チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

タイのニュース

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■4連休
7月27日から30日までタイは4連休であった。内訳はというと27日(金)が アサラハブーチャ(三宝節)で祝日、28日(土) がカオパンサー(入安居)並びにラーマ10世現国王の誕生日で祝日、29日(日)は普通の休日、30日(月) はラーマ10世の誕生日の振替日である。日本だと土曜が祝日だと振替休日はないが、タイは土曜でも日曜でも休日なのだから振り替え休日はあるべきだ、という合理的発想で土曜の祝日は月曜の振り替え休日となるらしい。

また27日の三宝節、28日の入安居は禁酒日となっていて、レストランはもちろんスーパーでもアルコール類の提供、販売が禁止される。酒が飲めないんじゃ旨いもの食っても、という客が少なくないのか、禁酒日は閉めてしまうレストランもある。28日は現国王陛下の生誕日ではあるが入安居と重なったため、祝杯を上げることができない。入安居は旧暦8月の十六夜の日と決まっているから、来年は国王生誕日とは重ならない。飲んでお祝いするのは来年に持ち越しか。

コインや20,50,100バーツ札に印刻、印刷されている肖像がプミポン前国王からワチラロンコン国王に変っているが、28日には高額紙幣である500並びに1000バーツ札も新たに現国王版が発行される。また現国王の10バーツ及び12枚セット切手も発売され、街中やお寺に飾られている肖像写真も概ね現国王のものに入れ替わっている。プミポン国王がお亡くなりになったら、と多くの人がいろいろと心配したが、王権の移行はスムーズでタイ社会はごく平穏に過ぎている。

■救出劇その後
7月はタイ発のニュースが世界で大きく取り上げられた月でもあった。チェンライのタムルアン洞窟に閉じ込められたコーチと12人の少年が奇跡の生還を遂げた事件である。お陰で日本はもちろん、世界の人にチェンライはタイのどこにあるかを知ってもらえ、在住の人間として少し嬉しかった。救出された13人はキリスト教徒の1名を除いて短期の出家修行に入った。
日本ではあまり知られていないかと思ったが、ネットで見るとNHKはもちろんTBS、フジ、テレ朝などで報じられていた。少年たちは25日から9日間、コーチは少なくとも15日間の修行生活に入り、救助活動への感謝や、活動中に死亡したダイバーの追悼、更には降りかかった厄をはらうという。タイの7,8月は夏休みではない。6月末から1月以上学校に行かないで勉強が遅れてしまうのでは、と心配するのは自分が日本人だからか。

すでにこの救出劇を巡って、すでにハリウッドの業界人らが映画化に向けて動いていると各国メディアが報じている。一部の制作スタッフが子供たちやダイバーに取材すべくタイ入りしたとか。事件の思い出が生々しいうち、恐らく1年半以内に映画が完成するというが、救出された13人が普通の生活に戻るにはまだかなりの日時がかかりそうだ。

■チェンライへお越しください
チェンライにある旅行代理店に、是非タムルアン洞窟に行きたいという問い合わせが日本からも殺到しているという。でも洞窟はすでに閉鎖されているし、周りも立ち入り禁止となっているようだ。というのは1号線から洞窟へ行くには未舗装のしょぼい1本道を行かねばならない。洞窟前には世界各国から何十トンもの物資が運ばれ、それを片付けるだけでも一苦労、まだ然るべき筋から立ち入り許可が下りていないようだ。
7月4日、生存は確認されていたが、まだ救出が始まる前、メーサイに用があって1号線を通った。メーサイに向かって左手に山へ向かう細い道があり、入口を警官が封鎖していた。10台ほど車が停車しており、許可を得た車だけが行けるようだった。ああ、ここが洞窟へ行く道か、と通り過ぎただけだったが。

江戸時代の文人墨客は水墨画を見てこれは中国の仙境で実在しない想像の世界と思いこんでいた。それが明治の開国と共に中国の桂林に水墨画の風景が実在することを発見して狂喜した。幻想的な山水画の桂林を巡るツアーは今でも日本人に人気がある。

桂林の山々は東ヒマラヤ山系にあって、その山系はチェンライにまで及んで同じカルスト地形をなしている。桂林の山と同型の山がチェンライに存在するのは偶然のことではない。桂林より暖かいので山は緑に覆われている。そのためチェンライに水墨画と同じ世界、とまでは言えないが、実際に平地から垂直に切り立つ山を見れば、ウン、なるほどと納得して頂けると思う。タムルアン以外にも神秘的な洞窟はいくつもあるし、トレッキングでも有名、是非、チェンライに遊びに来て下さい。



写真は現国王の切手、出家の様子、北タイの山と洞窟