チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

チャレンジ精神

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チャレンジ精神

パスモカード
日本で各種カードの取得に難渋した。結局、帰国中に問題なく手に入ったカードはパスモカードだけだった。パスモカードはご存知の通り、鉄道やバスの切符として利用したり、電子マネー加盟店でお買い物のお支払いにも使えるプリペイド電子マネーだ。JR、私鉄、バスなどの交通機関を利用する場合、切符を買う人はもう稀である。このカードが生まれたのは2007年というから、丁度自分がウズベクにいたころだ。その頃から概ね海外暮らしだったので、パスモには余り馴染みがなく、利用したことがなかった。今回、成田空港から自分の降車駅、都営地下鉄戸越駅までの切符を購入する際、料金がすぐにわからず、またモタモタと千円札や硬貨を取り出したりと、すっかり自己嫌悪に陥った。

やはりパスモの時代かと、その後カードを購入、それも駅員さんに聞きながらではあったが、生涯初のパスモカード購入なのだから仕方ない。帰国中は毎日のように出かけていたので、パスモの便利さを実感した。早く使えばよかった。電車、バス以外にもタクシー料金の支払いや加盟店での商品購入にも使える。難点といえば、紛失したらもうお終いということか。無記名だからお金は戻ってこないだろう。無くした時のショックを和らげるため、チャージする金額は少なめにした方がいいように思う。

■携帯難民
タイでは携帯電話を使用している。メールやネットをのぞくことはあるが、利用内容の8割は電話の受信と発信のみ。更に発信の半分以上がスーパーや市場でなかなか車に戻ってこないブアさんを呼び出すためのものだ。
シム交換とか技術的なことがわからないので日本には持って行かなかったが、携帯がなくて大層不便な思いをした。ある日、娘や息子夫婦と会うため、新宿の中華料理店に向かったのだが、何せタイの片田舎から出てきたおのぼりさん、目的場所の近くで迷ってしまった。息子の携帯に電話しようにも公衆電話が見つからない。やっと見つけた公衆電話ボックスから、店や息子に電話して道を確認し、店を探す。あれ、また間違えた。また電話ボックスまで戻って電話。10円が無くなったので仕方なく100円硬貨を入れたが当然おつりは出てこない。携帯無しで東京を歩くと、昔、足首を骨折した時以上の不便さを感じてしまう。情報不自由児といったところだ。

■携帯でチケット購入
中華料理店で賑やかに昼餐を摂ったあと、時間があるので映画を見ようと思った。何をご覧になるのですか、あ、「ダンケルク」ですか。娘の連れ合いが携帯を取り出して、何か画面をいじっていた。そしてTOHOシネマズでXX時から始まります、僕たちも見たいから、と3枚の指定券を携帯で購入してくれた。へー、映画のチケットが携帯で買えるんだ。自分は腰が抜けるほど感動したが、今時の若い人にとって、映画の検索、チケット購入はごく当たり前のようだった。娘曰く、パソコン無くても大概のことは携帯でできるよ。確かに。デジタルカメラを買いに行っても、店の人にこんなデジカメだったらお手持ちの携帯のほうがきれいな写真が撮れますよ、といわれるそうだ。画素数が写真の質をすべて決めるわけではないが、通常のスマホで1000万画素、ソニーXperiaなら2300万画素だという。いつもカバンに入っているオリンパスのコンパクトデジカメは1000万画素だ。写真はもうスマホで充分の時代だ。誰もが大事件、大事故に遭遇すれば報道写真家顔負けのスクープ写真が撮れる。これからデジカメとスマホとの競合はどうなっていくのだろうか。

■一大決心
ブアさんが時折、携帯を見せて、ビッグC(近所のスーパー)の無料クーポン100バーツが付いたから、買い物に行こう、などという。スーパーのお知らせがブアさんの携帯に入ってくる。こちらのスーパーではポイントカードの代わりに電話番号を言うことが普通。レジでは電話番号を打ち込んで顧客管理をしている。

日本で友人とレストランに入った。友人が注文した料理に付け合わせのじゃが芋が出たのだが、自分も皿のそれより倍以上、量が多い。どうして?と聞くと、さっき店の人に携帯に送られてきたサービス券を見せたからだよ、という。ブアさんのクーポン券は実感がなかったが、目の前のじゃが芋にはショックを受けた。携帯を使える、使えないでこれだけの違いが出るのか、ジャガイモを前にして、よし、これから携帯で何ができるか勉強しようと決心した。

自分では何もできないが、幸いなことに携帯に詳しい友人を何人か知っている。人間、いくつになっても難関に挑戦する気概は持ち続けなくては。




写真は新宿の街角