チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

市場派(いちばは)宣言! (2006年4月)

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 国立民族学博物館石毛直道教授によると、旅行者は2つのタイプに分けられるという。ひとつは「市場派」、もうひとつは「絵葉書派」である。
市場派は現地に行くと観光はそこそこにして訪れた都市、町、村の市場に行く。そこでどんな食材が売られているのか、値段は、また市場に隣接している食堂や屋台でどんな料理になっているかが気になる。おいしそうな果物があれば「これは安い。」などといって買い求め、ベンチに座って食べることもある。
これに引き換え、絵葉書派は名所、旧跡、特に世界遺産に登録されている場所を好んで訪れ、「ああ、やはり、絵葉書と同じだ。」ということを確認して安心する。ガイドブックに書いてある有名店で高級バッグや化粧品を買い求め、ミシュランお墨付きの高級レストランで食事を楽しむのも絵葉書派の特徴だ。

ウズベキスタンに限らず海外に長期滞在することになると、絵葉書派のように日常生活からかけ離れたゴージャスな経験ばかりするわけにはいかない。ましてや月給600ドルの教師の収入では必然的に市場派とならざるを得ない。日本にいるとき、土曜の朝、築地市場にいって、市場内を歩きまわり、1個100円のタイの頭とか三陸の牡蠣1キロとか買ってくるのが好きだった。よく訪れたタイでも田舎の市場で食材や雑貨を見て歩くのを楽しみにしていた。

3月29日からJICAタシケント事務所でオリエンテーションを受けている。日曜に世界言語大学の学生が市内を案内してくれるという。訪問希望先を問われて、バザールと日本人墓地を真っ先にあげた。(戦後4万人もの日本人抑留者がスターリンにより、ウズベキタン送り込まれ、建設作業に従事した。)

バザールはいくつかあるようだ。今からいくことを楽しみにしている。またそこで見たこと、考えたことなどをこれから綴っていきたいと思う。

(追伸)
これから時々ウズベキスタンので考えた事、街の様子、そこで頑張っている日本人のことなどをレポートにしてお送りしたいと思います。いまはJICAタシケント事務所でオリエンテーション、ロシア語特訓、住居探しなどにおわれています。見るもの聞くもの初めてのことばかりで、あっという間に時間が過ぎていきます。

ウズベクにて中西英樹