新年のご挨拶
■チェンライの3が日
明けましておめでとうございます。本年の皆様のご健勝、ご活躍を心からお祈りいたしております。
「正月のこころわかきはわれのみか」(蛇笏)。
昨年の1月、何をしていたのかと自分のブログをクリックしてみたら、ホンダのスクータ、フォルツァ400を手に入れて嬉しがっていた。一昨年は足にギプスを巻いて不自由な正月だった。今年はどうなるのか。
まず、元日は暮れに作ったおせち料理らしきものと、雑煮、吟醸酒で新年を寿いだ。母にも雑煮と日本酒を形だけ口にしてもらった。2日はお寺に詣でてタンブンと祈願、夜は知人宅に招かれ、仙台の正月料理を堪能した。3日は午前中テニスへ、ファラン2人と2時間ほどゲーム、人数が少なく、休みなしにボールを追っかける羽目になった。気温は20度前後、空気が乾燥しているため、汗が流れず快適。まずは好い3が日だったと言える。
それにつけても思い出すのは日本の暮れから正月への劇的変化だ。小市民と言われようとも紅白歌合戦や、着物、羽織袴の芸能人が集合する3が日のおせち番組が懐かしい。駅伝やラグビーのスポーツ番組を見ながら、だらだらと朝から酒を飲む自堕落さも悪くない。
正月の酒を飲んでいる時、えも言われぬ不安感に囚われることがあった。学生時代は1月が試験の季節、日頃勉強していないものだから、ノートや情報集め、それに一夜漬け的努力をしないと、進級、卒業がおぼつかなかった。こんなのんびりしていていいのか。と、思ったところで、ああ、もう俺は学生じゃないんだ、試験を受けなくていいんだ、とホッとしてまた飲み始める。新年の酒が心おきなく、のどかな気持ちで飲めるようになったのは、ここ10年くらいのことと思う。
我が家で視聴できるNHKワールドは通常の番組、それも再放送中心で季節感は全くない。言いたいことは多々あれど、ともあれ昭和の御代に生まれ、平成を生きる喜びを大切に、平穏な1年を送りたい。
■2014年10大ニュース
昨年、タイでは政治混乱を収拾するように戒厳令が敷かれた。チェンライでは震度6の大地震があってワットロンクンの本堂の尖塔が曲がってしまった。2つともタイの10大ニュースにはいる出来事である。でもタイの出来事より気になるのは日本のこと。
朝日新聞の読者が選ぶ2014年の重大ニュースという記事があり、そのベスト10は以下の通り。
1位 「STAP細胞」真偽騒動
2位 御嶽山の噴火
3位 消費税8%スタート
4位 ソチ五輪フィギュアで羽生が金
5位 青色LED発明の3氏にノーベル賞
6位 エボラ出血熱感染者が拡大
7位 韓国旅客船が沈没
8位 錦織圭がテニスの全米オープンで準優勝
9位 マレーシア航空機が消息不明に / 別機は撃墜される
10位 俳優の高倉健さん、死去
因みに読売新聞の読者が選んだ10大ニュースは下記の通り。
1位 御嶽山噴火で死者57人、行方不明者6人
2位 消費税8%スタート
3位 青色LED発明の3氏にノーベル物理学賞
4位 全米テニスで錦織圭が準優勝
5位 「アベノミクス」の評価を問う衆院選
6位 広島市北部の土砂災害で74人が死亡
7位 STAP細胞論文に改ざんなど不正
8位 ソチ五輪で日本は金1、銀4、銅3
9位 世界文化遺産に「富岡製糸場」
10位 高倉健さん死去
概ね重なるが、朝日新聞の読者にとっては衆議院選挙の結果は韓国旅客船の沈没や高倉健さん死去より小さいニュースだったようだ。自分から見れば今年以降の日本の政治動向を決める出来事だっただけにどうも解せない。もし自民党が議席を大幅に減らしていたら、3位以内にランクインしていたことだろう。安倍憎し、安倍の葬式はうちで出す、という朝日の社風が反映していると思うのは考えすぎか。
STAP細胞の不正問題は朝日ではトップに、読売では7位に来ているが、慰安婦報道の一部撤回、「吉田調書」の誤報、謝罪の記事は10位以内には顔を出していない。日本と日本人を貶めたという意味ではSTAP細胞の真偽問題より、朝日の捏造記事のほうがはるかに重大と思うがどうだろう。
■今年も叩かれる
サザンの桑田佳祐クンが安倍首相夫妻を前にした公演で衆院解散を皮肉るようなアドリブを入れたと話題になっている。安倍さんは気にしなかったようだが、もしタイでこのような形で軍政批判をしたら即刻、しょっ引かれる。デフレといっても300万円の福袋が飛ぶように売れ、百貨店の初売りに何千人もの行列ができる。何が不景気か。豊かで自由、こんないい国が他にあるか。
今年も世界から妬まれ、慰安婦問題、南京大虐殺のいわれなき非難にさらされるであろう。誰が、どういう意図を持って日本を貶めるのか、それに日本がどう反論していくのか、今年もブログのタネは尽きない。
写真はフォルツァ400、一昨年の足、あとは花、花の写真はたくさんあります。