チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

手続きいろいろ

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手続きいろいろ

■在留証明書
日本年金機構では年金受給者が健在であることについて、受給者の99% は住民基本台帳等で確認している。でも残り1%、自分や母のように住民票がない受給者には「現況届」という書類が送られてくる。いくらか提出が遅れる場合があるが、年に2,3度帰国する兄が現況届を返信している。
ところが、健在確認をしている受給者の中から、死亡してしまっているにも拘らず、親族によって健在である旨の現況届の提出がなされ、年金を不正に受けている事実が少なからずあることが判明したという。

そういえば大阪で120歳を越える人が年金をもらっていた、親の遺体を隠して年金をもらい続けていた、といったニュースを見たことがある。
我が家でも近所の口さがないおばさんたちが、あの家はタイに行ったなどと言って死んだお母さんの年金をもらい続けている、という噂を流していた。結構、制度を悪用する人が多いということか。国保にしろ、生活保護にしろ、年金にしろ、日本の法律は概ね、性善説を前提にして成り立っているので、誤魔化そうとする輩が増えると制度自体が揺らいでしまう。

それで年金機構では、母や自分のような住民票やマイナンバーを持たない海外居住者から従来の現況届に合わせて、海外での在留証明書の提出を求めることになった。この提出がないと年金が止まってしまうことがあります、と機構のお知らせにはある。

■行くとなれば
在留証明書は大使館または総領事館で発行して貰える。旅券のコピーや母の場合、委任状が必要であるが、それほど難しそうではない。通常は1枚380バーツの手数料がかかるが、年金関係だと無料となるらしい。在留証明書並びに現況届の提出は9月末であったが、日本にいてはどうにもならない。年金の入金が遅れてしまうかもしれないが、10月中に手続を行うことにした。交付された証明書は現況届と共に月末に一時国する兄に頼んで郵送して貰えばいい。

タイに来て9年目に入り、10年有効の旅券の期限が6ヶ月を切っている。国によっては旅券の有効期限が6カ月以上ないと入国を拒否される。総領事館に行くついでに旅券の再申請もすることにした。さらに、10月10日に総選挙の公示があり、22日が投票日となった。海外在留者も一定の条件を満たせば国政選挙に参加できる。但し、記入済み投票券が日本の選挙管理委員会に送られる時間を考慮して、投票期間は10月11日から15日までの5日間に限られる。バンコクチェンマイからは毎日日本行きの便が飛んでいるのだから20日くらいまで投票期間を延ばしてもらいたいが、恐らく法律で投票期日が公示翌日から5日間と決められているのだろう。総領事館に行くついでに投票もしなければ。

総領事館へ行く
というわけで、在留証明申請、旅券申請並びに第48回衆議院総選挙投票の3つの目的を持って、チェンマイ日本国総領事館へ向かった。総領事館への申請受付は午前中のみ、証明書、旅券の交付は日にちをおいて午後となる。それで前日12日午後にチェンマイ入りして13日の午前中に総領事館へ出向いた。
ネットで調べた総領事館の執務時間は8時半から、となっていたが8時35分に執務室入口に行ってみたら照明が消え、人影がない。領事館手前の衆院選挙投票所となっている会議室には9時半開場の掲示がある。自分の確認ミスで執務時間も9時半なのだろうと、車に戻って本を読みながら1時間待った。

さて、と腰を上げ、まず投票所へ、旅券申請書類を目ざとく見つけた係員が「今日は休日ですから領事館業務はやっていませんよ」という。寝耳に水だ。何でもプミポン国王の命日が昨年の10月13日で今年の同月同日が休みになったとか。タイでは13日から29日が服喪期間となっていて、ブアさんから13日から黒い服装でいなさい、とは言われていたが、休日とは知らなかった。タイのカレンダーにも何も書いてなかったし、総領事館の新着情報にも出ていなかった。前夜、飲みに行ったビヤバーのお姉さんも誰も教えてくれなかった。新聞やテレビでは告知していたというが、タイのテレビ、新聞は見ない。まさに13日の金曜日、ついていない。

でもモノは考えようだ。泊りがけでチェンマイに出かけ、立派に国民の権利を行使してきました、といえる。また、ここ2週間で証明書、旅券の申請と交付のため2回チェンマイに行ける。以前、老人には今日行くところがある、の「きょういく」と今日、用がある、の「きょうよう」が大事と書いたことがある。これで自分も「きょういく」と「きょうよう」が少し身に付いたと思えば、がっかりすることもないか。