする。

1 我が国を含め世界で深刻化する社会の分断を包摂する、寛容な改革保守政党を目指す。
2 国民の知る権利を守るため情報公開を徹底し、国政の奥深いところにはびこる「しがらみ政治」
から 脱却する。

2つ読んでうんざり、北朝鮮の脅威にこう備える。憲法改正はこの条文をこう変える、アベノミクスをこう変えて景気浮揚を図る、といった具体策は全くない単なる作文。

まだ選挙公約は出ていないが、聞くところでは自民党より右に位置する維新の党の政策に似通っている。総選挙では自民、維新、希望で改憲勢力が多数を占めるだろう。こうなると安倍さんは加憲に拘る公明党を切り捨てて、大幅な憲法改正に乗り出すことも可能。友人の言うように今度の総選挙から目が離せない。