タムルアン洞窟 入場禁止
殉職したレスキュー隊員の像
観光洞窟
シブリン病院入り口
病院のビデオに出ていた主治医の先生
ステント手術、これをやりました。
テニスは続けているけれど
■乾季はもうすぐ
9月末から兄が1月の予定でチェンライに来ている。7,8,9の約3ヶ月、東京に戻っていた。一番暑い時期ではあったし、台風も来て大変だったようだ。9月も残暑が厳しく、チェンライのほうが東京よりずっと涼しいとのこと。確かにチェンライは9月の末になって最低気温が20度を下回ることが多くなった。
もう乾季入り、冬の季節到来か、と早とちりする人がいるかもしれないが、まだ雨季は明けていない。7月17日は入安居、すなわち、お坊さんがお寺での修行に入るカオパンサーが雨季の入りで、10月13日の出安居、オークパンサーまでが暦の上では雨季である。
でも実際に雨季が明け、乾季らしい天気になるのは11月の満月の日、ロイクラトンまで待たなければならないとタイの人は言う。確かにチェンライの10月の平均降雨量は132㎜だが11月は56㎜と半分以下になる。11月から2月までの乾季は旅行シーズン、気温も低いし、空気も乾燥しているので、大変過ごしやすい。ホテルの代金もハイシーズン料金として2倍になるが、それは超一流ホテルの話、自分がタイ国内で宿泊するGHは年間を通して変化はなく1泊500バーツ(1700円)前後だ。
■運転は必要な時だけ
気候がよくなってきたから長距離ツーリングに出かけるか、などと思う。でも齢70を越してバイクになんか乗るものじゃないという忠告も耳に入る。自分も日本にいたらバイクはもちろん車も持っていないであろう。東京にいたら公共交通機関が整備されているし、必要な物品は歩いていける範囲で入手できる。恥ずかしながら老骨に鞭打ってバイクや車に乗っているのは、それがないとタイの片田舎、チェンライでは暮らしていけないからだ。とはいえ、今は必要に迫られて運転するだけで、以前のように近場の名所、旧跡に出かけてみる、美味しい店があると聞けば取りあえず味見に行く、という積極さが失われてきたように思う。
そう言えば昨年6月、チェンライの名を世に知らしめた奇跡の洞窟救出劇の舞台、「タムルアン洞窟」にもまだ行っていない。噂では博物館もあり、100軒以上の屋台や土産物店がひしめいているとか。Tシャツ店では1日、100枚以上のタムルアンTシャツが売れるそうだ。訪問客の8割はタイ人。タムルアン洞窟は入場禁止だが、近くに観光用洞窟があって、同じものですよ、と観光客を呼び込んでいる。今年の11月にはこの救出劇を原案にしたハリウッド映画「The Cave」がタイで公開されるから、更に観光客が増えるのではないか。日本からのお客さんが行きたいと言えば、一緒にいってもいいが、今のところは無理して行く必要もなあ、といったところである。
■楽しさ減少
7月はラオスからベトナム、8月はパタヤにロングツーリングをしたし、1泊ならトードタイ、ランパーン、パヤオ、チェンマイなどの近郊に出かけている。また、午前8時からのテニスもほぼ日課となっている。まだ老年引き籠りにはなっていないようだ。
テニスは水捌けの良いコートなので朝降ってなければプレーできる。9月にスイスからロバートが帰ってきた。彼は3月から8月までスイスでワインの訪問販売と夜警でお金を貯め、9月から2月の半年をチェンライで過ごす。年はまだ50代か。コートに現われるになったのは7年前だったと思う。サーブが全然入らないし、打てばホームラン、まあコートでお客さん扱いだったが、チェンライ滞在中は週に5回はコートに来て、みんなに教えを乞い、次第に巧くなってきて、今では中の上の腕前、時には鋭いバックハンドが決まる。最近では「おお、ニュー・ロバート」と冷やかす仲間もいなくなった。
常に明るく前向き、ミスをすれば大仰に悔しがる。コートの人気者だ。彼と自分はほぼ毎日コートに行く。ロバートと自分しか来ていなくて、二人で2時間近くラリーをやって帰ってきたこともある。
ロバートはテニスが好きで、楽しくて仕方ないようにみえる。自分も以前はそうだった。しかし今、週6日コートに立つが、自発性が多少減殺されている。というのはステント手術を受けたあと、医師から食事に気を付け、運動を続けてもっと痩せるように、と申し渡されているからだ。今日はテニス、休みたいな、と思っても医師の指示を思い出して、コートに向かう。ここ4カ月で4キロ体重を落とし、BMI値は普通体重の25になった。酒も焼き鳥も控えた。それなのに医師はBMI値22を目指し、更に6キロ体重を落とせという。先生、それじゃラケットを振る元気も無くなりますよ。