チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

雨季雑感

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雨季雑感

■雨の降り方
7月7日は七夕だが,日本では梅雨の時期にあたっており、天の川がのぞめる機会は少ない。今年の七夕も東京は雨だったようだ。

タイも大体5月末から10月までが雨季にあたり、今、チェンライは雨季の真っ最中。こんな時期、友人から雨季のタイに行くんだけれど大丈夫かな、と聞かれれば、やっぱり来てほしいから、下記のように答える。

「日本で雨が降るシーズンと聞くと、半日または丸1日ずっとしとしとと振り続ける雨を想像するのではないでしょうか?
実は日本の雨とタイの雨の降り方はまったく違うのです。タイではずっと太陽が出ていて気持ちの良い天気だと思っていたら、急に黒い雲が空を覆い、湿気を含んだ生暖かい空気が街中に漂い始めます。そう感じるや否や、突然ザザザーッと大粒の激しい雨(スコール)が降り始めるのです。「降る」という言葉よりもむしろ「降りかかる」という言葉のほうがしっくりくるかもしれません。まるでバケツの中の水をすごい勢いでひっくり返したような激しさです。しかし、そんな激しいスコールも30分から1時間もすれば、何事もなかったかのようにピタッと止むのです。長時間振り続ける雨に慣れている日本人にとってはとても不思議な光景です。

雨季が旅行の季節にあたってもご安心を
このように、タイの雨季に降る雨は激しいものではありますが、どんなに長くても1時間くらいしか降りません。「せっかくの旅行なのに、雨季だったら楽しめないかも」と心配する必要はありません! 雨季といっても24時間のうちたったの1時間しか降らないので、特別旅行をしている最中に困ることはありませんのでご安心を」(タイオールアバウトより引用)

■チェンライは今日も雨だった
タイは日本の1.3倍、51万平方キロの国土面積を持つから、気候も全国一律ではない。チェンライの七夕、7日は1日中雨が降り続いた。時には本降りという激しい降雨もあったので、前夜からの総雨量は100mmを越えたのではないか。今、8日午前中も雨が降っている。スコールが普通だがこういう日もある。

30年近く前のことになるが、団体旅行でサンフランシスコに行ったことがある。サンフランシスコと聞けば陽光降り注ぐ海辺の都市、霧が晴れた丘から見下ろす黄金橋、といったイメージがあるが、旅行中はあいにくの雨。でもガイドさんは言ったものだ。「皆さんは大変運がよい、雨のサンフランシスコを見られるなんて、めったに経験できることではありません」。

チェンライで1日中、雨という日は、年間2,3日はあるだろうか。こんな日はチェンライ名物トレッキングには向かないかもしれない。雨中のトレッキング、泥に足を取られ、山ヒルに吸いつかれ、びしょ濡れになっての緑中彷徨、めったに経験できることではありません、と言われてもやはりやだな。

雨季はタイの山岳民族や農民にとって待ちかねた季節である。天水に頼った農業ができるからだ。雨で土が柔らかくなり。トウモロコシの種まきや田植えがはじまる。7月に入っているのに、あたり一面の早苗田という風景には5年過ごしてもまだ多少の違和感を覚えるが、3毛作も可能な土地柄、タイの民百姓は精が出るのう、軍事政権によるコメ買い上げ制度が続けばのう、という気になる。

■カオパンサー
パンサーとはサンスクリット語で雨季を意味するらしい。陰暦8月の満月の日の翌日がカオパンサー、今年は7月12日である。 お坊さんはカオパンサーから雨季が明けるまでの約3カ月、お寺に籠って修行をする。雨の降る時期には木々、草花、虫など新たな命がはぐくまれる。僧が出歩くことにより、小さな命を奪うことがある。無益な殺生を防ぐため僧はこの時期、外出を控えるとのこと。カオパンサーとその前日は宗教的休日にあたり、全国で酒の販売が禁止される。だからこの2日、休みにする飲み屋やレストランもある。
大概のことにおおらかなタイではあるが、この禁酒日はよく守られている。客が持ち込んだ酒でも見つかれば、レストランは営業停止になる。

3ヵ月の修行時期に合わせて一時的に出家する人も少なくない。タイの企業や役所には「出家休暇」があって、ちょっと出家してきます、と言われれば休暇を認めなければいけないようだ。
タイプレミアリーグの選手ブログに、最近顔を見せなかったチームメイトが出てきた、何してたの、いや、ちょっと出家してたもんで、思わず脱力、とあった。と、ここまで来て、これ、前、書いたよな、と気付いた。季節を題材にするとつい同じことを書いてしまう。というか、これも老化現象の一つだろう。




写真は家のベランダから見た雨、あとは近くの田んぼ