チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

カリビアンはよく走る

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リビアンはよく走る

■ナーンからランパーンへ
3月初め、ボークルアに行き、念願のミネラル塩を買った。ボークルアは同じナーン県内でありながら、ナーン市から往復6時間かかった。山道は急勾配のカーブの連続、バンタイプの車2台で出かけたが、途中で2台ともエンジンが焼け、30分ほど休まなければならなかった、などという報告がある悪路だ。その悪路を、23年落ちのカリビアンはよく走った。運転が上手くないものだから、急勾配の坂道でエンジンがストップ、昔、習った坂道発進を2,3度繰り返したが、故障することなく、無事6時間を走りおおせた。

ナーンで2泊した後、ランパーンへ行った。ナーンから4時間弱の距離にある。ランパーンは11世紀から13世紀までハリプンチャイ王国の都として栄えた。その後はランナータイ王国ビルマに支配され、今もビルマ風やランナータイ様式の由緒ある寺院があるが、今回のランパーン行きの目的はお寺ではない。

ランパーンは窯業が盛んで、食器が安く買える。日本でいったら愛知県の瀬戸市みたいなところか。タイの陶器は安いのだが厚手で大変重い。それに鶏や花などの模様が付いていて趣味が悪い。先日友人の家に招かれたら大層品のいい無地の食器を使っていた。ランパーンの陶器工場で購入したものという。料理は器からという。考えてみれば日本からの仮住まい、食器も近くのスーパーで適当に見繕って買ったものだけ、それも女中さんが割ってしまうので、数が揃っていない。縁が欠けた茶碗もある。友人を食事に招いた時、恥ずかしい思いをすることが多かった。

高いものではないし、複数のお客様が来られた時の食卓は同じ食器で統一したい。単に使えればいいではなく、使って気持ちのいい食器を使いたい。マズローの欲求5段階説を当てはめれば、第一段階の生理的欲求、第二段階の安全欲求からやっと第三段階の親和欲求に達したといえる。

ランパーンには10軒ほど瀬戸物屋が並んでいる陶器市場がある。そこで一つ10Bのマグカップを6個とか6枚100Bの皿などを段ボール一杯買い込んだ。料理を考えながら食器を選ぶのは楽しいものだと感じた。

■カリビアンの信頼度が増す
ランパーンに一泊し、翌日11号線を通ってチェンマイへ、チェンマイで一泊して、チェンライに戻った。4泊5日の北タイ旅行、走行距離は1200キロ、1989年製のカリビアンはよく走る。

昨年8月に購入してからもう1万3千キロほど走っている。カリビアンはLPガスで走るから、燃費はシティの半分だ。スイッチ一つでLPガスからガソリンに燃料切り替えができる。ネットによるとガソリン走行の場合、リッター当たり11キロとそれほどよくない。

LPガスならば燃費はバイク並みだから、ついついカリビに乗ることが多くなる。LPガス仕様になっていなかったら、カリビの運命はかなり違ったものになっただろう。

■貧乏人の車
時折、ブアさんを乗せて彼女の実家のある村に行く。彼女の姉さんや親戚からコメやバナナを購入するためだ。
ブアさんは村に行く時、カリビではなくシティで行きたがる。というのはタイではカリビアンは安物で貧乏人の車というイメージがあり、こんな車しか乗れない家に奉公してるんだなー、と村人に思われるのが嫌だから、という。

学校の送り迎えにカリビで行くと、子供が嫌がるというネット記事を読んだこともある。一般にタイ人は見栄っ張りのところがある。本当は金持だが、清貧に暮らしているということはタイではありえない。金持はもちろん、そうでない人も外見が大事だ。見栄っ張り大国、韓国では軽自動車の市場がないという。タイでも軽自動車をほとんど見かけないのは、とにかく見た目重視だからだろう。

■あちこち直しながら
1200キロのドライブを終えてから、ラジエターの水がやたらと減るようになった。これまでも2,3日に一度は水を足していたのだが、1日20キロも走らないのに、1リットル近く水が減る。異常だ。カリビが「やたら喉が渇くんですが、糖尿病ですかねえ」と言っているようだ。様子を見ていても絶対自然治癒しない。なじみの修理屋チャンシーさんのところへ持ち込んでラジエターのチェック、ついでにエンジンの分解、洗浄をしてもらった。

もう大丈夫、バンコクプーケットでも行けますよ、というくらい調子がよくなった。しかし、チャンシーさんの診立てでは、次は燃費が悪くなってくるかも。そうなったらエンジンを替えましょう、1万バーツで交換できます、とのこと。あちこち部品を交換してきたがエンジンまでとは・・・・・

古い車とお妾さんはお金がかかるというが、道楽であれば仕方ない。



写真一番上はランプーンからチェンマイへの街道、以下は団地の中で撮ったスナップです。