チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

千客万来 3

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千客万来 3

■観光ハイライト、メコンを小舟で
9時半にチェンライをたつと10時半にはチェンセンに着く。ここで古寺、ワット・チェデルワンを拝観、そして庶民でにぎわう市場を一回り、そしてチェンセンから9キロ離れたゴールデン・トライアングルへ移動、ワット・プラタート・プック・ハオの展望台からタイ、ミャンマーラオスの3カ国を見下ろす。このあと、オピウム博物館を見学。
ガイドとして、お客さんのトイレの心配をしなければならない。ご案内する方が年配者であればなおさらだ。無料トイレはワット・チェデルワン、それにオピウム博物館内のトイレがきれいでお勧めできる。

博物館を出ると時刻はお昼を回っている。強行軍であるからお腹もすいてくる。でも食事はまだだ。では皆さん、ラオス領のドンサオ島に渡りましょう。金ぴか大仏の建造物を50mほどメーサイ寄りに歩くと川岸に、ライフジャケットを山積にしてある露店がある。ここが渡し舟の申込所だ。舟は自動車の中古エンジンを搭載した小舟で乗客は5人まで乗れる。去年まで一艘400Bだったが、500Bに値上がりしていた。でも貸切で500Bであれば高いとはいえない。

ライフジャケットを身につけて、川へ下りていく。乾季なので水かさは雨期の時に比べ、2、3m低い。船着き場まで階段を下りていく途中にデジカメを持った女性がいて写真をぱちぱちと撮ってくれる。彼女はポートレート屋さんだ。船が帰ってくる頃には額縁に入った記念写真が完成している。価格は100Bで決して高くはないので、日本人は大概購入するが、ファランで買う人は多くない。写真屋さんは、この人はガイドだから買ってくれない、と分かっているので自分をパスする。船着場は日光を遮るものがなく、川の水の反射で光量が多いのかくっきりはっきりしたポートレートが撮れる。

ほどなく、小舟が現れる。例外なくお客さんは不安そうな顔をする。こんな小さな舟で大丈夫でしょうかねえ。船着場から舟に乗り移るのも自己責任、舟が流されないよう船頭と客が協力して、乗り込む。舟にはガスボンベが2本積んである。LPGでエンジンを動かす。もちろん防音仕様ではないから爆音と言っていいほどのエンジン音だ。スピードも半端ではない。自分は深くかぶったキャップをもう少し吹き飛ばされるところだった。このあたり、メコンの流れは急であり、川底には岩があって複雑な形の波がしらがそこここに立っている。その波の上をバンバンと舟底を叩きながら猛スピードで進んでいく。舟が水面をたたくたびに乗客の体が飛び上って宙に浮く。スリル満点だ。パニックを起こし、抱きついてくる女性もいる(らしい)。

ラオス領ドンサオ島
舟は通常、上流に向かい、ミャンマー領の大きなカジノホテルの近くへ行く。ここも中国人御用達の賭博場だ。このホテルを川から眺め終わると舟は反転、猛然と下流へ向かって走る。右手にあの金ぴか大仏が望見できる。大仏は舟形の土台に乗せられていることが分かる。
メコンを下ること約10 分、舟はスピードを緩め、ゆっくりとドンサオ島の仮設船着場へ着く。乗客も恐怖の何分かが無事過ぎたことに安堵しながら、よろよろと船着場へ降り立つ。舟の中では全身突っ張っていたから、ふらつくのは当たり前だ。

ドンサオ島はメコン河にある中州である。川の中央線よりラオス側にあるのでラオス領である。ただし特区となっており、上陸に際してパスポート提示の必要はない。それでも入国料として一人30B徴収される。去年までは20Bだったが。
島にはお土産物屋が10軒ほど並んでいる。こういった通りが2つ、3つある。入口付近にサソリやコブラを漬け込んだ酒が売られており、試飲もできる。

■5人前千円足らずの豪華な食事
無事上陸に胸をなでおろすと、そういえば腹が減ったな、と気付く。店先のテーブルに腰をおろし、おもむろにチェンセンの市場で買ってきた串焼き、唐揚、カオニャオ、モチ黍等を取り出す。
かの有名なビアラオをここで注文する。プラスチックカップに黒ビールとラガーを混ぜてハーフ&ハーフを作る。カオニャオはタイ方式で素手で丸めて食べる。まるでピクニックみたいですね。空腹に勝るソースなし。

ビアラオはタイのビールより美味である。これはフランス植民地時代の置き土産だ。フランスは仏領インドシナ時代、過酷な統治を行ったが、ビール、そしてフランスパンに良い影響を残したといえる。植民地主義の功罪について話し合ううちに時間は過ぎていく。
(続く)

写真上から「金ぴか大仏」「水上タクシー」「猛スピード」「背景にある建物がミャンマー領の大きなカジノホテル」「右がドンサオ島入管」「島内」「ビヤラオで乾杯」「サソリ・コブラ酒」