チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

映画を見たり、骨董市を冷かしたり

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映画を見たり、骨董市を冷かしたり

スターウォーズの思い出
1月中旬に「スターウォーズ/フォースの覚睡、エピソード7」を見に行った。世間ではスターウォーズを略してSWと呼ぶらしい。暮から正月にかけてSWの文字がネットに溢れて、はじめは何だろうと思っていた。

ジョージ・ルーカス監督による第一作、「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」が公開されたのは1977年のことである。ついで「エピソード5/帝国の逆襲」が1980年に、「エピソード6/ジェダイの帰還」が1983年に公開された。そのあとにエピソードの1から3までが公開される。どうして「エピソード1」からではなく「エピソード4」から制作されたのかというと、まずは一作目の映画が商業的に成果を収めねばシリーズ化が望めず、一番“冒険活劇”としての完成度の高かった「エピソード4」を最初に世に出すことが得策だったため、とされる。

自分は「エピソード6/ジェダイの帰還」だけ見ている。ヨーダという小柄な老人が出てきた。いつもはヨボヨボしているのだが、やるときになればライトセーバーを縦横無尽に振り回して悪と戦う。その頃、会社に「ヨーダ」というあだ名の上司がいた。ヨーダは死んだんだよ、えっ?若手社員だった自分はびっくりしたが、確かにエピソード6でヨーダは天命を全うしたことになっている。スターウォーズと聞くと、ヨーダ、それに今も健在な上司のことを思い出す。長いこと会っていないが、さらに容貌がヨーダに近くなっているのではないか。

■兄に連れられて
自分はSWにそれほど興味はないのだが、兄はシリーズ6本を全部見ているという。暮から正月にかけてネット上にSW7の映画評が溢れた。駄作、見る価値なし、まるで老人同窓会といった評もあった。でも興行収入がすごいことになっているということは観る価値があるよ、と兄に言われ、チェンライのシネパレスに出かけた。昨年暮から松の内にかけては3館で同時上映していたが、我々が行った13日は上映館は1館のみ、それも最終上映日ということで、通常180Bのチケットが100Bと割引きになっていた。日本円でわずか約330円、これで封切館の映画が見られるとは嬉しい。タイではスーパーの生鮮食料品夜間割引のように映画も遅く行くと割引になるようだ。

チェンライで見た「ジュラシックパーク」、トム・クルーズの「ミッションインポシブル・ローグネーション」、それに今回のSW7は、言葉がわからなくても、充分楽しめる映画だった。やはりスクリーンの大画面で見ると迫力が違う。「大いなる西部」や「アラビアのロレンス」をスマホタブレットで見ることは犯罪行為、という人がいるが自分も納得する。

で、SW7はどうであったかというと、CGを駆使した宇宙空中戦、アクションシーンにはさすがに興奮した。だが59歳のレイア姫と74歳のハリソン・フォード演じるソロが再会する場面には何だかなあ、という気がした。仮にも姫というからにはできたら17,8、譲歩しても25,6歳という美女でなければならない。若い時のレイア姫を覚えていないので、ヒラリー・クリントンより背中の丸まったおばあさんが出てきて思わず脱力、まるでチェンライの市場で大根やキュウリを売っているお婆さんではないか。その老女を思い入れたっぷりにソロ爺さんが見つめる。あー、やだやだ。映画は常に観客に夢を与えるものであってほしい。

■お宝を探して
チェンライのガラクタ市はその後も気になっている。友人の中にはここで米国製の銃剣を購入した人がいるが、自分は全く興味がない。通りすがりに見ると、蓄音器や日本刀、旧式の電話など自分の目を引いたものから姿を消している。誰も興味を持つ品物は同じか。
先日、なんでも鑑定団のファンである友人とガラクタ市を訪れた。古い腕時計がざるに沢山入っていて、どれでも1つ20Bとなっていた。デジタル時計全盛の時代だが、古い腕時計を修理する職人はこうした時計から部品を取り外して使用するという。修理職人でないので10Bでも欲しいとは思わない。

蓄音器に耳を傾ける犬のロゴが付いたラッパ式蓄音器があった(写真)。ちゃんと動くという。ハンドルを回し、レコードに針を載せるとラッパ管から懐かしい円盤レコードの音が聞こえてきた。針を50本つけるから4500B(約1万5千円)でどうだ、と言う。値切れば3000B(1万円)で買えたと思うが、自分にとってはやはりガラクタにしか過ぎない。

いつか、「私を買って下さい」と自分に呼びかけるお宝に遭遇するかもしれない。そういう出会いを夢見て、露店を冷かしに出かけるのである。




写真3枚目はレイア姫ではなく女海賊マズカナタ 4枚目は骨董屋の古電話、5,6枚目は1万5千バーツの蓄音器