チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

不安が的中しませんように

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不安が的中しませんように

■Jアラート
外国に住んでいると、世界地図の中の日本を考える。長く弧として大陸を抑え込むように日本列島が伸びている。その大陸から朝鮮半島が垂れ下がっている。そこの北朝鮮は、東京を火の海にすると脅しをかけ、9月3日には水爆実験をした。2016年以来6回目の核実験である。8月29日に同国西部から発射された弾道ミサイルは北海道の襟裳岬の上空を通過し、襟裳岬の東約1180劼梁席人両紊僕邁爾靴拭このミサイル発射を受けて、北海道、東北を中心に全国瞬時警報システム(Jアラート)が鳴った。

Jアラートが発動されたのが早朝だったせいか、どうやって逃げたらいいんだ、とか、朝早くに叩き起こして、などと文句をいう人がいた。北朝鮮はすでに日本に照準をあてた数百基のミサイルを準備しているという。事態はますます緊迫しているし、米国の動きによってはいつ日本は攻撃されるかわからない。Jアラートアが発動されて3-5分でミサイルが落ちてくる。逃げる、逃げないは本人の勝手だが、何もしないよりは生存率が高くなるのだから、日頃から対応を考えておく必要があるだろう。それにJアラートに文句を言う人はまず北朝鮮に文句を言うべきだ。

■危機感薄い日本人
民進党の党代表選挙があった。前原さんと枝野さんの討論で北朝鮮の話は全くでなかったそうだ。タイに住む退職者でさえ、緊迫する東アジア情勢を固唾を飲んで見守っているというのに、これで国民の生命、財産を守る健全野党と言えるのか。もっとも「私は国会議員ではない、国を壊すことが使命の国壊議員や」と言って憚らない人が民進党の幹事長代行だから、北朝鮮がミサイルの雨を降らせてくれることは大歓迎かもしれない。国を守る意思のない政党は消えてほしい。

実を言うと日本の政治に関して書くことは好きではない。北タイの片田舎で一人悲憤慷慨してても仕方ないし、書いてどうにかなるものでもない。それに自分の書くことはすでに名立たる論客がすでに言っていることと同じである。
そういえば経済評論家の上念司氏が「毎回、こんなことラジオで言い続けるのに何の意味があろうか」と嘆いていたが、ラジオ、テレビ、それに正論、Will、HANADAといった雑誌や産経新聞であれだけの保守論客が論陣を張っているのに、日本人の危機感は高まらない。何故だろう。

憲法守って国亡ぶ
北朝鮮のミサイルが飛んでくる前にミサイル基地を攻撃する、これを策源地攻撃と言う。飛んでくるミサイルをすべて迎撃、撃墜することは不可能だから策源地攻撃は必要と思うが、民進党憲法の精神に反するという理由で否定的だ。

憲法の第9条、第1項で「戦争の放棄」、第2項で「戦力の不保持」と「交戦権の否認」を定めている。武力による威嚇又は武力の行使は永久にこれを放棄するとなっているから武力行使はもちろん威嚇もいけない。日本国民は北に攻撃されたら憲法を守って全員黙って死ね、ということだ。

憲法前文にはこう書かれている「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」。日本国民の安全と生存は平和を愛する諸国民に委ねられる。それで諸国民とはどの国か、ということになるがこれには定説があって、国際連合加盟国を指している。
国連加盟国には北朝鮮、中国そしてロシアも入っている。こんな国々の「公正と信義」を信頼して「われらの安全と生存を保持」することができるのか。野党の皆さんはできると言うだろうが、自分はそうは思わない。

■一日も早い憲法改正
日本国の存続を考えるのであれば、憲法を改正して普通の国になることが必要だが間に合うだろうか。安倍さんは公明党に気兼ねして第9条の加憲で、というが、そんなショボイことでいいのだろうか。
今年の5月頃から、日本に一時帰国する人が決まって言うことがある。「俺の帰国中にミサイルが落っこって来ないか心配だ」。海外に暮らせばこの程度の危機感は当然の如く持っている。

北のミサイルが中央アルプスあたりに一発落ちたら日本人は覚睡するだろう。これは、昔、石原慎太郎都知事が言ったことだ。でもミサイルの精度はその頃から格段の進歩を遂げている。東京上空に核ミサイルが飛来したら、官邸、国会、官庁街は瓦礫となる。皇統はどうなる。一発なら誤射かもしれないから慌てなくてもいい、と朝日新聞は書いたが、築地も瓦礫となればそれどころではないだろう。