チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

北タイ必須の観光スポット

メコンの朝

ゴールデントライアングルの釈迦像、舟から撮影

スカイウォーク、ネットからから拝借

造花桜

メコンが見える 対岸にビル群が

望遠で。中国資本

 

北タイ必須の観光スポット

■チェンセーン観光

チェンライの我が家からメコン河の見えるチェンセーンまでは約100キロの距離だ。今は人口5万人ほどの北タイの小さな町であるが、14世紀にランナー王国の王都があった。チェンセーンのチェンは砦を意味し、前はメコン河、周りは煉瓦製の崩れかけた砦、堀が残されている。チェンセーンのメコン河畔からからラオス領、ミャンマー領が見渡せるので、いわゆる「ゴールデン・トライアングル」の観光名所として有名である。

最近は訪問することはほとんどなくなったが、こちらに来た頃は日本からのお客さんをよく案内したものだ。ガイド手順はほぼ決まっていて、まずチェンセーンの古寺、ワット・チェデルワン参拝、開いていれば寺の隣にあるチェンセーン国立博物館を見学、次にチェンセーン生鮮市場を歩く。ここでカオニャオ(モチ米)、焼き鳥、ナマズの串焼きなどを購入し、メコン河畔にある遊覧船に乗る。遊覧船といっても5人乗りの小舟。舟はミャンマー領をかすめてラオス領の川中島、ドンサオ島に着く。ドンサオ島では入国スタンプは押してくれないが、入島料を徴収される。いつも日本からのお客さんを連れて行っていたので、係員がガイドと思って入島料を自分だけ免除してくれたこともあった。

島には食堂や土産物店が並んでいる。テーブルに座ってラオスのビール、ビヤラオを頼み、市場で買ってきた食材を広げる。お客さんも大喜び。安価ではあるが豪華な昼食の後、待っている小舟に乗って、チェンセーンに戻る。

揺れは半端でないし、水飛沫を浴び、身の危険さえ感じる小舟ツアーを終わった後は、ゴールデン・トライアングルからミャンマーラオス、タイの3カ国を見下ろす。そのあとは30キロほど離れたメーサイへ行って、タイ最北端のスポットで写真を撮って、チェンライ帰宅、これがチェンセーン日帰り旅行の概要である。

 

■観光客の戻りはまだまだ

繰り返し同じ場所に行って飽きないか、と言われそうであるが、ここ十余年、行くたびに何かしら変化を感じる。たとえばゴールデン・トライアングルに鎮座している金ぴか釈迦像である。高さ18mというから鎌倉の大仏、台座を含めて高さ13.35mよりずっと大きい。20年前、初めてここに来たときはまだ大仏はなかった。大仏が乗っている舟はあとから作られたし、金色の塗料がはがれたはげちょろけ大仏となっていたこともある。

以前はワット・チェデルワンは訪れる人は少なく、寺の釈迦像も仏像の上だけ屋根が被っているだけだったが、いつの間にか大伽藍の中に収められ、境内には土産物店が並ぶようになった。

ドンサオ島の土産物店の品ぞろえは変化している。ウィスキー、ワイン、激安の洋モクは少なくなって、偽ルイビトンのハンドバックが多くなった。ビヤラオは今も健在で、タイへ持ちこめるのはありがたい。

チェンセーンに行くたびに何かしら変化を感じるが、だんだん観光地として発展していることは確かだ。土産物店もホテルも多くなった。感染症騒ぎの時は閑古鳥であったが、今回は観光バスやファランも見かけた。それでも一時の賑わいを取り戻すには至っていない感じがする。

 

■スカイウォーク

昨年、チェンセーンに新しい観光スポットが誕生した。ネットや口コミで評判だった。それはガラス張りのスカイウォーク「スカイウォーク ワット・プラタート・パーガオ」 である。メコン河から400mほど離れたパーガオ寺が、寺院への寄付金をもとに防弾ガラスメーカーの協力で谷に張り出した高さ25mほどのガラス張り遊歩道を建設した。遊歩道からメコンやチェンセーン、チェンコーン市内、それに対岸のラオスの高層ビル群を遠望できる。ガラスにヒビが見つかって休業していたが、自分が行った7月には修理が終わっていた。

寺の境内から乗り合いバスでスカイウォーク入口まで登る。料金は30B。入口で入場料40Bを支払う。日本の「三島スカイウォーク」の入場料1000円を考えると安いし、ここは外人料金がないので良心的でもある。

ガラスを傷つけないために履物にカバーを付ける。朝9時と早かったせいか、ほとんど観光客はいなかった。橋の2か所に春爛漫の造花桜があり、この木をバックに写真を撮る、が定番のようだ。というより造花桜の場所は下界を見なくて済むので、恐怖を一時忘れるオアシスとなっているようだ。眺望はいいし、人出が少なければガラスが割れて、落下する心配も軽減される。100人は大丈夫、と言われているが、この日は客は数人、ゆっくりとメコンの写真を撮ることができた。次回、日本からのお客さんとチェンセーンに行くときは、必須の観光ポイントに加えたい。