チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

プレー旅行(2)

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プレー旅行(2)

■タイの小京都
チェンマイは「タイの京都」と呼ばれている。100を越える寺があるし、しっとりとした佇まいが京都を連想させるという。「タイの奈良」といわれるチェンライに蟄居する身としては、チェンマイは大都会、歩く女性はあか抜けているし、外人だらけだし、いくつもショッピングモールがあり、車で混雑、京都らしい佇まいといわれてもそうかなあ、と思ってしまう。でも京都だってお寺はあっても外人だらけで混雑している点ではチェンマイと変わらないのかもしれない。

プレーを「タイの小京都」と書いた旅行案内を見た。古い歴史と多くの寺、趣のある街の佇まい、伝統ある産業(藍染)、それに山に囲まれ川が流れる盆地で地形も似ている。なるほど、タイの小京都とは言い得て妙だ。

ところで日本には「小京都」を名乗る45の自治体が全国京都会議という団体を構成し、懐かしい日本の原
風景を守り、その土地の伝統文化を今に伝えているという。加盟市町には島根県津和野町、山口県萩市高知県四万十市広島県尾道市福井県小浜市秋田県仙北市(旧角館町)など歴史ある街が並ぶ。
全国京都会議への加盟基準は、(1)京都に似た自然景観、町並み、佇まいがある (2)京都と歴史的なつながりがある (3)伝統的な産業、芸能がある――の3点だという。プレーは京都と歴史的なつながりがないから、加盟基準を満たしていない。でも京都は京都、プレーはプレーだ。タイの小京都などと勝手に言われて迷惑、それとも光栄と思っているのかどうか。

札幌のススキノ、大阪の北、岐阜の柳ケ瀬、鹿児島の天文館、新潟の古町というように古い街には昔からの繁華街がある。XX銀座のように東京の銀座にあやかった名前の繁華街がある街は一流とは言えない。全国京都会議には石川県金沢市、長野県松本市山形県酒田市岩手県盛岡市、愛知県犬山市など16市町が加盟したものの、その後退会している。小京都の名に頼らない独自の観光戦略を打ち立てようという心意気やよし、それなりの矜持を感じさせる街ばかりではないかと思う。

■念願のモーホームを購入
グーグルマップによるとチェンライからプレーまで237キロ、車で3時間25分だ。道は単純で1号線を南下し、左折して103号線に入る。ここから道路標識に従って101号線に入るだけ。北タイでは同方向の道が並行していることは幹線に限ってはない。英文で書かれた標識に従って走れば迷うことなく目的地に到達できる。
101号線をプレー市内に向かって走っているとモーホームを売る店が何店も続いている場所を通りかかった。ああ、ここが旅行案内に出ていたテッサバン通りか。市内から1キロほど離れたこの通りがモーホーム街、通りの両側にモーホーム専門店が30-40軒ほどある。車を停め、適当な店に入った。洋品店であるが扱い商品のほとんどがモーホーム。観光地の土産店とは違って、各種サイズを取り揃えている。

半袖は持っているので、まず長袖上着を見る。木綿だから洗うと少し縮むし、袖が長ければ折り返して着てもおかしくないと言われているので、上着はLLサイズを試着してみた。でも結構ピチピチだ。セクシーかもしれないがお腹のでっぱりもモロ見え。何度か試着を繰りかえして、結局購入した上着はXXLサイズになった。タイで着用するのだからゆったりしているほうが心地よい。

上着に合わせてズボンも買った。ズボンといっても裾口で30センチ以上、ウェストは150センチはある。腰の後ろに紐が2本縫い付けられているので、この紐をお腹のほうへ回してきて結ぶ。ダブダブの紐ズボンだ。フライ、つまり社会の窓はない。しかし用を足す時、いちいち腰紐を緩めてなくても、裾が広いので足元から裾を持ちあげてくれば横からナニを取り出すことができる。

■爆買い
藍染の長袖が180B、XLのズボンが180B、合わせて360Bだったが320Bにおまけしてくれた。ナーンの土産物店で買った半袖モーホーム上下は400Bだったから、相当安い。実は日本では半袖上着だけで2500円から2700円でネット販売されている。いろいろと経費がかるから割高になるのはやむを得ないが、プレーに来れば5分の1で体に合ったモーホームが買える。

礼服にもなる北タイの民俗衣装が一式1000円か。感動して白の上下も購入した。上着は半袖と共に長袖も買った。長袖シャツには細かい飾り刺繍がしてあって、少し高かったが見栄えがいい。日本で結婚式に招かれたらこれを着て参列しようかと思うほどだ。タイに来て8年余、同時に2着も服を買うなんて初めて、我が生涯を通しても画期的な出来事ではなかったか。(続く)