チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

メコンの川中島

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

メコン川中島

■観光開発はこれから
コーンパペンの滝は展望台、レストラン、お土産物売り場が整備されており、観光客は多い。中国人、韓国人が目立つ。ラオス周遊8日間というツアーが30万円ほどで、またパクセ-から滝周遊日帰りツアーが2万円前後で販売されているから、日本人も少しはいるかと思ったが、ゴールデンウィーク期間中にもかかわらず、我が同胞には出会うことがなかった。まだ知られていないということだろうか。

ビエンチャンタイムスによると、ラオス南部チャンパーサック県のコーンパペンの滝とその周辺地域を経済特区とする計画があり、現在大統領承認を待っているとのこと。
経済特区内には、ホテル、レストラン、ゴルフコース、空港、トレードセンター、観光施設などが建設される。チャンパーサック県の計画投資庁によれば、現在ラオス、韓国、中国の3企業が投資計画を申請。開発に際しては周辺の環境保護にも配慮し、より多くの観光客がこの地を訪れ、地域住民に雇用機会が増えると期待されている、という。

ラオスに来てまで、韓国人と中国人ばかり見るのか、と思うといささか気が滅入るが、コーンパペンの滝や世界遺産、ワット・プー以外にもまだいくつか見所があるというから、ここ南ラオスが一大観光地となる可能性は無きにしも非ずだ。

■渡し舟で島へ
コーンパペンの滝の上流50キロ区間メコンの流れが緩やかになってそこに中州ができる。いわゆる川中島である。その島々をシーパンドンという。シーパンは4千を、ドンは島を意味する。実際、約4千の川中島がある。その中で最大のコーン島は1990年後半に、主として欧州のバックパッカーに開発されたリゾート地だ。旅行案内書には、ラオス南部の最後の楽園、とある。実はシーパンドンの名前を知ったのは旅のあとのこと。

Nさんに今日は島に渡って泊まりましょう、といわれて面食らった。いくらメコンでも中州に人が住んでいるのか、GHはあるのか・・・

コーンパペンの滝から13号線を北に戻り、ナーカサンという港町に出た。ここから渡し舟で島へ渡るらしい。まずスクータを船着き場近くの駐車場に預ける。こういう商売が成立しているということは、島に渡る旅行者は少なくないということだろう。渡し賃は1人3万キップ、500円弱。乗客はNさんと自分の2人だけ、河を下ること20分、舟は島と島の間を通る。あとで知ったがこの島は一つがコーン島、もう一つがデッド島と言う。両岸はバンガローだらけだ。バンガローは空きが沢山あるようで、ときどき、半裸のファランがこっちを見たり、手を振ったりしている。2つともバンガローでできた島というのが最初の印象。コーン島は4千ある川中島の中で最大の島、人口5500、観光業、農業、漁業で生計を立てている。人口はもちろん、面積も中国がスプラトリー諸島岩礁を埋め立てて造った島より広いのではないか。

■一泊700円のゲストハウス
コーン島の船着き場を上がると1本の道がある。道の両側はGHやレストラン、下流の方向に石の橋が見える。これはコーンパペンの滝のため、船でメコンを遡ることをあきらめたフランスが、島伝いに鉄道を敷いた。その時に架けた石橋である。100年前はこの橋の上を蒸気機関車が行き来していたという。

まずはGH探しだ。船着き場に近いGHで聞いたら冷房付きで15万キップ、日本円で約2千円、高いよ、少し負けてくれない?、じゃまた来るね。次のGHは10万キップ、ウーン、また来るね。もう石橋のたもとまで来た。河に張り出したGH、レストランも付いている。部屋の前はテラスになっていて川面を見ながらくつろげるハンモックが付いている。値段は5万キップ、700円、ここにしましょう。

GHは船着き場が遠くなるにつれて値段が安くなってくる、という傾向があるようだったが、このGHは安いだけあって、部屋の中には冷蔵庫はもちろん、テレビ、机、衣装ダンスなど全くなし。ダブルベッドとファンと天井から下がった蚊帳のみ。大層シンプルなものだったが、我が旅の宿として不都合はない。

早速Nさんとビヤラオで乾杯。スクータは預けてきたし、運転する必要はない。座卓で飲むビールの向こうに、その昔、機関車が走った石橋が見える。今は線路は撤去されていて、橋の上を学校帰りの小中学生が歩いて行く。ホテイアオイの塊が時折、川面を流れていく。風は爽やか。

GHには先客のフランス人カップルがいた。二人は座卓に寝そべってそれぞれ、自分の小型PCに見入っている。ほとんど言葉を交わさない。こうやって彼らは2,3週間、ここで過ごすのだろう。






写真はナカサンの船着き場、渡し船川中島を行く、GHが一杯、最後の2枚はGHのテラスから