チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

今年もまたソンクラーン

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今年もまたソンクラーン

■ 事故多発
大使館から次のようなお知らせがきた。

ソンクラーン祭中における注意喚起

例年、ソンクラーン祭(タイ正月)の期間中には、盗難・スリ・置き引き・見せ金詐欺等をはじめ様々な犯罪やトラブルに巻き込まれるケースが多発し、また、飲酒運転、スピード違反等による交通事故も増す傾向にあります。
従いまして、在留邦人の方々及びこの時期タイに渡航される方々は、外出される際には、呉々もご注意ください。」

今年もソンクラーンがやってきた。例年、4月13日から15日の3日間に行われ、タイの祝日となっている。今年は13日が日曜と重なっているので、代休として16日も休み。12日の土曜から5連休である。
ソンクラーンと言えば水かけ、街の往来や通り過ぎるトラックから水を掛け合う。ただ水を掛け合うのであればいいが日本の花見と同じで皆酒を飲む。酒盛りが第一目的のように見えるのは花見も水掛けも同じか。
道路でもトラックの荷台や運転席でも酒を飲む。往来から運転手へビールや焼酎のコップがふるまわれる。事故が多発するのも当然だ。

ちなみに2013年のソンクラーン期間の交通事故は2828件、3040人が負傷しそのうち321人が死亡している。タイの保健省によると事故の主な原因は、飲酒運転、スピード超過。また、派手に飲酒する人が突如他愛もないことで喧嘩をするというからこっちの死傷者も少なくない。

昨年はトラックからの水かけ禁止、飲酒運転ならびに荷台での飲酒厳禁、強力水鉄砲の禁止などほとんど水掛け禁止に等しい通達が出されたが全く守られなかった。今年は何も通達はない。当局もあきらめたのだろう。

シンガポールでも?(タイのニュースから)
シンガポールで水かけ祭り 本場タイで「文化泥棒」の声

「タイの水かけ祭り(ソンクラーン、タイ正月)を模したイベントがシンガポールで開催されることが明らかになり、タイのインターネット上に「文化泥棒」と批判する声が上がっている。

 シンガポールの「ソンクラーン」は4月12,13日に民間企業が開催する。タイ同様、参加者が水を掛け合うほか、タイ式ボクシングの試合やコンサートが行われる予定だ。タイのソンクラーンは4月13―15日。

 この件について、タイのインターネット上には「シンガポールは何でも盗む」、「(シンガポールは)マレーシアから買った水で水掛けするのか」といった批判や皮肉のコメントが見られる一方、「タイもクリスマスやハロウィンを祝っている」、「タイの伝統が国際化する」と容認する意見も多かった。タイ観光スポーツ省のスワット事務次官は「禁止することは不可能」、「タイは本場で伝統があり、ただの水の掛け合いではない」などと静観する構えだ。」 

 
水掛け祭りがタイの独自文化かどうかは別にして、騒ぎは以下のような結末となった。

「タイの英字紙によると、タイの文化を盗んだとしてタイ国内で議論の的となっていたシンガポールの観光イベント、セレブレイト・ソンクラーンが「水かけ」を中止した。
シンガポールのメディアも、シンガポール水道局がイベントでの水の使用を許可しないために、やむなくプログラムから外されることになったと報じた。シンガポール水道局は「水はすべての人々に供給される。しかし、無駄に掛け合って、遊ぶだけのために供給することには賛同できない」と発表している。

当局の決定を受けて、主催者も速やかに水かけの中止を各報道機関などに告知した模様だ。しかし、イベントのホームページには現在も水かけの写真が掲載されたままになっており、当日の混乱も心配されている。

タイ国外では最大の水かけ祭りだと華々しく宣伝され、タイ政府観光庁も法的措置を検討するなどしたが、当局の介入は良い形での水入りとなったようだ。」

■参戦せず
ソンクラーン前の4月12日にスクータでチェンライ郊外のメープエム国立公園に行った。貯水池から流れる用水で泳ぐ子供たちの写真を撮った帰り道、バケツを抱えた子供たちに何度も遭遇した。こちらは時速60キロ以上で走行しているのだが、小学生のくせに水の塊がきれいな弧を描き、ドンピシャのタイミングでスクータを直撃する。Gパンもシャツもずぶぬれだ。
水を掛けられても決して怒ってはいけない、笑顔で応えるのが礼儀と言う。しかし、もし氷入り冷水を浴びせられたらスクータがこけて、ソンクラーン期間中の交通事故を一件増やしてしまう。危ない、危ない。


やられたらやり返す、倍返しだ、という気も起らないではないが、在タイ6年目、今年は大使館の忠告に従って外出は控え、自宅に蟄居して過ごそうと思う。







写真は貯水池と用水で泳ぐ子どもたち、気温35度ですから水は少々汚くてもサバイ、サバイ。