浅草浅草寺
参道
日本人か
清めの作法
本堂右手の仏像
どうして無観客?
■接種完了
2回目のワクチン接種が終わった。日本は予め指定された日時に病院に出向くと約束通り、接種してくれる。これがタイならば「あっ、忘れてた、また来週来て」で終わる可能性は高い。接種一つとってもやはり日本はしっかりしている、と満足感に浸った。
さて、接種2回目は副反応が強いと聞いていた。熱が出て、1週間ほど体がだるかったという人もいる。自分の場合、解熱、鎮痛薬のカロナールを服用したせいか、初回の時より腕の痛みは少なかったし、体調もそれほど悪くない。接種翌日は外出せず、家の中でだらだらと過ごした。ワクチンを接種すると、永続的な無気力症候群に罹り、運動機能の長期的喪失が起こるというレポートも読んだ。でも自分の場合、倦怠感は多分、老齢のせいであって、ワクチンとは関係なさそうだ。
ワクチンに関しては様々な情報が飛び交っていた。日本人を大量間引きする陰謀、欧米の医薬業界によるジェノサイド、心筋炎、脳血栓続発など、接種の危険性を訴える記事が多かった。
でも、イスラエル、英国、スペインなど接種がすすんだ国では重症者、死者が激減している。接種がすすむと集団免疫ができて、感染が抑えられるという。自分がワクチンを接種すれば微力ながら集団免疫という公益に資するだけでなく、自分の重症化も防げる。それに上皇、上皇后両陛下は6月に2回の接種を済まされている。自分も両陛下に続かなくては、という気持ちもあった。
■タイに戻るため
というのは建前で、チェンライに戻るにはワクチンパスポートが必須となるから、というのが本音。タイでは7月中旬以降は1日あたりの陽性者が1万人を越える見込み、日本の陽性者が1日2千人を切っているのに比べると正に爆発的感染拡大だ。非常事態宣言も昨年3月から連続して発令中、バンコク周辺県ではロックダウンが施行されている。
ただ、タイ経済における観光収入は重要だから、政府としても外人客を早く呼び込みたい。プラユット首相は10月半ばにはワクチンパスポートを持つ外国人の入国を緩和すると発表した。今はタイ国内で14日間のホテル隔離、高額な保険の付保など入国のハードルが高い。
ともあれ、タイでもワクチンの無料接種が遅ればせながら進んでいるし、事態はいい方に向かうだろう。ワクチンパスポートの受付は今月26日から始まる。秋にはタイに戻れるのではないかと思うが、それまで日本の生活を楽しみたい。
■やればいいってものじゃない
高橋洋一さんが日本の感染状況を「さざ波」と発言して内閣参与を辞任せざるを得なかった。マスコミは発言を非難したが高橋さんが発言と共に提示したデータはなぜか報じなかった。事実より情緒、半島の国を笑ってはいられない。
以前、感染症報道では、昨年来の陽性者、重症者、死者の推移、並びに先進各国との数字比較をすべきだと書いた。昨日のとか、XX県の陽性者数など聞いても今、「波」のどこにいるかはわからない。例えば東京は前週に比べ、陽性者が100人増えて500人と言っているが5月には1日の陽性者数が2千人を越えていたことからみれば収束に向かっていると言えるのではないか。
また死亡者は老人が多いという理由で、ワクチン接種を老齢者優先で行った。その結果、老齢者の死者は激減している。ワクチンの効果は出ている。
それなのに、政府はオリパラを無観客で開催すると決定した。今、1日あたりの陽性者数は1500人、7月12日の死者は3人だ。英国では1日当たりの感染者数は3万人を越えている。スペインでも1万人、でも死者は10人以下だ。だからジョンソン首相は規制を緩め、サッカー場は6万を超える観客で賑わっている。米国でも野球場でマスクをしている人はいない。
武漢肺炎を抑え込んだ日本が無観客?、世界の笑い物だ。高校野球、プロ野球も無観客なのか。これは菅首相が、数字を示して観客満杯で東京オリパラを成功させよう、と国民に訴えればよかっただけの話。野党や一部専門家、それからマスコミに煽られた世論の顔色を窺った結果だ。インド型は感染しても鼻水と頭痛がするだけという。これは世界的傾向だ。安倍さんが辞めるとき言ったように2類から5類に格下げするべきだった。
五輪の開会式には2回のワクチン接種を終えた65歳以上の老齢者を無料招待してもいいのではないか。でもそうなると接種していない人に不公平、とか言い出す人が出てくる。誰にもいい顔する人は誰からも軽んじられる。菅さんに大局観や信念を求めても無駄かもしれないが、日本の為には本当に残念な決断だったと思う。