チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

タイの三面記事から

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569.タイの三面記事から

振り込め詐欺
警視庁の発表によると平成25年中の振り込め詐欺被害は全国で約5400人、約171億円。都内で、約1900人、約55億円。一都三県では、約4100人(全国の約8割)、約123億円(全国の約7割) 一都三県に被害が集中している。被害にあうのは60代から80代のお年寄りという。自分も被害者年代である。チェンライに住んでいるから大丈夫、というのは浅はかな考え。

タイの日本大使館領事部では「タイでも日本同様、あらゆる種類の詐欺事件が発生しています。いかなる内容であれ、金銭が関わる場合は、信頼できる人に相談するなど、安易にお金を振り込んだり、渡したりしないよう注意しましょう。うまい「儲け話」など決してありえないことを十分認識しましょう」と注意を呼び掛けている。

よくある振り込み詐欺の手口は、ある日突然メールが届き、「ネット宝くじに当選しました」「所得税の一部が還付されます」などと騙し、「賞金受け取りのための手数料」「還付手続」と称しお金を振り込ませたり、ATMで操作させてお金を振り込ませるというもの。

■金持ちの白人男性
別に日本人だけがターゲットになっているわけではない。昨年2月のニュースクリップから

「富裕な白人男性と偽りタイ女性に接触、交流サイト使った詐欺で被害800万バーツ」
タイ警察は19日、バンコクで記者会見を開き、詐欺容疑でナイジェリア人の男3人(43,40,32)とタイ女性1人(32)を逮捕したと発表した。調べによると容疑者グループは、インターネットの交流サイト(SNS)を通じて親しくなったタイ女性に「高価な贈り物を送った」と連絡し、その後、大使館員や税関職員を名乗って女性に会い、「贈り物」の関税として多額の現金をだまし取った。SNSで女性に接近する際には、富裕な白人男性と偽っていた。被害者は過去2カ月で15人、被害額は800万バーツに上る。被害が最も多かった女性は170万バーツを詐取された。

また今年の7月の記事。

「交流サイトで詐欺、タイ女性『カナダの将軍』に多額送金」
タイ警察は23日、バンコクで記者会見を開き、詐欺容疑でナイジェリア人の男2人(43,30)、南アフリカ人の男1人(28)、タイの女1人(39)を逮捕したと発表した。調べによると、容疑者らはインターネットの交流サイト(SNS)、フェイスブック上で「カナダと中国で金販売店を経営し、自家用ジェット機を持つカナダの将軍』と偽ってタイ人女性に接触、親しくなった50代の女性に「アフガニスタンにいて現金が引き出せない」などと言って、600万バーツ以上を送金させた。タイでは同様の手口による詐欺が度々起きている。

タイの女性はしっかりしていると言われるが、富裕な白人に結婚を仄めかされるとつい騙されてしまうみたいだ。2件ともナイジェリア人がらみ、この手の詐欺は国際ロマンス詐欺、別名ナイジェリア詐欺と言われ世界的に有名。日本男性がマレーシアに呼び出され、ナイジェリア詐欺団に監禁されるという事件もあった。

■サッカー賭博
犯罪には国境はないというが、タイでは特に賭博が問題になっている。

チェンマイニュースによると、6月6日チェンマイ県知事のスリヤ氏は、2014年サッカーワールドカップの開催に伴い、次のように述べた。「チェンマイでは平時よりサッカー賭博が盛んに行われ、社会問題となっている。先日市内で起きた強盗事件、賭博の負債が原因だったと聞いている。ワールドカップは規模も大きく数億バーツが闇賭博で動くと考えられている。開催期間中、警察は取締りを強化し、賄賂を受け取るようなことがあってはならない」。

わざわざ賄賂を受け取るなと注意しているということは、警察が賄賂の見返りに賭博に目を瞑るのが普通だからだろう。でも今回は軍政のもとで多少事情が変わったようだ。産経7月15日のニュースから。

サッカーW杯賭博で5千人逮捕 軍政下のタイ
 タイの警察当局は15日、サッカーのワールドカップ(W杯)をめぐる賭博で13日までに計5千人以上を逮捕し、4千万バーツ(約1億2600万円)相当の現金や銀行口座資金などを差し押さえたと発表した。タイでは賭博は禁止されている。
クーデターで全権を掌握した軍事政権は、国内でW杯全試合を無料放送する措置を取ったが、ギャンブルは厳しく取り締まる方針を示していた。報道によると、前回2010年のW杯時の逮捕者数約3800人を大きく上回った。

タイ精神病協会のマトゥラダー医師はタイ人の異常なまでの賭博の習癖を「賭博病」と呼び、精神疾患の一種であると位置づけている。
この精神疾患は軍事政権の綱紀粛正によって治癒するものだろうか。




写真は近くの村で行われたラムヤイ祭りのパレード