チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

気候と果物とテニス

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気候と果物とテニス

■暑くなってきた
1月には最低気温10度を下回る日があって、寒さに震え上がった。2月初めのスクータ旅行でも午前中の走行ではジーパンの太ももあたりが冷たくなった。上半身も防寒具なしではとても耐えられるものではない。北タイは日中の温度差が日本より大きいから、朝、寒くても陽が差せば日中は30度前後に気温が上昇する。午後の走行ではダウンのジャケットを脱いで長袖シャツ1枚。

3月の初旬は、最低気温16-17度、最高気温34-35度といった日が続いている。気温の割に湿度が低いため過ごしやすい。3月も中旬になると最低気温が20度を超え、寝るときはタオルケット1枚で済む。

昨年からタイでは降雨不足による干ばつに見舞われている。パヤオで米作をしているKさんの水田も水不足のため雑草が生えてきてしまい、米の収量が半減したという。不作であるから当然、政府によるコメの買い入れ価格が上がり、水を確保できた農家は大喜びだ。我が団地の周りも水田が広がっているが、例年に比べて乾季の作付けをしている田んぼが多いような気がする。チェンライあたりでは、雨季に自分の食べる美味しいもち米を、1月に植える乾季のコメは味は落ちるが収量の多いウルチ米が中心という。ウルチ米はクイッティオ(タイソバというよりうどん)やせんべいの原料に使われる。

■南国果実の花盛り
2月から3月にかけて、マンゴーやリンチー、ラムヤイ(龍眼)の花が咲く。雨季の5月から6月にかけてこれらの果物が実る。リンチーやラムヤイはすべての花が実を結ぶほど生命力が強い。我が家のマンゴーは木の葉が見えなくなるほど花が咲いているが、小さな実がなっても木から落ちて、実際に食用となる実は30個もあればいいほうだろう。

雨季は果物の季節、前述3つに加え、マンゴスチン、ドリアン、ロンコン、ランブータン、ドラゴンフルーツなどが一斉に出回る。タイでは観光のベストシーズンは11月から2月まで、と言われている。確かに湿度は低く、毎日晴れの割には気温もそこそこ、ビーチリゾートばかりでなく北タイも欧州やロシアからの避寒を兼ねた白人観光客が多くなる。

でも、ローシンズンであっても楽しみがある。もし南国のトロピカルフルーツを山ほど食べてみたい、観光よりもとにかくタイ料理を楽しみたい、という人は観光のローシーズンである雨季をお勧めしたい。雨季と言っても1日中、雨がしとしと降るということはまれで、暑いなと思っていると、突然、風が吹き、空がまっ黒な雲に覆われ、驟雨が沛然と降る。南国のスコールだ。30分もすると雲の切れ間から陽が差し始め、雨上がりの爽やかさの中に一段と木々の緑が冴える。

雨滴落ちやらぬファンファ(ブーゲンビリア)、ドークチャパー(ハイビスカス, 仏桑華)、ゴールデン・シャワーの別名をもつチャイヤ・プルックといった原色の花を夕陽の中に眺めつつ、カシスマンゴー、マイタイなどのトロピカルカクテルを口に運べば、まさに気分はマイタイ!(タヒチ語で最高の意味とか)だ。

■テニス
ここ数年、乾季になると九州鹿児島からUご夫妻がチェンライにやってくる。2か月ほど滞在してテニスを楽しむ。コートに集うファラン、タイ人、それに我々兄弟もご夫妻の来タイを楽しみにしている。今年は2組、4名のテニス仲間が鹿児島から一緒に来たので、コートは一段とにぎやかになった。チェンライの市営運動場にはコートが9面あって、午前中は、ほぼ我々の貸し切り状態、かつ無料。休む閑なくゲームができる。このひと月で鹿児島で1年やったのと同じくらいのゲームができました、とご友人は大喜び。鹿児島に戻って、テニス仲間に吹聴するだろうから、そのうち「チェンライにテニス合宿に行こう」が鹿児島のテニスプレーヤーの合言葉になるかもしれない。

1月、2月はハードなゲームをしても汗が流れることはほとんどなかった。額やこめかみがざらざらしたが、湿度が低いせいで汗が乾燥していたのだろう。さすが3月に入ると汗が流れ、シャツが濡れるようになった。今年はご夫妻は4月初旬までの滞在とのこと、暑季のテニスを体験できるわけだ。全身グッショリ、帰宅してシャワーを浴びた後の爽やかさも悪くない。

2月からタイ語の授業をやめたせいで時間がある。先週は日曜もやったから、週6日連続でラケットを振っている。ダルビッシュマー君でさえ、中4日とか中5日といっているのだから、いくらなんでもやりすぎではないかと思う。それでも腰や足にガタがくる、あるいはテニスをやる気力が失せるまでは楽しくコートに通いたい。



写真は上から2枚がチャイヤプルック(勝利の花)、順にハイビスカス、ブーゲンビリアラムヤイの花、マンゴーの花