チェンライの市場から

「市場に並べられた商品からその国の生活がわかる」と言われます。当ブログを通じてチェンライに暮らす人々の生活を知って頂きたいと思います。 チェンライに来たのは2009年から、介護ロングステイは2018年8月母の死去で終わりとなり、一人で新しい生活を始めました。

千客万来4

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

千客万来4

■ドンサオ島続き
この島はラオス領であるがパスポートを提示する必要はない。ただし、お願いすると入国記念のスタンプを押してくれるらしい。今度試してみたい。この島のお土産店の一角にラオスの郵便局がある。オピウム博物館では入場券代わりに絵葉書をくれるから、これを使ってラオス入国の記念として日本向けに便りを出すのも一興。ラオス人民民主共和国の切手、スタンプの押された絵葉書が約3週間後に着くはずだ。ただ切手代が葉書一通当たり60Bと不当に高いように思われる。

土産物屋では中国製とみられるブランドバッグが所狭しと並べれている。偽物もこれだけ並んでいると何か哀れな感じがする。買う人はほとんどいない。以前はいろいろな洋酒が安く売られていた。3リットル入りの中国製シャンパンも売っていた。値段は100B、日本円で300円は瓶代としても安いと思って買ったことがある。冷やしてコルク栓を抜いたがポンという音は出なかった。気が抜けていて、中身はただの砂糖水だった。とても飲めたものではなく、100Bは本当に瓶代だった。
以前はここで3本100Bというウィスキーをよく買った。タイのレストランは酒の持ち込みは無料である。日本から来た人と会食するとき、ウィスキーを持っていき、余ればどうぞ寝酒に、などと無理やり押しつけたものだ。味は値段の割にはまあまあで、ちゃんと酔える。

喫煙者であれば、ここでタバコを買うと安い。マルボロが1カートン100B、タイ製のブルー・リバーならば80Bで買える。20本入り1箱が20円から30円だから、タバコの高価な欧米からの観光客は喜んで買っている。他にはラオスの布地、Tシャツなど、中国製の染付や陶製水煙管など骨董も並んでいるが値打ちがわからない。

■タオさんと再会
先日、この島で珍しい人にあった。メーサイの中国人富豪、タオさんである。2,3年前、彼の結婚披露宴に参列したことがある。(http://blogs.yahoo.co.jp/uzbekistan24/51724179.html 「結婚披露宴に出席」)
50半ばで19歳の可愛いタイ女性を娶り、披露宴では幸せの絶頂であったが、結婚式から12日後に年下妻はバンコクへ出奔してしまった。甘い新婚生活は2週間も続かなかったわけだ。メーサイに行くたびに、タオさんの家をのぞいて、「元気?」と声をかけた。離婚直後でさえ「元気、元気、あと5回は結婚できるよー」、と本人は明るかった。

そのタオさんが女性2人を連れて島にいるではないか。思わず声を掛けてしまった。やあ、久しぶり、どうしたの? 今、フィアンセと彼女のお母さんを観光案内しているところ。フィアンセは17,8にしか見えない可憐な少女、お母さんもほっそりした美人、年は40前後か。こちらはおじさん5人組、おじさんの一人が思わず叫んだ。ご冗談でしょう、奥さんと娘さんではないのですか?
確かに60近いタオさんにお似合いの女性は、常識的にいえば中年婦人のほうだろう。しかし、タオさんは20歳以下の女性にしか興味がないことを知っていたので、いや、若い方がフィアンセに間違いありません、と補足説明をする。タオさんは金持ちだから、金にモノいわせてナニすることも可能であろうが、将を射んとすれば馬を射よ、フィアンセのお母さんにサービスするのは感心である。また遊びに来てよー、はい、そのうちに。

メコンの波飛沫
島には次から次へ客がやってくる。中国人、韓国人、フランス人、イタリア語も聞こえる。ショッピングを済ませると、ガイドに連れられて、船着き場へと戻っていく。店の数が少ないし、店先に並んでいるものは似たりよったり。長居をする島ではない。1時間もすると、船頭が、そろそろ帰りましょうと我々を呼びに来る。

以前は船着き場に色の黒いラオスの子供が数人いて、舟ロープをつかんで、乗り移るのを補助してくれた。これは親切ではなく、口々にマネー、マネーと小銭をせびるためである。小銭をいっぱい持っていればいいのだが、貰える子と貰えない子が出てくる。貰えない子は恨めしそうな顔をする。ある時、みんなで分けなさい、と小銭をひとりの子に渡した人がいたが、貰った子が他の子に分けるはずはない。阿鼻叫喚とは言わないが、仲間で小銭争奪戦が始まった。お金を恵むのもやり方を考えないと、見たくないものを見ることになる。

渡し舟は5人まで乗れるが、3人までならサバイ、サバイ(気持ちいい)。確かにおじさん5人が乗ると、舟の喫水が下がり、猛スピードで走る舟が切り分けた波が舟に飛び込んでくる。太ももあたりはびしょ濡れだ。でも乾季であればすぐ乾く。小舟でメコンの波しぶきを浴びる。これもある意味、サバイ、サバイである。