チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

タイの警察

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タイの警察

■タイは安全か
こちらに暮らして3年、犯罪の被害にあったことはないし、知人が被害にあったという話も聞かない。タイは日本に比べ、犯罪件数が圧倒的に多い国だが、体感的には日本並みの安全という気がしている。団地には警備員が常駐しているし、夜は門扉を閉め、ドアや硝子戸は施錠している。

チェンライといえども紅灯緑酒の巷、といった場所も存在するが、酒酔い運転になると分かっているので、わざわざ飲みに出かけることもない。

しかし気をつけていればタイに住んでいても安全だ、などという気はさらさらない。何でもありの国だから、運が悪ければとんでもないことになる。まず、発展途上国の常として、あまり警察があてにならない。というより警察官が悪事を働く、ということもある。日本でも警察の不祥事として万引き、交通違反のもみ消しなどの事例が報告されているが、途上国の警察ならばこれは不祥事とは呼ばないだろう。

ミャンマーの例
新聞のコラムから。友人のブログからの引用。

タチレクでの買い物に潜むヤーバーの罠
チェンライ県メーサイ国境橋を渡り、向こう側のミャンマーのタチレクに一時入国して買い物を楽しむタイ人はいつでも多い。というのも、アルコール類やタバコ類など免税品が多く、また格安の電化製品やコピー製品なども市場に溢れているから。

 しかし、タチレクでの買い物には、以前から危険な罠があることがわかっていた。それは、買い物の製品やその紙包みの中にヤーバー錠剤をこっそり潜ませて、タイ人などの客に売る。その売人は国境橋のミャンマー警察官とぐるになっていて、買い物客の買い物を検査して、ヤーバー隠匿所持で買い物客を現行犯逮捕。数十万バーツの保釈金を要求してきて、それが払えない場合はタチレクの刑務所に収監して、長期の懲役刑を言い渡す。このようなタイ人買い物客を狙った罠については、地元の人はよく知っていて注意をしているのだが、初めてくる旅行者などはほとんど知らない。

 先日も、タイ人男性がタチレクでの買い物の中にヤーバー8錠を隠されたのも知らずに、ミャンマー警察の取り調べを受けて、ヤーバー所持現行犯で逮捕された。釈放に20万バーツを要求されたが、無罪を主張して支払わなかった。すると、逮捕から15日目に、タチレクの裁判所で11年の懲役刑の判決が確定し、タチレク刑務所に収監されてしまった。これまでこのような罠にかけられた場合、逮捕から15日以内に多額の保釈金を支払って、懲役刑での収監を逃れてきているようだ・・・・
{社説コサニンのコラムより}

■タイでも警察には要注意
チェンライ市内からメーサイに行くまでに検問所が2つある。主としてミャンマーからの麻薬を取り締まるものである。自分の車が一度検問に引っかかって中を捜索されたことがある。車から降りて、警官と一緒に車内を見た。というのは警官が密かに小さなパケットを車内に落として「麻薬があった!」と叫ぶのを防ぐためである。一度捕まったら、ミャンマーもタイも結果は同じことになる。言い訳は通用しない。

またバイアグラも大量のタバコもタイでは違法だ。バイアグラを友人の分も含め200錠ほど買った邦人がこの検問所で捕まって、多額の保釈金を支払ったことがある。

こんな記事もある。
覚せい剤30万錠ねこばば タイ警官4人を逮捕
タイのテレビ報道によると、タイ警察は21日、麻薬容疑者から押収した大量の覚せい剤をねこばばした疑いで、バンコク首都警察の警官4人を逮捕したと発表した。4人は麻薬容疑者を拘束し、覚せい剤の錠剤30.5万錠、粉末5キロを押収したが、警察に報告せず、容疑者を見逃した上、覚せい剤を自分たちで保管していた。

強姦殺人容疑者、現場検証中に警官が射殺
5日早朝、タイ東北部ナコンラチャシマ市で、強姦殺人事件の現場検証中に容疑者の男(24)が警官に銃で撃たれ死亡した。警察は正当防衛だったと主張している
 警察によると、容疑者は女性(23)を強姦した後、こん棒で殴って殺害し、女性の生後11カ月の女児にも重傷を負わせた。3日に逮捕され、容疑を認めたことから、警察が現場検証に立ち会わせたところ、近くにいた警官のホルスターからけん銃を抜き、1発発砲。他の警官4人が応射し、頭、胸などを撃たれ即死した。警官以外の目撃者はいないもよう。タイ字紙デーリーニュースなどが報じた。
 タイでは警官殺害などの容疑者が逮捕に「抵抗」して射殺されたり、留置所内で「自殺」することが度々あり、人権団体などが「超法規的処刑」だとして非難している。

タイは微笑みの国であるが外国だ。それを忘れてはいけないと思う。

写真はチェンライの市場のスナップと警察署。