チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

年の瀬やとりとめのなき走り書き

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年の瀬やとりとめのなき走り書き

■終活を考える
このところチェンライは乾季らしい気候となっている。最低気温は13-15度、最高気温は28-29度、気温の割に湿度が低いので過ごしやすい。テニスで走り回ってもそれほど汗をかかない。まるで夏の軽井沢でテニスをしているようだ。といってもテニスを実質的に始めたのはチェンライに来てからだから、軽井沢でプレーしたことはない。若い時はテニスなどやんごとなき方たちのスポーツと考えていて見向きもしなかった。軽井沢に別荘があり、結婚前の皇后陛下ともテニスをした経験があるという友人がいる。やはり、あんひとたちゃよかしゅ、という品の良さを漂わせていたな。

平成最後の年末、と日本では皆さん、忙しく走り回っておられるのであろうが、自分は為すべきほどの不善もなく、無為に日を送っている。殆んどストレスはないが一億総活躍社会というご時世にこんなにだらけた生活を送っていていいのかといううしろめたさを感じる時もある。母の存命中は、毎日のように買い物に行ったり、お寺にタンブンに出かけたり、メバーンのブアさんの指示に従って走り回っていた。今は午前10時過ぎにテニスコートから戻ってくれば、あとはほぼ自由時間、PCに向かって時代劇やバラエティ番組を見たり、70-80年代のポップスや歌謡曲を聞いている。

剣客商売とか鬼平犯科帳など古い時代劇を見ると登場人物は、藤田まこと萬屋錦之介を始め、山形勲米倉斉加年大滝秀治日下武史高橋悦史平幹二朗など、もう亡くなった人ばかり。2018年に亡くなった有名人を見ると西城秀樹星野仙一衣笠祥雄有賀さつき大杉漣さくらももこ輪島大士等、同年輩か自分より若い人が少なくない。彼らに続いてそろそろ自分もお迎えが、などと考えてしまう。でも何度か書いているように、死に方や時期は選べない。命長ければ恥多し、と分かっていても自分ではどうしようもない。どうしようもないことで悩むことはバカらしいし、そのうち悩むこともなくなって、ひっそりと異国の地で消えていく。それでいい。

■自家製野菜
母が亡くなってメバーンはニイさん一人になった。掃除と洗濯、それに夜の食事作りが主な仕事。食事も4時半には作り終えて帰ってしまう。介護作業があった時は結構仕事はきつかったと思うが、先任メバーンのブアさんもいなくなったし、今はのびのびと仕事をしている。自由時間が多くなったせいか、ニイさんはこれまでは雑草が生えているだけだった庭を耕し始めた。家ではタイ人の連れ合いと畑をやっているから農作業には慣れている。そのうちアブラナ科の菜っ葉が沢山生えてきた。新鮮でやわらかくて美味しい。ちょっと庭に出て菜っ葉を摘んで、朝食づくりに生かす。便利である。他にセロリ、インゲン豆、ネギ、ブロッコリーなどが芽を出している。自分がよく山で買ってくるから、と春菊のタネも撒いてくれた。ニイさんが適宜、肥料もやっている。卵の殻をこれまで捨てていたが、ニイさんが新芽を食べ散らすカタツムリが「クルワ、クルワ(怖い、怖い)といって寄ってこなくなるから」というので、卵の殻は必ず庭に放り投げる。ニイさんが殻を潰して畑に撒く。毎日庭に出て野菜の生育状況や害虫にやられてないかを確かめる。可愛いものだ。食べてしまいたいほど可愛いとはこのことか。

■カリビア
我が家には車が3台ある。ホンダのシビック、シティ、それにスズキのカリビアンだ。カリビアンは2011年の夏に購入した。買ったとき、走行距離のメーターは3万7千キロほどだった。カリビの走行メータ―には10万キロ台はない。恐らく3回転か4回転、つまり30万キロか40万キロは走っていたのではないかと思う。
今月、走行メータ―を見たら3万7千8百キロとなっていた。購入してから10万キロ以上走ったことになる。7年で10万キロということは年間1万4千キロほど乗り回している。メバーンのブアさんはカリビは貧乏人の乗る車という偏見を持っていたが、自分としてはターボエンジン1300奸5段変速、変換式4WDのカリビが気に入っている。精一杯頑張っていますという自己主張、時にはストンと死んだふり、手はかかるがそれなりに世話をしてきた。バッテリは言うに及ばす、ベルト、LPGタンク、クラッチ、タイヤ、更にはエンジンも取り換えた。人間なら心臓、肝臓、腎臓、胃腸を換えたに等しい。来年は30年落ちとなるが、さすが日本車、買ったときより快調だ。カリビよりこっちのほうが先に逝きそうなくらい。カリビに負けず来年も頑張ろうと思う。


本年も残りわずかとなりました。この1年、とりとめのない拙文にお付き合いくださいまして本当にありがとうございました。年末年始のお休みを頂まして、新年は1月7日より再開させて頂きます。来たる年が皆様にとりまして輝かしい年となりますよう、北タイ、チェンライの片隅より祈念致しております。



写真は我が家の庭、ニイさん、カリビのタイヤ、今月初め新品に取り換えました。