テニス仲間
Uご夫妻とロバート
ちょっと靄っているが朝のコート
ジョージ夫妻、ロバート、Uご夫妻
秋田から来たTさん
同じく秋田から来たGさん
今年もUご夫妻來タイ
■乾季はテニス
乾季は日中は30度前後に気温は上昇するものの、朝晩は15度前後、テニスには絶好の気候だ。時には10度以下に下がることもあったが、スクータでコートに行けないだけで、体を動かしているうちに温まってくる。乾季のテニスは汗をあまりかかないので快適である。暑季、体中、水を被ったように汗まみれになるテニスもそれはそれで満足感に浸れるが、やはり爽快感に関しては乾季のテニスのほうが勝る。
例年、鹿児島からテニス合宿に来られるU夫妻が今年も1月にチェンライに来られたされた。ご夫妻の来られる前の11、12月は気候は申し分なのにコートに集まる人が少なくダブルスが1組できれば御の字、スイス人のロバートと寂しくラリーを1時間ほどやって帰る日もあった。
毎年のことであるがU夫妻がコートに現われると、テニス参加人数が増える。これをU効果と密かに呼んでいる。日本からの友人も2、3人やってくる。ご夫妻の乾季テニス合宿はもう7、8年続いている。Uさんの奥さまが社交的な方で、チェンライ在住のタイ人に顔が広くなった。土曜市を歩くと、あちこちのタイ人から声がかかるというからすごい。Uさんの友達は中産階級に属するタイ人が多いようだ。中産階級以上の人はあまり家で食事を作らず、レストランでの外食が一般的だ。ということはどこのイタ飯は美味しいとか、新しくできたあの店は安い、とかの情報に詳しい。
Uご夫妻はタイ人と一緒に美味しい店巡りに参加する。その模様はブログで紹介されるので、自分もブログを参考にいくつか訪ねている。我々はチェンライの邦人から結構美味しい店を知っていますね、と感心されることがあるが、それはやはり中産階級、タイ語のジアップ先生に教えて貰った店が多い。最近、先生は仕事が忙しいせいで外食が少なくなった。先生情報が少なくなった分、Uさんからのチェンライグルメ情報を頼りに生活に彩りを付けている次第だ。
■邦人が半数を占める
チェンライ県営運動場にはテニスコートが9面あるが、全面使われることは県総体のようなイベントを除いてまずないと言っていい。毎朝、貸し切り状態だ。11、12月は1コート埋まればいいほうであったが、Uご夫妻が来られてからは3面、時には4面のコートが埋まった。ということは十数人集まるということだ。邦人はU夫妻関係が数名、長期滞在者が自分を含めてやはり5人位参加するから、邦人だけでダブルスができる。他にはスイス人のロバート、米国人のジョージ、アンディ、スウェーデン人のクリス、そしてあとはポム、ネン、ネット、コーソ―、タニさんなど沢山のタイ人がくる。週1、週3、ロバートのように週6回参加の人など様々であるが、概して、いい人ばかりである。昨年までオランダ人のトンとタイ人妻ニイさんが常連だったが、子供の教育のことを考えて母国へ帰ってしまった。ニイさんが別れ際に「コートで多くの日本人と出会ったが、みんないい人ばかりだった」と言っていたことを思い出す。また、テニスをしにチェンライに帰ってくるよ、と言っていたが、まだトン夫妻がコートに現われないのは寂しい。
■礼儀正しい日本人
ニイさんが日本人はいい、と言ってくれた背景には、日本人の特質である礼儀正しさがあると思う。いつもはプレー開始にあたって挨拶はしないのであるが、Uさんたちは帽子のひさしに手を当てて「お願いしまーす」という。これが外人には新鮮に映るようだ。ボールを2つサーバーに返す時は、サーバーから遠くにいる人が先に、それから近くの人がボールを渡す。ボールをラケットの先ではじいて返すようなことはしない。自分は横浜の由緒あるテニスクラブでこれをやって先輩にこっぴどく叱られたことがある。
試合が終われば健闘を称え、パートナー、対戦相手と握手する。いつもはこれを省略するファラン、タイ人もU夫妻に倣って握手を交わす。でも2月に入っては「コロナァ」と言いながら拳をぶつけ合う方法に代わった。時節柄、である。
チェンライのコートは日本のクラブ並みに上品になった。でも3月2日にUご夫妻が帰国されたから、ファラン、タイ人に身に付いたようにみえる礼儀も元通りになるだろう。自分だって試合が終わったら握手くらいしてもいいのだが、負けると握手どころか、眼も合わさずに帰ってしまうファランがいるから仕方ない。でもここ2カ月、みんなのマナーがよかったので、平均週5回ベースで楽しくコートに通うことができた。マナーにおけるU効果が定着するにはご夫妻の半年ほどの長期滞在が必要かもしれない。