チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

スリランカ旅行(10)

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

スリランカ旅行(10)

■記憶の再構成
旅先では写真を撮る。昔と違って今はフィルムの残り枚数とかメモリーカードの容量を心配する必要はないので、訪れた名所を撮りまくる。説明板も英語で書かれていればしっかり撮っておく。また博物館やお寺でくれるパンフレット、ホテルやレストランの領収書も持ち帰る。旅行記を書く場合、それらを参考にするのであるが、ちゃんと自分で撮った写真もあるし、同じ場所の写真がネット上にアップされているというのに、あれ、こんな所あったかなあ、と思うことがある。もう2ヶ月以上前、去年の11月に行った旅行だし、年のせいで記憶力が衰えているせいもある。でも写真があるのなにもに覚えていないということは我ながら情けない。でもそれは全体の1割以下だし、感動した場所は心に残っている。ここからは記憶にあることを中心に書き進めていきたい。

スリランカ到着初日はニゴンボで寝ただけで翌朝、アヌラダーブラへ、アヌラダーブラでは紀元前に遡る仏教遺跡等を見学、この日はアヌラダーブラに泊まり、翌朝、実質観光2日目は仏教文化の栄華を伝えるシンハラ朝第2の王都、ポロンナルワを訪れた。運転手付きの車で効率的に回れたことはよかったが、ハイ次、ハイ次と遺跡を案内されているうちに、どれがどれやら、ということになって頭の中は遺跡のごちゃ混ぜ状態になってしまった。

これでは旅行記など書けない。帰宅して写真を時系列的に眺め、その写真を先人の紀行文や観光案内添付の写真と同定して、遺跡の名前を確認し、パンフレットや写真に撮っておいた説明書きをじっくり読み直す。それでやっと記憶の再構成が可能となる。

■ティワンカ寺院
正確にはティワンカピリマゲ寺院という。ポロンナルワ遺跡群は、バラクラーマサンドゥーラと呼ばれる貯水湖の東に位置するエリア全長10卍?戮暴乎罎垢覦篝弖欧任△襦7觜修聞さがあるから徒歩で回るにはちときつい。自転車かトゥクトゥクで半日かけて回るのが普通。ティワンカ寺院は遺跡群の北の端に位置しているので、観光時間が限られている場合はまず割愛すべき、と書くネットもある。ポロンナルワで訪れるべき観光名所34位中14位となっており、それほど人気はない。しかし、少し行くに不便であってもポロンナルワでベストスリーに入る遺跡と言える。

裸足となって寺院の中に入る。中はかなり暗い。係員が懐中電灯で案内してくれる。ティワンカとは体を3つの折り曲げるポーズを言うそうで、この寺院に置かれている仏像は腰と首を曲げた立像である。残念ながら頭が失われているが、薄暗い中、優雅に立つ仏像は中々、趣きがある。内部の壁には釈迦の前世、550回の物語を描いた壁画がある。13世紀に描かれたという菩薩像は焼失した法隆寺金堂壁画、阿弥陀浄土図の菩薩を思わせた。残念なことに内部は撮影禁止。訪問者がいなかったせいか、娘とIさんは特別に仏像の裏を通らせてもらい、詳しい説明を係員から受けたという。この特別待遇に娘は大感激、忘れられない寺院になったようだ。

■ピドゥランガラロックで大発見
スリランカ世界遺産と言えばシーギリヤロックである。この岩山の隣にピドゥランガラロックがある。知られざる絶景!シーギリヤロックを一望できる山、年配の方でも登れます、とガイドブックにはある。でも実際は、途中から階段が消えて、手足を総動員して岩の上を登ったり、下りたり、悪戦苦闘の30分となる。スリランカの若者が差し伸べてくれた手を頼りにエイ、と登った途端、右膝をいやというほど岩にぶつけてしまった。でも頂上はその痛みも吹き飛ぶほどの素晴らしい360度の眺望、1キロほど離れたシーギリヤのてっぺんに人の姿がかすかに見える。渡る風も爽やかだ。休日だったせいか周りはスリランカ人ばかり。

登山道と岩の間に緑色の水を湛えた池があった。池というより水溜りか。娘が魚がいるよ、という。こんな山の中に? オタマジャクシじゃねーの、などと言ったが、見ると確かに小魚が泳いでいる。ひょっとして、と思い、娘に足を水に浸けさせた。アタリ! 無数の小魚が娘の足に群がってツンツン突いている。ドクターフィッシュだ。日本だったら15分で千円だよ、と言いながら自分も足を浸ける。間違いない。

ドクターフィッシュに触れたピドゥランガラロックの紀行文は未だかつてない。本邦初公開の観光情報としてあえてこのブログで紹介させて頂くが、自分としても一生記憶に残る新発見だ、と言える。


ドクターフィッシュについてはこちらからhttps://blogs.yahoo.co.jp/uzbekistan24/56335547.html


写真はティワンカ寺院、ピドゥランガラロックの登り道、頂上からシーギリヤロックを臨む、ドクターフィッシュ