チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

脅しを見破るために

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脅しを見破るために

■好感度の高い日本
このままでは日本はダメになる、が野党の合言葉である。戦後71年、日本はダメになったどころか、世界から仰ぎ見られる経済大国、道義大国になっている。日本に好感を持つ国は少なくない。公益財団法人新聞通信調査会が、2016 年 1 月に実施した「諸外国における対日メディア世論調査」によると、タイ、米国、英国、フランス各国で、日本に対して好感を持つと答えた人の割合は70%から90%と極めて高かった。毎年、英国BBC放送が世界25か国を対象として行う各国好感度調査でも、常に日本が上位に顔を出す。
世界は決して日本をダメとは思っていないのだが、日本人は自分の国をそれほど大した国とは思っていない。

20年ほど前、大学図書館の裏側に入って経済週刊誌の目次を30年分くらい読んだことがあった。いつも、「曲がり角に来た日本経済」、「このままでは日本経済は奈落の底」と、不安をあおる特集記事ばかり。円高になろうと円安になろうと、不況突入は間違いないと書いていた。ご託宣とは裏腹に、日本経済は大崩壊することもなく、現在、安倍内閣の下で、失業率は3.1%、ハローワーク求人倍率は1を越えている、つまり求人のほうが失業者より多い。欧州、米国を始め、お隣の国などは日本経済が羨ましくて仕方ないだろう。

■脅し商法
日本はダメ、経済はどん底・・・なぜこういった論調が一般的なのか。それは日本人がそういった悲観的論調が好きだから、としか思えない。ダメになる?、それは大変だ、と思って頑張る、それで経済は順調に推移してきたのだろう。日本経済は心配ない、世界から信頼され、アジアの盟主になる日も近い、などと楽観的なことを書くと、そんなはずはない、出鱈目言うな、と総スカンを食らう。脅されることが好きで、それが向上へのエネルギーになる、それが日本人の特性か。

本が売れない、という話を聞くが、「下流老人」、「老後破産」という本はよく売れているらしい。「下流老人」とは、「生活保護基準相当で暮らす高齢者およびその恐れがある高齢者」のこと。ネットで検索すると、年取っても面倒見てくれる人もなく、蓄えもなく、ただ孤独死を待つだけ、昔はちゃんとした会社に勤めていたんだが…といったミジメ老人が次から次へと出てくる。明日は我が身、脅し商法に嵌ってこの本を購入する人もいるのだろう。

下流老人になる人の特徴はこれだ!
40代男性200人への調査結果。下記のうち、8項目当てはまれば、下流老人になる公算大という。カッコ内は自分の意見。

・困っても人の助けは借りずになるべく自力で何とかしたい 70.5%
(昔から人さまのご厚意におすがりして生きるタイプ)

・健康診断は年に一度くらいだ 65.5%
(ここ2年ほど健康診断を受けていない、心配だ)

・電化製品はスペックがなるべく良いものを選ぶ 64.5%
(スペックのいいものはやはり高い、値段相応で我慢することが多い)

・妻が専業主婦でもいい 50.5%
(妻は専業主婦でした)

・100円ショップが好き 49%
(チェンライにもダイソー出店、よく買いに行きます)

・40代まで割と波風立てずにやってきた 43%
(この年に至るまで、煙も見えず、雲もなく、といった人生です)

・自炊が苦手 42%
(料理は苦ではない)

・ジャンクフードや脂っこいものが好き 42%
(それほど好きではないが中性脂肪が高め)

・生活費の3か月分の預金を常に確保できていない 40.5%
(タイでの生活費は安いし、ビザの関係で預金は必要)

・同年代よりもかなり年下の女性が好き 33%
(同世代といったら70の婆さんではないか。タイでは20代、30代の女性が親切にしてくれる)

・たまには自分へのご褒美はありだ 30%
(老い先短いんだよ、たまにはね)

・景気が良くなれば給料も上がると思う 27%
(団塊世代、そう思ってた)

・マネープランは投資がメインである 24.5%
(株はやらず)


病気、離婚、若い女性と飲むなどの出費で一挙に下流へ、奥さんを働かせて預金に励まないとダメ。自炊ができなと外食費がかさんで下流の道まっしぐら。生活保護、老人福祉の公的補助も知らず、何でも一人でやろうとする。これも下流老人への道。タイは下流老人の吹き溜まりか。

だが世の中、下流老人ばかりではない。「年齢別の資産額と収入額」、「高齢者の生活困窮度の国際比較」といったデータを見ると日本の老人は裕福であることがわかる。日本はダメになる、あなたも下流老人など脅し文句に惑わされず、できるだけデータで確かめる癖をつけたいものだ。

収入からいえば自分も立派な下流老人だが、決してミジメと思ったことはない。ボロは着てても心は錦、やはり心の持ちようが大切か。

年齢別の資産額と収入額http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4690.html

高齢者の生活困窮度の国際比較http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1305.html






写真がラムパーンのワット・ポンサヌック