快調カリビアン(2)
■改造前提車
2ちゃんねるに以下のような書き込みがある。
カリビアンを買うには整備するスペースと工具一式が必要。また、溶接技術とミシンがけ技術も用意すると尚吉。これが出来て初めてカリビを買うことが出来る。
金を出してポンと買ったら不幸の始まり。
ハンドウインチx2
ワイヤー10m x 3本
Uシャックル 数個
鍬 小型スコップ 大ハンマー
ツリープロテクター
エアージャッキ
ハンドジャッキ敷板
5寸x5寸短角材x2
キネックスロープ
ナイロンロープ20m
予備燃料缶
長靴
修理工具1式・・・・・
スレッドには何処をどう改造したかというマニアックな書き込みがいっぱいだ。実をいうと自分には内容がほとんど理解できない。
自分のはそんな贅沢品で無いので、ただのロック・アンロックだけです。
ピョコピョコと鳴るアンサーバックは付いてますけどね。
ジムニーのドアは、アクチュエーターの取り付け位置が「ここしかない」
って言うぐらいピンポイントですから、ねじ止めの穴を開けるときは、
結構慎重に行いました。
リアゲートはバネが利いてアクチュエーターがまともに作動しないので、
バネはずしました・・・・・・・
■維持費は安い
我が家のカリビも以前の持ち主がフラッシュランプや大型スピーカーを別途付けている。23年前の車だから車のオーディオはカセットテープ仕様になっている。昔、ラジカセから録音した60分テープをカチャカチャ入れ替えていた頃を思い出し懐かしい。120分テープはテープが薄く、よく機械の回転部分に絡まったものだ。しかし、どうせ改造するならDVDくらいつけてほしかった。
元のオーナーに感謝したいのはこのカリビが、LPG仕様となっていることだ。満タンにすると500キロくらい走る。スイッチの切り替えでガソリンでも走る。両方のタンクを満タンにしておけば、1000キロくらい走るのではないか。タイは国策としてLPG燃料を推進し、補助金を出している。一般車でもLPG 仕様にしている車は多く、ガソリンスタンドほどではないが、ガススタンドもよく見かける。
LPGはガソリンに比べ、多少馬力は落ちるが、燃費はいい。最近、LPGも値上がりしているが、カリビの場合、1キロ当たり3.5円で走る。日本のガソリンをリッター150円としたら、燃費換算でリッター40キロ以上走る計算になる。タイのガソリン価格と比較してもホンダシティの半分以下の燃費だ。バイク並みと言っていいだろう。
保険は前のオーナーが掛けた保険を継続している。10年を越えた車には車両保険をかけることができないので、保険料は安い。書類では年間465B(1200円)となっている。重量税などの税金はかからないから、タイでは車の維持費をあまり気にする必要はない。
■修理費は惜しまずに
カリビはもう生産停止となっているので、中古車しか存在しない。中古車を買った時は、アクセルワイヤー、クラッチシリンダー、ブレーキマスターシリンダーのOH、ブレーキパッキン類、それにサスを交換したほうが良い、と書き込まれている。
納車の前に仲介のナーさんが1万バーツほどかけてあちこち修理してくれたのだが、その後もオイル漏れやランプ切れで修理屋さんの手を煩わしている。
年式の古い車であるから電子部品はほとんどない。具合が悪くなると、その部分から変な音や臭いがでてくる。最近もブレーキペダルを踏み込むととチリチリと音がしていて、結局、ブレーキパッドを交換した。
車は日常点検が必要と言われるが、カリビを持ってからボンネットを開けることが多くなった。まず、3日に一回はラジエターに水を補給する。時には500娑漫⊃紊鯊す必要がある。何故、水が無くなっていくのかよくわからない。
それから半月に1回はタイヤに空気を入れる。特に左後輪の空気が抜ける。ベルト類の緩み、ブレーキ、エンジンオイルの量もチェックする。
結構、手がかかるのであるが8千キロ以上走って、今のところ道路上で故障したことはない。
「ご主人様、そんなにアクセルを踏まないで、時速90キロ出ているからいいでしょう。100キロになるとシンドイです」、
「何を言ってる、いつも調子が出るよう、修理屋でチェックしてもらってるんだ、100キロがなんだ」、
「あ、苦しい、苦しい、私、23年落ちなんですよ、ご主人様だって、その年で50mダッシュ50本とか、うさぎ跳びグラウンド一周なんておやりにならないでしょう、無理はさせないで。え、それとも何ですか、この人けのない山道でエンコしたって構わないと仰るんですか」・・・・・
車に脅かされているので、いつも安全運転である。