チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

1年ぶりの新聞

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1年ぶりの新聞

■1月は平均週5日出勤
一月の初旬より天候が安定してきて乾季らしい気候となっている。このところ最低気温が15度以下となり、チェンライとしは例年にない寒さだ。しかし、陽が差せば日中は30度前後に気温が上がる。気温が高くなれば湿度が下がり過ごしやすい。8時過ぎからテニスコートへ出勤するのであるが、気温は22-23度、走り回ってもそれほど汗もかかず快適である。チェンライは高原と言ってもいい海抜500mの高地、まさに軽井沢でテニスをしているような豊かな気分になる。と言っても若い時はテニスなど皇族方始めやんごとなき方々のなさるスポーツと敬遠していたから、軽井沢でテニスをやった経験はない。

1月中旬に鹿児島より例年通りU夫妻がテニス合宿にやって来て、U夫妻効果でコートが賑やかになってきた。季節は良いし、多くの人とプレーできるので、楽しい。ご夫妻の他にも邦人が何人かいて、彼らのマナーを見ていると、自分もすっかりタイに染まってテニスの礼儀、例えば球を2つサーバーに返す時、遠くの球を先に、そのあとに近くの人が球を渡す、またラケットの先でチョンと叩いて球を飛ばしてはいけない、球はワンバウンドで、あるいは手に取った球をラケットで相手の取りやすいバウンドで渡すといったマナーをすっかり忘れていた。タイで何かを得ると日本の何かが自分の中で失われるということがあるのだろうか、と反省している。

■読売、朝日読み比べ
U夫妻からお土産を頂いた。毎年のことで恐縮している。感動ぶりを書くとまるで来年もまたお願いします、と強要するに等しいから書かない。で、機内で読んだものですが、と1月12日付の朝日新聞と読売新聞を頂いた。昨秋、日本に帰国した時は新聞を買わなかった。だから新聞紙の新聞を読むのは1年ぶりである。実は12日付の朝日はネットで多くの保守論客に非難されていた曰く付きの貴重品、朝日の面目躍如というか反日、反安倍というか・・・。

11日に沖縄県尖閣諸島周辺の接続水域内を中国の軍艦と潜水艦が航行した。読売、毎日をはじめ各紙は1面ではもちろん、2面、3面で大きくこの事件を報じたが、朝日は1面、2面ではなく3面で「中国潜水艦、尖閣沖に」という記事1本を掲載し、他紙との扱いの違いを見せた。朝日の1面は「自治体 特養『ベッド買い』」、それに「敬遠、投げずに申告」の記事、中国の潜水艦潜没侵入より、特養の優先入所枠とか申告すれば投げなくても四球になるという野球のルール改正のほうが重要なのか。

朝日の2面のひとの欄では「慰安婦問題を公立中学で教え続ける社会科教師」と57歳の大阪の女教師を紹介、慰安婦問題は引き続き追求していきますの路線を明確化。4面には「孤立恐れず強める政権批判」と石破茂氏のヨイショ記事がある。副題に「『正しさ』に執着 社交性に嘆きの声も」とある。社交性がないから支持者が集まらないというのだが、理念、政策で支持を得るのが政治家、社交性など芸人に任せておけばいいことではないか。

ジャーナリストの有本香さんの指摘によると首相動静以外に安倍首相の記事はないという。読み返してみると社民の党首選動向や枝野立憲民主党代表、大塚民進党代表の発言録はあるが確かに安倍首相の名前は全く出てこない。読売には安倍首相の東欧歴訪の記事があるし、野党関連では社民・吉田党首不出馬表明の20行足らずの記事のみ。

■老人しか読まない
広告は健康関連が目立つ。「女性の薄毛にもう遅いなんてありません」、「夜間頻尿にはユリナール」、「その冷えに1秒でできるふくらはぎ健康法」、「ポッコリお腹に1日3粒」、「60代。70代。元気な同級生はコラーゲンを飲んでいる」、「勃起障害の治療薬、ハンビロン」、「肌がよろこぶ発酵の力」、「家内も驚いた、みなぎる活力、エディケアEX」、「80歳、元気に歩き続けるならヒアルロン酸」などなど。
本の広告も「100歳の生きじたく」、「95歳まで生きるのは幸せですか?」、「やばい老人になろう、やんちゃでちょうどいい」などが並ぶ。偶々、週刊誌の広告がなかったので「100歳までセックス」などという惹句を見ないで済んだ。

広告の対象は明らかに団塊世代、記事も特に朝日は全共闘世代の年寄り向け。こんな新聞読んでも面白いはずがない。若者の新聞離れが言われて久しい。朝日はもちろん読売も含めて、団塊世代亡きあとは、購読者を失って新聞という業態は滅びるのではないか。



読売、朝日の1月12日付朝刊、朝日2面、広告いろいろ・